South Is. Alps
South Is. Alps
Coromandel
Coromandel, NZ
Square Kauri
Square Kauri, NZ
Lake Griffin
Lake Griffin


ゴーヤーチャンプルー

ゴーヤーチャンプルー(ゴーヤーを縦半分に割って、綿をとって薄切りしておく。ニラを4-5センチほどに切っておく。フライパンにごま油を入れて、ショウガ千切り、赤唐辛子を加えて加熱して香りだし。豚ロース肉裁ち落しを炒める。ゴーヤーとニラをくわえる。日本酒を少々、濃口醤油を少々で味を整える。溶き卵をまわしかけて火を止める。大皿に盛る)
黒豆の枝豆の塩ゆで

2009-07-31 21:54:17 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『メイキング・オブ・ピクサー:創造力をつくった人々』

デイヴィッド A.プライス、2009、『メイキング・オブ・ピクサー:創造力をつくった人々』、早川書房

7月30日の日経朝刊「文化往来」にピクサー/ディズニーの総監督ジョン・ラセターのインタビューが出ていた(アニメニュース Japanimate.com:ジョン・ラセター監督ミニインタビュー:http://japanimate.com/Entry/1067/)が掲載されていた。ピクサーとディズニーの製作方針の違いは、最新アニメーション映画『ボルト』で解消されているのか興味のあるところである。
ピクサーはエド・キャットムルとラセターがCGアニメーション映画を作るために持続する志を持って、様々な人と組織との出会いの中で作ってきた会社だ。かれらは、大学での研究生活とCGに特化したハードウェア製作を皮切りに、レンダリング・ソフトウェアを作った。まずは、ルーカス・フィルムにはいり、独立。やがては、アップル社を追放されてNeXT社を立ち上げていたスチーブ・ジョブスに買収される。そして、ディズニーのアニメ作品の制作会社として、『トイ・ストーリー』や『ファインディング・ニモ』などを制作し、アニメーション映画の中心としての地位を気づいた。そして、2006年には、ディズニーに買収され、そのアニメーション制作部門を一手に担うことになったのだ。
本書は、キラ星のごときアニメーションやコンピュータ、映画産業に関わる人びとを登場人物に、ピクサー社のはじめから現在までの顛末を描いている。ひたすら、アニメにこだわるかれらがアニメ現在を作り出してきたことがわかる。

メイキング・オブ・ピクサー―創造力をつくった人々
デイヴィッド A.プライス
早川書房

このアイテムの詳細を見る

2009-07-31 14:57:39 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


星ヶ丘「馳輪」(居酒屋)

数日前に、同僚のひとりから、久しぶりに一杯どうだということになって、同僚二人と三人で、18時半頃から23時半頃まで、なんやかんやと、ゴシップも含めて久しぶりに話し合った。またやろうと。

この店は、以前に数回きたことがあったが、しばらく足が遠のいていた。なんか寂れているような気がするが、気のせいか。先日の「こん菜屋」と同じビルの2Fにある。

2009-07-30 23:55:21 | 夕食・パーティなど | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


カレー5種(チキン、エビ、豆、ほうれん草、南瓜とオクラ)

今日は、今年度前期の打ち上げということで四人の同僚をお招きし、六人でのカレーパーティ。

一週間ほど前にカレー粉を作る(既製品で20種ほどのスパイスを混ぜて炒め、冷蔵庫で寝かせておく)
まず、カレーベースを作る。タマネギをみじん切りしてサラダオイルで、ペースト状まではいかないにしても、しっとりときつね色になるまで炒める。ダイス切りトマトホール缶と水少々を加えて煮詰める。

チキンカレー(手羽元にカレー粉をまぶして、サラダオイルで表面を軽く焼く。カレーベースを加え、水少々。塩とカレー粉で味を整える。仕上げにサワークリームをくわえる。香菜をかけて供する)
エビカレー(エビの皮をむき、カレー粉をまぶして、サラダオイルで表面を軽く焼く。カレーベースを加え、水少々。塩とカレー粉で味を整える。仕上げに生クリームをくわえる。ししとうを仕上げに加える。香菜をかけて供する)
レンズ豆と里芋のカレー(レンズ豆を水で戻し、あらかじめ湯がいておく。レンズ豆、一口に切った里芋にカレーベースを加え、水少々、がらスープの素を加える。塩とカレー粉で味を整える。ししとうを仕上げに加える。香菜をかけて供する)
ほうれん草のカレー(ほうれん草を茹でて、フードプロセッサーにカレーベースとともに加えて粉砕する。水少々。塩とカレー粉で味を整える。仕上げにサワークリームとモッツァレーラチーズをくわえる)
南瓜とオクラのカレー(南瓜を一口に切って塩ゆでする。オクラのへたをとり、半分に切って塩ゆでする。プチトマトを半分に切っておく。フライパンにクミンシードをサラダオイルで炒めて、用意の南瓜、オクラ、プチトマトを加えてざっと炒めていく。濃口醤油とカレーを加えて炒め続ける。大皿にもって、香菜をたっぷりとかけて供する)

あらかじめみずにつけておいたサフランとともにご飯を炊いて、カレーに添える。既製品のプレーンナンをトースターで焼いて、添える。

ライター(キュウリを細ぎりして塩揉み、水にさらして塩抜きしてしぼり、ヨーグルトにあえる。塩胡椒、ガラムマサラ、クミンで味を整える。香菜を添えて供する)

2009-07-30 00:03:54 | 夕食・来客 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『りかさん 』

梨木 香歩、2003、『りかさん 』、新潮社(新潮文庫)

内容的には『りかさん』のほうが、『からくりからくさ』よりも早いのだが、出版されたのは、『からくりからくさ』の方が先なので、出版順で読んでいる。
本書は、『りかさん』『ミケルの庭』の二作品が収録されている。前者は、主人公の「ようこ」(『からくりからくさ』では「蓉子」となっていて、主人公の年齢に合わせた仕掛けかと思われる)が「リカちゃん人形」が欲しいといったのに「おばあちゃん」は市松人形をくれてそれを「りかさん」と名付けるいきさつおよび、「りかさん」との会話(といって、誰もに聞こえる訳ではなく、「ようこ」と「おばあちゃん」だけができる)し、「りかさん」の手助けをかりながら、ものの持つこころを学びながら成長する様子が綴られる。
『からくりからくさ』がおとなになった「ようこ」(蓉子)の友人たちとの物語が、染織や人形といったものとの関わりが描かれるのだが、その前提となる物語が『りかさん』という訳である。
もうひとつの作品の『ミケルの庭』は『からくりからくさ』の後日談で、マーガレットの息子のミケルを彼女の留守中、かわって育てる蓉子ら三人の物語となっている。ミケルの父とつきあっていた紀久の嫉妬とも悪意ともみえる思いが、ミケルを危機に陥れ、同時に救済する。そして、紀久は自分の心の中のわだかまりを理解して成長を遂げるのである。
中編と短編ながら、本書の二作品は、人間の心の問題やものとの関わりが描かれていて、子供向けにも見えるが、大人のファンタジーとして読まれるべきなのだろう。やはり、作品の書かれた順に読んだ方がはまりがよいようだ。しかし、おばあちゃんと「りかさん」の関わりに焦点を当てた作品(蓉子が生まれる前)や「ミケル」が成長し、蓉子らとの関わり(後日談)もまた読みたいものだと思う。

りかさん (新潮文庫)
梨木 香歩
新潮社

このアイテムの詳細を見る

2009-07-29 14:57:23 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『クラブカルチャー!』

湯山 玲子、2005、『クラブカルチャー!』、毎日新聞社

むかし、「ディスコ」に数回行ったことがあるが、「クラブ」には行ったことがない。著者の本2冊(『女ひとり寿司』『女装する女』)をよんで、著者つながりで買ったのが本書。読んで「クラブ」を知ってみようという魂胆。すぐに、こいつは無理だとわかって、次には、本書で紹介されるアーティストのCD、たとえばGilles Petersonのそれ、などを買って聞いてみて、ちょっと遠慮しつつも低温を響かせてみたが、それでも、このての疑似体験は、「クラブはセックスそのものである」とかクラバーたちの「アイコンタクト」の重要性を指摘する著者の前では、これでは、どうしようもない。また、ニューヨークやイビサなど世界のクラブをはしごしまくる(取材かもしれないが)著者の前には、脱帽して「そのうち、行って参りまする!」というしかない。
しかし、サブカルチャーやカウンターカルチャー、あるいは、クイアカルチャーのジャンルとしての「クラブ」というのは、わかったし、面白かった。いやあ、体験しなければ語れないなんてことはない、とおもってはいるものの、こいつは一度はのぞいてみなくては行けないだろうと思う。しかし、低音ズンズンの爆音音楽は、あまり、好みではないことがわかった。ただ、腹に応える低音のなかに、それでもひびく高音がちりばめられるという、音響空間が十分意識されたクラブには行ってみたい。

クラブカルチャー!
湯山 玲子
毎日新聞社

このアイテムの詳細を見る

2009-07-29 12:30:52 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


豚ひき肉のラーブ

豚ひき肉のラーブ(レモングラスを細かく切る。ショウガとニンニクを荒みじんに切る。赤唐辛子小口切りを用意する。フライパンにごま油を入れて先のハーブを加えて炒める。豚ひき肉、粗挽きを加えて炒める。紹興酒とナンプラーで味を整える。あらかじめ用意した、香菜、バジル、スペアミント、ブロッコリーのスプラウト、タマネギ薄切り、に混ぜ込む。大皿に、レタス細切りを持ってこれに、先のものをのせる)
じゃこ天(スイートチリソースに醤油と自家製の赤唐辛子エキスを加えたソースに、つけて食する)

赤唐辛子エキスというのは、アルコール度数の高いジンなどに赤唐辛子をつけ込んでしばらくおいたものをいう。ピザなどにかけると、とても刺激的である。

2009-07-28 20:43:42 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


スパゲティミートソース

スパゲティミートソース(深鍋にオリーブを入れて加熱、ニンニクみじん切り、タマネギみじん切りを加えて炒める。合い挽きミンチを加えていた間続ける。おおむね火が通ったところで、ダイス切りトマト缶をあける。缶の半量の赤ワインを加える。塩胡椒、ローリエ、ミックスハーブ、ナツメグ、赤唐辛子を加えて、とろ火でふたをとって煮込む。アルデンテに茹でたリンギーネをアルデンテに茹でて、大皿に盛り、EVオリーブオイルをかけて、ミートソースをかける。おろしたパルメジャーノを用意して、好みでかけて食する)
和風ベビーリーフとトマトのサラダ
夕べの芋サラダ

2009-07-27 21:42:53 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『からくりからくさ』

梨木 香歩、2002、『からくりからくさ』、 新潮社(新潮文庫)

「りかさん」と名付けられた市松人形とその所有者の蓉子と、「りかさん」をくれた亡くなった蓉子の祖母の家で同居を始めた女性3人の物語。彼女らの成長の物語である。
蓉子は草木染めの染織家をこころざし、父は画廊を営む。「りかさん」と切り離された自分は考えられない。専用の食器に食事を盛り、着せ替えをし、食卓に「りかさん」をつける。アメリカ人マーガレットは祖母は中欧の生まれのユダヤ人、しかし、祖父は中東のクルド族。日本に憧れ、鍼灸大学に学ぶが、合理的な嗜好の持ち主で、蓉子と「りかさん」との関係が理解できない。織物作家を目指す学生の紀久は全国の女性作家にインタビューして出版を目指している。与希子はクリエーターである。
彼女たちの「りかさん」の持つ不思議な縁は彼女らをまとめる。ストーリーの最後は劇的である。彼女は、「りかさん」の昇天とともに、脱皮をとげるのである。
言葉をしゃべる人形でもなく、何かの不思議を起こす訳ではない人形の「りかさん」が狂言回しとして、彼女らの人生に大きな影響を及ぼすのである。
西欧合理主義のマーガレットは、「りかさん」のような、人間ではない存在に魂を認めようとする日本人の心に合意はできない。しかし、やがては、ある種の得心が生じる。物と人、あるいは、モノと心の関係が描かれ、同時に女性の物語としての本書は、人々の心を揺さぶるだろう。

からくりからくさ (新潮文庫)
梨木 香歩
新潮社

このアイテムの詳細を見る

2009-07-26 22:24:52 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


芋サラダ

今日は日曜だが、オープンキャンパスということで、一日中勤務。幸い天候に巡られたこともあって、来場者に恵まれた。

芋サラダ(キュウリ、ニンジン、タマネギを薄切りして塩揉みしてみず出汁をする。ジャガイモを洗ってラップで包み、電子レンジで加熱、皮をむき、すりこぎでつぶす。これらをまぜて、マヨネーズ、胡椒、ミックスハーブをくわえて混ぜる)
豚ロースステーキ(フライパンにオリーブオイルをいれて加熱。ニンニクをつぶして加熱。からりとあがったところで、塩胡椒をからめて皿に添える。香りのついたフライパンにあらかじめ塩胡椒しておいたブラロース肉を入れてじっくりと焼く)
納豆汁(冷蔵庫に残っていた納豆をつかったが、どういう訳か、いたんでいないのは、どういったものか。わかめとネギを加える)

2009-07-26 21:54:47 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


マグロの漬け

マグロの漬け(マグロの冊を賽の目に切って、濃い口醤油、日本酒、赤唐辛子粉、黄身にしばらくつけ込んで食す)
厚揚げのグリル(厚揚げを熱湯で湯どおし、グリルで焼く。ネギをおろし生姜をのせて、あわせ醤油をつけて)
モロヘイヤの煮浸し(モロヘイヤの葉っぱをちぎって塩ゆでして細かく刻む。出汁昆布と鰹節でとった出汁に、薄口醤油、日本酒で味付け、冷やした出汁にモロヘイヤをつける)
新ショウガの炊き込みご飯(新ショウガを千切りして、炊き込む。日本酒と薄口醤油を少々。水は普段通り)

2009-07-25 21:58:00 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


巻かないロールキャベツ

巻かないロールキャベツ(タマネギみじん切りとニンジンのみじん切り、これに塩胡椒、ナツメグ、ガーリックパウダーをくわえて、よくねっておく。無水鍋にオリーブオイルをしいて、ローリエ数枚をしく。ざく切りのキャベツを広げ、ミンチをちぎってまんべんなく広げる。えのき茸をちらす。この過程を繰り返して、鍋がいっぱいになったところで、塩胡椒、薄口醤油を散らす。一番上のキャベツもしんなりしたところで出来上がり)
キュウリとわかめの酢の物

巻かないのは労働力と火力の削減ということにしておこう。といってべつに、不足はない。キャベツもしんなりして味がしみている。

2009-07-24 21:22:24 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


名古屋丸の内「KAMEI」(久屋大通駅すぐ)

今夜は、私の誕生日ということで、家内にお祝いにおごってもらいました。アラウント還暦ということで「アラカン」世代は、お祝いはうれしいんだが、こんな年まで生きているとは、とか・・・。
今夜出かけたのは、久屋大通駅近くの丸の内「KAMEI」。新栄に一軒だった頃は、たまには通っていたのだが、ここは、まだ2度目。2年ほど前に遠来のお客とともに出かけて以来のことだ。
今夜は、飲みなれないが、日本酒の気分ということで、久しぶりに飲んだ。

つきだし:揚げ出し豆腐と肉味噌
その他いろいろのオーダー:枝豆、ソフトシェルクラブの南蛮漬け、しめさば、さんま刺身、もろこしかき揚げ、新生姜肉巻き天、よそ豆腐、このわた、冬瓜と南瓜の冷製煮物、干物三種(ほっけ、いわし、いか)、じゃこご飯とご飯のみそ汁のセット

そのときでてきたのが、和歌山の九重酢の吟醸酒ということで、いや、雑賀先輩、元気だろうか、となじみの酒が出てきて驚くやら!

名古屋丸の内「KAMEI」:http://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/600830bac4a6281c0741a0a735667506

KAMEI:http://jpkamei.com/index.html

2009-07-23 22:18:15 | 夕食・外食 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『沼地のある森を抜けて』

梨木 香歩、2008、『沼地のある森を抜けて』、新潮社 (新潮文庫)

久美は、亡くなった叔母から「ぬかどこ」を引き受ける(というか、「ぬかどこ」がおかれるマンションに住み始める)。朝晩、「ぬかどこ」をかき混ぜているうちにたまごのようなものがあることに気がつく。そして、ある日、少年が台所にいることに気がつく。そして、世話を始める。幼なじみの「フリオ」とふとしたことでであうが、家にきた「フリオ」は、少年を見て「光彦!」と叫ぶ。「光彦」は久美と「フリオ」の亡くなった幼なじみと瓜二つだった。「フリオ」は「光彦」を家に連れ帰る。次に現れたのは「カサンドラ」となのる中年の女性だった。わがままを極めるので、久美は「ぬかどこ」に芥子を入れて活動をおさえる。
やがて、叔母の同じマンションに住んでいた同じ研究所に勤める「風野」さんが、「ぬかどこ」を調べてくれていたことをしって、引っ越していた「風野」さんをつきとめて、「ぬかどこ」の謎を突き止めようとする。「風野」さんは、粘菌(変形菌)を飼っていて、名前を付けていた。二人は、「ぬかどこ」と変形菌を祖父母の出身地の「島」をたずねる。ここで、久美は、失踪した父と再会し、曾祖父の「安世」の書き残した文書を読み、失われた「沼」を訪ね当てて、「ぬかみそ」と変形菌を島に返す。

ストーリーをおうのが趣旨ではないが、生命の連関を描く本書の以上のようなあらましを書いておかないと、訳がわからないはずだ。

沼から生まれた生命体、それは、沼を養ってきた自然林が切り倒されていく中で、沼の水が涸れて、やがては失われていく。そのことは、同時に島そのものの生命力もうばい、やがて島は、少数の人しか残らない寂れた島になってしまった。いったん持ち出された「ぬかみそ」が島に戻ることによって、島の命が再生しようとする。そして、この帰還を絶好の機会として、「ぬかみそ」から生まれたたくさんの生命もまた島への帰還を果たそうとするのである。
ぬかみそは多様な微生物によって構成される。ひとつひとつのぬかみそごとに味も異なるし、様々な主張(世話の仕方を迫る)するのである。ぬかみそという生命のアナロジーと、過疎の沼の再生をつなげた本書の物語は、まさに神話とでも呼びたい物語となっている。

たまたま、本書の山場にさしかかったこの日曜の日経新聞「文化欄」に川上弘美が「ぬか床のごきげん」というエッセーを書いていて、個人的にはえらく必然を感じた。いわく、こんな調子である。

・・・・
異質のものですかい。
ぬか床にむかって、わたしは話しかけてみる。
外の世界のものがやってこないと、君はそんなに淋しいんですかい。
その通り。異質のものを、俺らは排斥したりしねえんです。異質なものを取り込んで初めて元気になり、その上そういう異質な野菜どもを、それまでよりずっとおいしくしてやるんですぜ。
・・・・

私も、何度かぬかみそを作った。しかし、台所で毎日手入れをすることができないので、冷蔵庫で飼育しようとしたが、やはり、ついつい手入れを怠って、これまですべて、殺してしまった。生命を守り育てることは生半可ではないのである。だから、しばらくは、ぬかみそを復活するつもりはない。しかし、本書と川上のエッセーを読んで、心動いたことを告白せねばならないだろう。

沼地のある森を抜けて (新潮文庫)
梨木 香歩
新潮社

このアイテムの詳細を見る

2009-07-22 23:10:30 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


星ヶ丘「こん菜屋」

今日の日蝕、晴れをあてにしてピンホールをあけた厚紙を用意していたのだが、残念ながら雲が切れずに、空振り。しかし、幸いうす雲のときに肉眼で、かけている様子を見ることができた。授業の学生たちを引っ張りだしたが、喜んでくれたのかどうか。意外に、関心はないようだった。

今日は前期最後の授業だったので、打ち上げとして星ヶ丘の「こん菜屋」に学生たちと行った。ここは、値段が安いが味は悪くはない。

星ヶ丘「こん菜屋」:
http://gourmet.goo.ne.jp/restaurant/shopID_gourmet-gnavi-N053500/

2009-07-22 22:05:30 | 夕食・パーティなど | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« 前ページ