登美ケ丘駅近くのショッピングコンプレックスには、正月営業についての情報がない、とおもったら、三が日もかわらず営業とのこと。わざわざ年末に買い物に行くまでのこともない。
今夜は、妹夫婦一家と両親、われわれのあわせて、7名の恒例の納会。今年は私の当番。牛肉を食おうというコンセプト。
蕪のサラダ(小蕪の皮を剥き12等分に割る。葉を細かくきってともに塩揉みしてしばらくおいてみずだしをする。水を切って、EVオリーブオイル、塩こしょうで味付け)
チーズ三種(ロックフォール、ブリー、胡椒入りのシェーブルとクラッカー)
すき焼き(名古屋の近所の肉屋で話題の飛騨牛とノーブランドのすき焼き肉を買ってきて、まずは、牛脂で油を出した後、飛騨牛を焼いて塩こしょうで食す。下仁田葱を焼いてともに。その後、すき焼きに移る。日本酒をわかしてアルコールを飛ばし、濃口醤油と砂糖を加えて割り下を作っておく。具は、葱のほか、菊菜、芹、焼き豆腐、突きこんにゃく、うどん。溶き卵をつけて食する)
今日は、奈良の実家に帰ってきた。東名阪は10キロの渋滞表示であったが、たいしたことはなく、新名神、京滋バイパス、京奈和を乗り継いでかえってきた。新名神は初めて使ったが、山間を通っていて直線が多く、また幅広く対向車線との間も持ち土になっていて、走りやすかった。昨夜?の雪が残っていて、雪のときには名神と同じように通行止めがあるかと思うが。
名古屋の近所の肉屋で買った焼豚をメインにしようということで、今日のメニュー。
焼豚を5ミリほどの厚さにきって、皿に盛り、たれをかけて電子レンジ。
セロリを拍子木に切って塩こしょうで炒めたもの。
ニンニクの芽とチンゲンサイを塩こしょう、オイスターソースで炒めたもの。
炒めものいずれも日本酒を使った。
ブロッコリーとブリのバッバルテッレ(あらかじめ、ブロッコリーを小房にわけて塩ゆでしておく。赤唐辛子小口切りをEVオリーブオイルで炒める。ぶりの切り身を焼く。ほぐす。あらかじめ茹でておいたたブロッコリーをくわえてぶりの身とともにほぐしていく。白ワインを加える。胡椒少々をくわえる。アルデンテに茹でてバッバルテッレのゆで汁を少々。ソースにパスタを加えてからめて大皿にのせる)
ルッコラとプチトマト、パルメジャーノのサラダ
メゾン・カイザーのバゲットとEVバージンオイル
白菜と大根は江南の畑からの贈り物。年賀状をようやく仕上げたので、これを書くのが日を超した。
一口かつ(豚肩ロースを塩胡椒しておく。溶き卵をくぐらせ、パン粉を付けてからりとあげる)
白菜の旨煮(昆布と鰹節で出汁をとっておく。白菜を細く切ってゆがき、水にさらしてしぼっておく。出汁に日本酒と薄口醤油で味を整えておき、これに白菜を加える。片栗粉でとろみを付ける)
大根の即席漬け梅肉和え(大根を塩とごくわずかの砂糖でもんで水出しをしておく。梅肉で和える)
大根葉のきんぴら
昼頃までarucana izuにいて、天城越えのトンネル近くまでいったけれど、旧道でそこまで行くこともないかと引き返して、西伊豆の海岸を回って、沼津インターから名古屋に帰ってきた。沼津辺りの道路はジェネラルプランが今ひとつであるのか流れが悪い。ま、ともかくも、19時頃、帰宅した。
バゲットをお土産にいただいたので、帰りの富士川サービスエリアで釜揚げ桜えびを買ってきて、
桜えびのパスタ(ニンニクみじん切りと赤唐辛子小口切りをオリーブオイルで炒め、塩胡椒。ゆで汁と白ワイン。アルデンテにゆであがったリンギーネを加えてからめ、フレッシュEVオリーブオイルをかけ回し、葱の小口切りなどをかけて供す)
ルッコラサラダ(いつもありがとうございます。江南のおばあちゃん。畑直送のルッコラ、肉厚でおいしい)
数日前のパプリカ風味ビーフシチューのビーフなし。
岡田 英弘、2006、『誰も知らなかった皇帝たちの中国 』、ワック(WAC BUNKO)
現代に生きるわれわれからすると、現在の国家観からはなれて過去の状況を見ることは困難ではあるが、しかし、本書を読むと、目から鱗であろう。だからといって、為政者の、あるいは、現在の国家の立場からの、国家主張がかわる訳もないということではあるが・・・。
本書の述べているのは、漢人とは何か、漢字と言語、「中国」皇帝とは何か、「中国」の版図(領域)の広がり、「中国」と周辺地域との関係、などについてである。著者は、中国史、歴史学の泰斗で、歴史の既成概念もこれまで繰り返し覆してきた。詳しくは、本書を読んでいただくしかないが、ごくごく簡単にまとめておこう。まとめが間違っていたりして・・・。
漢人とは、中国の長い歴史のなかで繰り返し生成されては、変貌を遂げ、周辺の様々な文化との関わりのなかで形成されてきた主観的「民族」とでもいうべきもので、現在の「漢族」意識は、18世紀以降、新たに生まれてきた国民国家の主体となるべき国民=民族概念によって補強されてきたものである。つまり、東夷、北狄、西戎、南蛮に対する中華という意識は、実態としてはこれらが混ざり合い、中国4000年の皇帝支配のなかではむしろ、異民族の皇帝による支配の時間が長かったが、そうした異民族の皇帝による支配もまた、中華思想のなかに組み込まれてしまう。
中国語は、現在の普通語の誕生までは音声言語としては、多様であって、漢人といえども一つの言語を話すものではなく、ただ、漢字を共有し異なる音を当てることを許容することによって、漢字を共有する漢人という幻想を作り上げることになったのは、初代皇帝ともいうべき、秦の始皇帝によるところが大きい。
中国の国家は、古代都市国家を起源としていて、「中国」皇帝は、広大な版図の市場としての都市を点として支配する、商人もしくは市場の支配者であって、広大な版図をすべて統治していた訳ではない。また、皇軍は皇帝のポケットマネーにより運営され征服が企図されたのである。朝貢とは、市場支配者である皇帝の朝廷にたいして、贈り物をもたらし、皇帝は人民の面前で贈り物を披露することにより自らの権威を高めるために儀礼を行ったのであって、支配被支配の問題ではない。朝貢する側も権威を持つ皇帝の影響力を考慮してパフォーマンスとして行ったものである。皇帝の権威は、本来天から授けられたものであって、その正統性が大切で、初代の黄帝との系譜のつながり(血脈)、禅譲(先の皇帝から、帝位を譲り受けること)が伝統を継ぐということであって、それ以外の簒奪は正統性を継がない、伝統に欠けるものであった。
中国皇帝は、中国(といっても、領域的な実態がある訳でもなく、漢人以外の東夷、北狄、西戎、南蛮も、時には含み込む)のみの支配者であった時期もあったが、元朝や清朝の皇帝のように、遊牧帝国のハーンであり、同時に、中国皇帝でもあり、かつ、チベット仏教の大施主でもあり、東方の交易ルートを支配するという存在でもあって、中華民国や中華人民共和国が中国皇帝の清朝の版図を継ぐという大漢族主義は、中国皇帝システムの歴史から見ても奇妙である。
2008-12-27 09:29:11 |
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連泊している。今日の昼に数時間、昼食をかねて宿を出ただけで露天風呂に使ったりうたた寝したり、本を読んだり・・・。
ソムリエのHさん、バトラーのKさんといろいろ会話しながら、ワイン5種を楽しみつつ。
<一口のアミューズ 3種のアルモニー>
南瓜のスープ
駿河湾・ボタン海老のパピョット
銀形レインボートラウトのコンフィ
<温前菜>
ビオファームまつき・レッドムーンと天女魚の燻製
~トリフのヴィネグレット和え~
<温前菜>
狩野川・ズガニのビスク仕立て
駿河湾・赤座海老のラビオリ添え
~セロリの葉、フリット~
<魚料理>
三陸・蝦夷蚫のステーキ
修善寺・醤油とバルサミコの薫り
~霜降りほうれん草~
<肉料理>
ヴァンデ産・鶉のグリエともも肉のコンフィ
キノコのカネロニ添え
~その焼き汁・トリフ風味~
または、
鹿児島産・黒豚のロースとその焼き汁
マウンテンペパーベリーの薫り
~季節野菜のグリエ~
<フロマージュ>
フランス産・完熟フロマージュ各種
~無花果のポルト酒風味・サラダブーケ~
<アバン・デセール>
西浦・蜜柑のデリス
レモングラスのシャーベット添え
<デセール>
茨城・酒井農園 和栗のモンブラン
コーヒーとミニャルディーズ
~小菓子~
戸塚 洋二、2008、『戸塚教授の「科学入門」 E=mc2 は美しい!』、講談社
本書は今夏7月に逝去された戸塚洋二さんのブログに残された遺稿や講演録をもとに編集された「最終講義」である。
数式も使って素粒子物理学の現在も語られていて、その分取っ付きも悪いのだが、最悪、その部分は、それとして読み飛ばしてもよいだろう。戸塚氏の最晩年語りたかったことは、物理学徒を増やそうというよりも、むしろ、科学的思考の重要性や魅力ではなかったか。
戸塚氏は、アメリカの理論物理学者の文章を引きながら、「できそうだと思われることを見つけるだけだったら、全然面白くない」、あるいは、「どういう風に質問していいかわからないような発見でなければ」、また「想像もしないような対象物を測ることが発見の醍醐味がないのだ」という。そして、最終ページの遺影の下には自筆(らしの)の「大宇宙は数限りないニュートリノを住まわせるが大宇宙のなかでニュートリノが果たしている役割はその片鱗さえわかっていない」という言葉が記されている。
読書と夕食:『追悼 戸塚洋二先生 かくて伝統はつくられた』を読んで:http://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/22cc4b8f829db78549704d7ad91deb46
2008-12-26 17:14:21 |
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昼食に伊豆韮山の反射炉の山中にある「三つ割り菊(蕎麦)」で「もり蕎麦」と「田舎蕎麦」を食した。ここのは、派手さはないし、蕎麦屋にありがちな効能たっぷりのうたい文句もなく、メニューもこの二つだけというシンプルさ。味もなかなか。
蕎麦は水が重要と思うのだけれど、特に湯がいた後、蕎麦を磨く水の味が大事だと思う。水も所望。ピュアーな味わい。
伊豆の蕎麦 韮山 三つ割り菊:http://homepage2.nifty.com/koaji/shokujitokoro/nakaizu/mituwarikiku.htm
蕎麦屋の主人に近くで、どこか富士がよく見えるところはないかと聞いたら、店のすぐ上にあるゴルフ場の駐車場だという。確かに見えるが、いささか殺風景。見渡して地図で見ると近くの『つつじヶ丘』という地名のあたりが良さそうだったので、よってみた。
伊豆湯ヶ島のarcana izuにきた。
19時半頃に到着、ウェルカムシャンパンの後、夕食に突入。食事を終えたのが22時過ぎではあった。
<一口のアミューズ 3種のアルモニー>
紫雲丹と人参のムース、コンソメジュレ和え
三陸・蝦夷蚫の柔らか煮、葱のグリエ
手長海老とレインボートラウトの薫製、赤蕪のコンフィ
<冷前菜>
駿河湾・本カワハギのカルパッチョ
アマゴのイクラと香草サラダ添え
~修善寺・醤油と肝ソース和え 黄柚子の薫り~
<温野菜>
北海道・厚岸産 牡蠣のリゾット仕立て
冬トリュフのサラダ添え
<魚料理>
駿河湾・金目鯛のアラバブール
足付きナメコと柚子のブイヨン仕立て
~隠元、スナップ、オカヒジキ~
または、
伊東沖・鮃の骨付きロースと・ソースエミュリション
アンディーブのキャラメリゼ
~むかご・クレソンサラダ~
<肉料理>
富士・黒毛和牛ヒレ肉とフォアグラのポワレ
ソースベリグー・ロッシーニ風
~5種の季節野菜添え~
または、
北海道・蝦夷鹿肉のポワレ、ソースグランベヌール
マウンテンペパーベリーの香り
~林檎・洋梨・茸とナッツのルレ~
<フロマージュ>
フランス産・完熟フロマージュ各種
~無花果のポルト酒風味・サラダブーケ~
8種のチーズを食べ合わせたが、ブリードモーが、魚卵の味がしたものでおいしかった。
<アバン・デセール>
伊豆・紅ほっぺ苺のデリス
苺のムースとソルベ、シャルロット仕立て
<デセール>
とろけるチョコレートの温製ビスキュイ
いでぼく濃厚牛乳のアイスクリーム
または、
北海道・余市産、あかね林檎の温製パイ
シナモンの薫り・バニラのアイスクリーム
コーヒー(紅茶)とミニャルディーズ
~小菓子~
村井 重俊、2008、『街道をついてゆく 司馬遼太郎番の6年間』、朝日新聞出版
司馬遼太郎の本は、大概読んでいると思う。なくなった1996年頃までには、単行本は、『街道をゆく』のシリーズと何冊かであったが、ほかは、文庫本や新書判などの小型版として買い集めていた。このシリーズの始まりは、1971年の週刊朝日への連載で、どういう訳か、実家ではこの雑誌を定期購読していて、父が読んだ後、毎号読んでいた。そして、単行本になるとは買い集めていったのだ。司馬さんのほかの小説は、多分高校2年の頃から読み出し、文庫本で買っていたと思う。
当時の実家の所在地は、司馬さんの家からほど近く(といって、日常お見かけするほど近くはない)、最寄り駅の近鉄小阪駅の、司馬さんの家が東側にあたるとしたら、実家は北側にあった。しかし、司馬さんの家のあたりは、小学生の頃通っていたピアノの先生のお宅の近くだったと思う。
本書は、最後の司馬番の朝日新聞の担当者の村井重俊さんが、最晩年の6年間の思い出を綴ったものである。司馬さんの下記綴ってきた小説の流れで、日本の未来に対する鬱々とした気分が伝わってくる6年間であったと思う。バブル経済が崩壊し、その後も、明確な国際政治の立ち位置、国内政治の不安定が続き、司馬さんが存命なら、切歯扼腕の発言がみられたことだろう。
司馬さんならずとも、どこに行くのか日本!、といいたくなるというものだ。
2008-12-24 22:57:03 |
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パプリカ風味のビーフシチュー(深鍋でオリーブオイルで牛シチュー肉を炒める。これにタマネギ、セロリ、ニンジンの薄切りを加えて炒める。トマトダイス切り缶、赤ワイン、水を加える。赤ピーマン、ジャガイモ、マッシュルームを加える。塩胡椒、パプリカ、チリパウダー、赤唐辛子で味を整える。後は煮込む)
トマトと生ハムのサラダ(トマトを好みに切って大皿に広げる。生ハムを丸めてその間に散らす。パルメジャーノチーズをスライスして散らす。塩胡椒をかける。EVオリーブオイルをかける。ネギ小口切り、タマネギ薄切りを散らす)
今日は昼頃から、同僚宅で持ち寄りパーティということで、同僚たちや卒業生が集まった。
それで、わたしが用意したのはローストビーフとジャガイモサラダ。
午後中、食べながら話しながら過ごした。彼らの幼い子供たちの成長ぶりも、すごいものだ。今夜の夕食は、冷蔵庫有り合わせのソーセージとワインで。
ローストビーフ(牛腿ブロックを凧糸で縛り形を整えて塩胡椒。ローリエの葉を糸に挟み込む。肉は前日から冷蔵庫から出して室温にしておく。250度で15分、160度で40分、オーブンで焼く。その後、アルミホイルで包み60分ほどたって、開いた。自宅からの移動時間が含まれる。1.5キロの肉だったが、ふたつのブロックに分かれていたし、オーブン後半の時間が長く、また、アルミホイルに包んでの保温時間が長かったか。この辺りが難しいところ。それでも、中身はピンク色で柔らかく、ほとんど肉汁が出なかったので、うまく焼けたといえようが。天板に出た肉汁を赤ワインで流して小鍋に入れて煮詰め、塩こしょうで味を整え、バターを加えてグレービーソーストする。ほかに、塩ポン酢とわさびで食べたが、これも結構美味しかった)
ジャガイモサラダ(タマネギ薄切り、キュウリ薄切りを塩揉みしておく。ジャガイモを丸ごとゆでて、皮をむきマッシュ。タマネギとキュウリをくわえて、胡椒と粒コリアンダーをかける。ここで、マヨネーズを加えるのを忘れ、変だと思いつつ、マヨネーズなしでの味を整えようとする。ともあれ、後で、マヨネーズをかけてもらった)
芋煮(牛肉切り落としをごま油で炒め、白葱そぎ切り、ひとくち球コンニャク、里芋を炒め、日本酒、水を加える。赤唐辛子、薄口醤油、ナンプラーで味をるける。前夜のヒジキの煮物の残りをくわえて今日のメニューとする)
今日は一日家にいて、完全休養の日。
ブリの照り焼き(ブリの切り身をサラダオイルでフライパンで両面焼いたところに、濃い口醤油、たまり醤油、唐辛子粉、白胡椒、日本酒を加えたものを加えてふたをして火を通す)
ほうれん草のおしたし(鰹節とともに)
五菜ひじきの煮物(ひじき、昆布、椎茸、グリーンピース、ニンジンの乾物がセットになったものをゆで戻して、手羽中、薄揚げをいためたところに加えてさらに炒め、日本酒、薄口醤油、赤唐辛子、ナンプラーで味を整える)