名古屋ガーデンパレスにて創立記念パーティ、錦・久良三（蕎麦）
名古屋ガーデンパレスにて創立記念パーティ：普段あって話すことのない人たちと出会う場所、退職された方も含め。
錦・久良三（蕎麦）：EH、KY、TT、TI、TSと6人で。日本酒とツマミ、ざるそば。
錦・久良三（蕎麦）：EH、KY、TT、TI、TSと6人で。日本酒とツマミ、ざるそば。
5月29日(火)のつぶやき
『テロ（Kindle版）』 goo.gl/JQa8Nn
— Sig Sugito (@sig_s) 2018年5月29日 - 16:02
サワラの塩麹焼き、ささげと万願寺とうがらしの胡麻和え、ほうれん草のおしたし goo.gl/ny1q88
— Sig Sugito (@sig_s) 2018年5月29日 - 21:37
『テロ（Kindle版）』
フェルディナント・フォン・シーラッハ、2016、『テロ（Kindle版）』、東京創元社
本書は法廷劇の形式スタイルを取ったシナリオである。主として被告人と参考人の証言が主として述べられる第一幕、主として検察官と弁護人による最終論述からなる第二幕、第三幕とも言うべき「評決」には、有罪判決と無罪判決の章が記される。著者は、評決を読者に委ねるのである。参審制度をもつドイツの作品であるので、読者は参審人としての役割を取らされるのである。
本書が描く事件は、テロリストが乗客164人その他乗務員を載せたまま、民間航空機満員の観衆7万人を集めるサッカースタジアムに自爆テロを敢行しようとしたところ、スクランブルで監視飛行を命じられた戦闘機小隊の隊長が命令（民間機コックピットを目視し、威嚇射撃を行い、監視を続行する）に違反して民間機を撃墜したというもので、このパイロットに対する参審裁判である。2001年9月11日のワールド・トレード・センターへの民間旅客機を利用したテロ攻撃の結果、「レネゲード」（民間航空機がハイジャックされてテロ攻撃の道具になること）の恐れが世界に知られるようになった。そのことを踏まえている。「レネゲード」となった民間航空機に対する撃墜命令の是非についても様々な議論がなされている。本書はそのことを踏まえているわけである。
わたしは、本書を読んで気になったことがある。本書の著者も本書の中で触れていることではあるが、なぜ、観衆7万人をスタジアムから避難させなかったのかという点である。ハイジャックが通報された監視センターの担当官の証言は「未必の故意」を構成するように思えるからである。つまり、ドイツ国防軍の空軍責任者、国防大臣へ通報がなされ、撃墜ではない命令がくだされたが、ハイジャックが通報されハイジャックの目的が明らかにされてから50分ほどの時間があったこと、7万人の避難は17分で可能であることも証言されている。これは、監視センターの担当官がパイロットが撃墜するであろうことを前提として（確信していたとしか思えない証言が記される）、避難を勧告しなかったとしたら、これは、担当官もまた共犯者となるのではないだろうか。有罪と無罪、どちらにもこの担当官の有罪が伴う第三の判決があったように思えるのだが。
本書の最終には、2015年1月7日におきたフランス・パリの風刺雑誌「シャルリー・エブド」社に対するM100サンスーン・メディア賞の授賞式における著者の記念スピーチが掲載されている。主張は、自由が何よりも勝るべきであるというてんである。この文章も読みごたえのあるものであるし、前半の法廷劇を再読するために意味を持つかもしれない。しかし、この自由は、法廷劇に登場する誰のものであるのかと思ってしまったのだが・・・。
本書のシナリオが今年1月に上演されて、高い評価を受けたようである。残念ながら寡聞にして知ることはなかったのだが、昨日、学生がこの演劇のことを話題にしたのでさっそく入手して読んでみた次第。いろいろと考えさせられる本書の内容であった。かつて一世を風靡したマイケル・サンデル教授の「白熱教室」も思い出されたし、また、昨今の「忖度」もまた関連事項であると思われる。
本書は法廷劇の形式スタイルを取ったシナリオである。主として被告人と参考人の証言が主として述べられる第一幕、主として検察官と弁護人による最終論述からなる第二幕、第三幕とも言うべき「評決」には、有罪判決と無罪判決の章が記される。著者は、評決を読者に委ねるのである。参審制度をもつドイツの作品であるので、読者は参審人としての役割を取らされるのである。
本書が描く事件は、テロリストが乗客164人その他乗務員を載せたまま、民間航空機満員の観衆7万人を集めるサッカースタジアムに自爆テロを敢行しようとしたところ、スクランブルで監視飛行を命じられた戦闘機小隊の隊長が命令（民間機コックピットを目視し、威嚇射撃を行い、監視を続行する）に違反して民間機を撃墜したというもので、このパイロットに対する参審裁判である。2001年9月11日のワールド・トレード・センターへの民間旅客機を利用したテロ攻撃の結果、「レネゲード」（民間航空機がハイジャックされてテロ攻撃の道具になること）の恐れが世界に知られるようになった。そのことを踏まえている。「レネゲード」となった民間航空機に対する撃墜命令の是非についても様々な議論がなされている。本書はそのことを踏まえているわけである。
わたしは、本書を読んで気になったことがある。本書の著者も本書の中で触れていることではあるが、なぜ、観衆7万人をスタジアムから避難させなかったのかという点である。ハイジャックが通報された監視センターの担当官の証言は「未必の故意」を構成するように思えるからである。つまり、ドイツ国防軍の空軍責任者、国防大臣へ通報がなされ、撃墜ではない命令がくだされたが、ハイジャックが通報されハイジャックの目的が明らかにされてから50分ほどの時間があったこと、7万人の避難は17分で可能であることも証言されている。これは、監視センターの担当官がパイロットが撃墜するであろうことを前提として（確信していたとしか思えない証言が記される）、避難を勧告しなかったとしたら、これは、担当官もまた共犯者となるのではないだろうか。有罪と無罪、どちらにもこの担当官の有罪が伴う第三の判決があったように思えるのだが。
本書の最終には、2015年1月7日におきたフランス・パリの風刺雑誌「シャルリー・エブド」社に対するM100サンスーン・メディア賞の授賞式における著者の記念スピーチが掲載されている。主張は、自由が何よりも勝るべきであるというてんである。この文章も読みごたえのあるものであるし、前半の法廷劇を再読するために意味を持つかもしれない。しかし、この自由は、法廷劇に登場する誰のものであるのかと思ってしまったのだが・・・。
本書のシナリオが今年1月に上演されて、高い評価を受けたようである。残念ながら寡聞にして知ることはなかったのだが、昨日、学生がこの演劇のことを話題にしたのでさっそく入手して読んでみた次第。いろいろと考えさせられる本書の内容であった。かつて一世を風靡したマイケル・サンデル教授の「白熱教室」も思い出されたし、また、昨今の「忖度」もまた関連事項であると思われる。
 | テロ |
| ェルディナント・フォン・シーラッハ | |
| 東京創元社 |
5月28日(月)のつぶやき
『眼の狩人：戦後写真家たちが描いた軌跡（ちくま文庫）』 goo.gl/xDvopp
— Sig Sugito (@sig_s) 2018年5月28日 - 20:16
甘鯛の昆布締めのカルパッチョ、桜海老のパスタ goo.gl/XuzJh2
— Sig Sugito (@sig_s) 2018年5月28日 - 21:03
『眼の狩人：戦後写真家たちが描いた軌跡（ちくま文庫）』
大竹昭子、2004、『眼の狩人：戦後写真家たちが描いた軌跡（ちくま文庫）』、筑摩書房
映像で何を捉えるのか、また、その被写体は、どのように、戦後の写真家たちにインタビューによって書き記したもの。写真家の名前として記憶していた人物は、半数に及ばずといったところではあるが、あらためて、本書でその時代における意義を再認識できるというものだ。本書にモノクロで記載される写真は面白い。
映像で何を捉えるのか、また、その被写体は、どのように、戦後の写真家たちにインタビューによって書き記したもの。写真家の名前として記憶していた人物は、半数に及ばずといったところではあるが、あらためて、本書でその時代における意義を再認識できるというものだ。本書にモノクロで記載される写真は面白い。
 | 眼の狩人 ―戦後写真家が描いた軌跡 (ちくま文庫) |
| 大竹昭子 | |
| 筑摩書房 |
5月27日(日)のつぶやき
リウーを待ちながら（１、２，３） (イブニングコミックス)（電子書籍） goo.gl/bi7qWm
— Sig Sugito (@sig_s) 2018年5月27日 - 10:21
名古屋池下、Vinoteca Osawa goo.gl/CraKSD
— Sig Sugito (@sig_s) 2018年5月27日 - 22:41
『Final Phase (PHPコミックス)』、『ネメシスの杖（１） (アフタヌーンコミックス)』、『インハンド 紐倉博士とまじめな右腕 (アフタヌーンコミックス)』（電子書籍）
朱戸アオ、2011、『Final Phase (PHPコミックス)（電子書籍）』、PHP研究所
朱戸アオ、2013、『ネメシスの杖（１） (アフタヌーンコミックス)（電子書籍）』、講談社
朱戸アオ、2016、『インハンド 紐倉博士とまじめな右腕 (アフタヌーンコミックス)（電子書籍）』、講談社
一冊目は、お台場の一角とおぼしき街区における、人獣感染症のハンタウィルスのアウトブレイクとの戦う医師と彼女を取り巻く人間模様。『リウーを待ちながら』の原型となった作品のようである。
二冊目は、熱帯風土病のシャーガス病のアウトブレイクとその背後にあるバイオテロと戦う厚生省とおぼしき行政組織の「患者安全調査委員会」の調査官と右手を失い義手をつける寄生虫研究者との連携調査をえがく。
三冊目は、二冊目で登場した右手が義手の研究者を主人公とする連作。もちろんテーマはバイオもの。
朱戸アオ、2013、『ネメシスの杖（１） (アフタヌーンコミックス)（電子書籍）』、講談社
朱戸アオ、2016、『インハンド 紐倉博士とまじめな右腕 (アフタヌーンコミックス)（電子書籍）』、講談社
一冊目は、お台場の一角とおぼしき街区における、人獣感染症のハンタウィルスのアウトブレイクとの戦う医師と彼女を取り巻く人間模様。『リウーを待ちながら』の原型となった作品のようである。
二冊目は、熱帯風土病のシャーガス病のアウトブレイクとその背後にあるバイオテロと戦う厚生省とおぼしき行政組織の「患者安全調査委員会」の調査官と右手を失い義手をつける寄生虫研究者との連携調査をえがく。
三冊目は、二冊目で登場した右手が義手の研究者を主人公とする連作。もちろんテーマはバイオもの。
 | Final Phase (PHPコミックス) |
| 朱戸アオ | |
| PHP研究所 | |
 | ネメシスの杖（１） (アフタヌーンコミックス) |
| 朱戸アオ | |
| 講談社 | |
 | インハンド 紐倉博士とまじめな右腕 (アフタヌーンコミックス) |
| 朱戸アオ | |
| 講談社 |
リウーを待ちながら（１、２，３） (イブニングコミックス)（電子書籍）
朱戸アオ、2017~2018、『リウーを待ちながら（１、２，３） (イブニングコミックス)（電子書籍）』、講談社
架空の都市、横走市でアウトブレークした旧型ペストと新型ペストと戦う医師たちの戦いを描く。医師たちは勝利したのか、それとも単に小康をえたのか。隔離と外部からの支援を巡る人間模様が淡々と描かれる。感染症つながりで見つけたマンガなのだが、人間の営みの偉大さや虚しさ、生きていくことの意味を深く考えさせてくれる。そして、それでも、人間は感染症となんとか共生していくしかないのだ。
この作家は類似のテーマを扱っているようで、他の２冊も買って読もうとしている。
架空の都市、横走市でアウトブレークした旧型ペストと新型ペストと戦う医師たちの戦いを描く。医師たちは勝利したのか、それとも単に小康をえたのか。隔離と外部からの支援を巡る人間模様が淡々と描かれる。感染症つながりで見つけたマンガなのだが、人間の営みの偉大さや虚しさ、生きていくことの意味を深く考えさせてくれる。そして、それでも、人間は感染症となんとか共生していくしかないのだ。
この作家は類似のテーマを扱っているようで、他の２冊も買って読もうとしている。
 | リウーを待ちながら（１） (イブニングコミックス) |
| 朱戸アオ | |
| 講談社 | |
 | リウーを待ちながら（２） (イブニングコミックス) |
| 朱戸アオ | |
| 講談社 | |
 | リウーを待ちながら（３） (イブニングコミックス) |
| 朱戸アオ | |
| 講談社 |
5月26日(土)のつぶやき
ラムランプ肉のローズマリー焼き、ジャーマンポテト、ベビーリーフとトマトのサラダ goo.gl/ZzEjsA
— Sig Sugito (@sig_s) 2018年5月26日 - 20:19
ラムランプ肉のローズマリー焼き、ジャーマンポテト、ベビーリーフとトマトのサラダ
ラムランプ肉のローズマリー焼き：ラムランプ肉、一口サイズに切って、塩コショウ＋ローズマリー＋オレガノ。にんにく＋赤唐辛子＋オリーブオイルでじっくりと両面焼く
ジャーマンポテト：一口サイズの新ジャガ、半分に切ってレンチン4分、パンチェッタとにんにく、玉ねぎ薄切り、塩コショウ。レンチンのじゃがいもを加えて炒めてできあがり。
ベビーリーフとトマトのサラダ
ジャーマンポテト：一口サイズの新ジャガ、半分に切ってレンチン4分、パンチェッタとにんにく、玉ねぎ薄切り、塩コショウ。レンチンのじゃがいもを加えて炒めてできあがり。
ベビーリーフとトマトのサラダ
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