同僚の先生の最終講義があり、そのあと、学内で懇親会があった。
所属が違うと、普段なかなかお会いできない人たちにも、久しぶりにお会いできた。
キーマ・カレー(ほうれん草と挽肉のカレー)
キュウリとヨーグルトのサラダ、トマト
国立民族学博物館での研究会のあとの懇親会で、JR茨木駅近くの創作料理・麻鶴(Azu)に行った。我々は、8名だったのだが、一品一品工夫された料理で楽しんだ。コースもあるようだ。我々は、一品料理をいろいろ注文した。酒も結構な量を飲んだのだが、料金は至って良心的であった。
創作料理・麻鶴(Azu)
昨夜の残りの豚と白ネギの蒸し焼き、いただき物の韓国直輸入のキムチ、カツオの生節
網野善彦他、2002、『網野善彦対談集「日本」をめぐって』、講談社
網野善彦が、講談社刊の日本の歴史(全26巻)を契機に田中優子、樺山紘一、成田龍一、三浦雅士、姜尚中、小熊英二と対談を行ったもの。それぞれ、興味深いのだが、ここでは、小熊英二との対談について触れておきたい。
この対談の中で焦点となるのは、歴史が「物語」であるのかどうか、戦後歴史学の動向、自由主義歴史学(いわゆる歴史修正主義)の評価、マルキストの影響、日本民族の単一民族神話についての理解等である。多様なテーマで、同時に浩瀚な討論がおこなわれているので、詳細にフォローすることは困難ではあるが、大変、興味深く読むことができた。
網野の「百姓と農民は違う」「東西日本の相違」と言うとき、それによって、天皇制や近代以降の歴史の読み方が異なってゆく。小熊はこれについて、多様だといいながらも結果的には日本単一民族神話を強化するのではないかと食いつくと、網野は民族を超越しているのだ、超歴史学的理解なのだといい、議論はすれ違うのだが、ここが、網野歴史学の肝であろう。
民族や国家という近代的な概念のもとに現在を理解するのではなく、伏在あるいや潜在するエートスのようなものが国境を越え共通性の広がりを持つはずであろう。その意味で、あらゆる現象が国境を越える現在、あらためて民族や国家を超越する視座を見いだす必要があろう。
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2005-02-25 15:18:22 |
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豚肉と白ネギの蒸し煮(先週金曜に仕込んでおいた塩豚、これをを薄切りにしておく。白ネギを斜めに薄切りする。中華鍋などでごま油で炒める。炒めておいた白ネギを豚肉を土鍋に重ねていく。日本酒を少々入れて、ふたをして火にかける。白みそとコチジャン、日本酒を混ぜて火を入れる。これをソースにして、ネギと豚肉を食す)
デパートの物産展で売っていたという宇都宮のニラまんじゅう(黒酢と醤油、豆板醤のたれで)
塩豚は、今回はさほど塩辛くなかった。味も濃くなっていたように思う。今度は、最小限の塩という感じであったが、はたして一週間持つのかどうか、若干不安であった。やはり、塩加減が難しい。
白菜・菜の花と貝柱の鍋(ホタテ貝柱を朝から戻しておく。火を入れて沸騰させアクをすくう。塩と酒で味を調える。白菜は細く縦に切る。菜の花は、適当なサイズに切っておく。いただき物の湯葉があったので入れてみた。仕上げに、稲庭うどん。うちでは、水炊きなどの仕上げに、あらかじめゆでずにそのまま鍋に放り込むのだが、今夜のは、失敗。ゆでていないと塩味がきつかった。このレシピはDanchu2月号を参照)
ピータンのごま油かけ
鴨ネギ汁(白ネギを筒切りにし、グリルで焦げ目が付くぐらいによく焼く。同じく、鴨ロース肉をグリルで焼く。あらかじめ用意した昆布とカツオのあわせだしに日本酒・みりん・薄口醤油で味を調えた汁に入れてひと煮た立ちさせる)
豆腐ステーキ(フライパンに太白ごま油をしき、大きめの豆腐サイの目煮きった豆腐を入れ、揺すりながら焼く。おろしたとろろ芋に卵全卵、ダシ醤油、日本酒を入れて味を調える。豆腐の上にかけて火をとおす)
ほうれん草のおしたし
同僚のお宅におじゃまし、鶏鍋、オードブルをごちそうになった。先日作っておいた鹿肉のみそ漬けを持参し、食べて頂いた。ほどよい食べ頃になっていたし、思いの外柔らかでおいしかった。夜中の2時半頃までおじゃましていたので、少々疲れた。
狩人および頂いた方に改めて感謝。次のシーズンもよろしくお願いします。
マグロのづけ(濃い口醤油、みりん、日本酒をあわせたところにしばらくつけ込み、ワサビを付けて食す)
金時草のおしたし(金時草をゆでて適当に切り、鰹節をかけ、濃い口醤油であえる)
冷蔵庫に残った煮物
三つ葉のみそ汁
鶏の水炊き(ガラスープ、鶏、豆腐、湯葉、春菊、芹、舞茸)
仕上げに、雑炊。
ジビエ・仔猪のフリカデール、赤ワインソース(フリカデールというのは、ハンバーグと了解。本当は違うかもしれない。ともあれ、ブロック肉でいただいた仔猪の肉を細切れにして包丁で叩きミンチ状にする。塩胡椒、ナツメグ、パプリカ、タマネギみじん切り、全卵を入れ、粘りが出るまでよく混ぜる。焼くときにたっぷりめに小麦粉をつけて、肉汁を逃がさないように。赤ワインと冷蔵庫にあった野菜ジュースに塩胡椒。バターと合わせ少々煮詰める。ミンチを作るとき、仔猪の肉が赤身なのでもう少し脂肪分が必要かと思い、混合するつもりで三枚肉も用意したのだが、ミンチ状に叩くうちに必要ないと判断。やはり包丁で叩いたミンチは十分に叩けない分、しっかりとした歯触りを残して申し分ない。これは美味しい。仔猪の味は、思ったほど野性味はなく、牛肉ミンチのような感じである。猪は豚だけれど、野生の生き物は脂肪を落としていると言うことなのか、まだ子どもだから脂がのっていないと言うことか)
生トマトとブロッコリーのパスタ、ごまとカンズリのソース(胡麻醤とカンズリ、オリーブオイル、塩胡椒をあえてソースをあらかじめ用意する。リンギーネをアルデンテにゆでるときにブロッコリーの小分けを一緒にゆでる。ボールに。パスタとブロッコリー、トマトを入れ、ソースをかけてあえる。思ったほどのパンチがなかった。もう少しソースの量を多めにするといいのか)
ジビエはいただき物。仔猪のほか鹿もいただいたので、これは、お薦めに従い、みそ漬けにしておいた。数日たつと良くなっているだろう。また、仔猪に混入しようかと三枚肉も用意したが、これも、前回の失敗作、塩豚に再チャレンジすることにした。さて今度はどうかな?
潮匡人、2005、『常識としての軍事学』、中公新書ラクレ
著者は大学卒業後航空自衛隊に入隊し司令や官房などを経験した軍事の現場経験を持った人物である。
我々が日常生活の中で体験する事柄が、実は起源的には軍事に関わるというイントロから書き起こし、著者は、日本社会における軍事あるいは軍隊というだけで、思考停止してしまう現状について、問題を直視し、リーズナブルに体制が提起している方向へと世論を向けようとの意図を持っているように思える。
評者としては、この著書から学んだことは、軍事は興味深いと言うことである。もちろん、この興味は、以前に読んだテッサ・モリス=スズキの『自由を耐え忍ぶ』に始まっていて、本書は、序の口である。今のところ、以下の諸書を枕頭に並べている。
S. アンジェイエフスキー軍事組織と社会
P.W.シンガー戦争請負会社
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2005-02-18 15:20:29 |
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煮物(昆布だし、みりん、薄口醤油でだしを作る。日本酒を買うのを忘れている。里芋、インゲン、厚揚げをそれぞれ別鍋で火をとおす。タケノコとしめじをダシで煮る。別鍋で火が通ったところでダシに入れてひと煮立たし)
菜の花の芥子醤油和え
もずくのゆず風味、キュウリ千切り添え
鯖のみりん干しの焼き物
いつもの覚王山やっこ。今夜は4人で飲食。お母さん手作りの酒の肴で話も盛り上がり、時間の過ぎゆくのも忘れて、店を出たのが11時半。