Zomba cafe bar at West End
サーモンとナス、ジャガイモの重ね焼きバルサミコソース、ステーキ、これらをメインにして、マッシュルームのてんぷら、ブラックオリーブオリーブ、チーズのソテーなどなどタパス式の小皿で数皿とって、三人で赤ワインを二本あける。
その後、Boundary St.とVulture St.の交差点付近のプールバーとカフェで飲み続ける。夜中まで飲み明かす。
West Endはダウンタウンからすぐ近くで、こじんまりとしたカジュアルな町。夜遅くまでにぎわっている。
この夜遅かったので、記録は9月2日。
今日の夜、ブリスベーンに移動してきた。オーストラリアの最後の予定地である。今夜は、表記のレストランで、ムール貝のアジア風ハーブの蒸し物とアヒルの足の煮込みとクロ餅米の蒸し物。最近のオーストラリアにありがちなアジア風なニューオーストラリアンメニューとなった。決して悪くないが、だからといって、今では、どこにでもある。
空港から宿までのタクシーの運転手はソマリアからニュージーランドに家族で移住してきて、最近1年、ブリスベーンで働いているという。かれは、当地を絶賛している。人は好いし、忙しくもなく、気候もいいと。ゴールドコーストやサンシャインコースとに行ってみるようにと。
シドニーの古くからの友人とNewtownのDendyという映画館の脇にあるCinqueというカフェに夕食を食べに行った。前菜はグリルドオクトパスのサラダとメインにラムシャンク。後者はヘビーな量であった。ここは、映画館への通路脇にあるところで大変にぎわっていた。
現代オーストラリア政治の行く末から、はたまた、ロンドンのテロリストに関する内情やIRAの方針転換を含め、さまざまのトピックを肴に二時間半ほどの時間は瞬く過ぎていった。
毎年、シドニーに来たら必ず寄るようにしているのが東海酒家というレストラン。夜、8時半ごろにシドニーに到着して宿に到着の後、行ってみた。レオンという名前のギャルソンがいて、もう、10年くらいの付き合いになっている(とはいえ、店に行ったときに声をかけて、一言二言話す程度だけれど)。
今夜は、ピータンとくらげの前菜とシルバー・パーチ(銀鱸)の清蒸。なかなかの味でした。
原、1995、『そして夜は甦る』、ハヤカワ文庫
原、1996、『私が殺した少女』、ハヤカワ文庫
私が好んで読んできた読書ジャンルは探偵物と警察物だ(コーンウェルのスカーペッタ・シリーズも含めて)。先ごろなくなったエド・マクベインの作品はそのひとつで、彼の八七分署シリーズは、最近の数冊はともかくも、翻訳されたものは、すべて読んできた。
このシリーズを含め、私が読んできた探偵物と警察物そのすべては、翻訳ものであったといってよい。決して横溝正史を読まなかったわけではなかったが、必ずしも、好きではなかった。どういえばいいのかわからないが、あまりにも、ローカルなシチュエーションに興味が沸かなかったということであろうか。
原の沢崎探偵シリーズを手に取ったのは、偶然のことで、本屋の立ち読みで、日本にもこんな作家がいたのかと思ったからであった。フィリップ・マーロウの「人はタフでなければ生きていけない。しかし、人はやさしくなければ生きる資格はない」であったかのせりふ、この類の箴言が作中あふれている。
たとえば、『私が殺した少女』の終盤、それまでの犯罪に関するシナリオがすべてが覆されようとする会話の中で出てくる。沢崎探偵は言う「人間のすることはすべて間違っていると考えるほうがよい。すべて間違っているが、せめて恕される間違いを選ぼうとする努力はあっていい」。それに対して、犯罪幇助者はこたえる。「そこが、あなたと私の違いだ。私にはほこりというものがある。家族を守っているという誇りだ」。再び、沢崎。「私も誇りの話しをしていたつもりだ。家族を守るというが、○○や××を一番苦しめているのは、あなたが知恵と称している’虚偽’だし、つまりはあなた自身ではないのですか」。
読者はストーリーを追うだけではなく、沢崎のこうした会話を各ページにおいて楽しむことができる。日本の探偵物警察物において足りなかったのは、こうしたウィットにとんだ、また、人生の中の苦さをユーモアも含めて語る沢崎の言葉であらわされるセンスであったろう。原はおそらく翻訳物(原作を読んだのかもしれないが)を読みこなし、日本の探偵物に新しい「沢崎」という日本版マーロウを誕生させたのである。
原の作品を紹介するのにストーリーを説明に使おうとすると、これからの読者にネタばらしになるのでやめておいたほうがいいだろう。蛇足というものだ。
2005-08-28 21:23:33 |
読書 |
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明日ダーウィンを去るにあたって、お礼もこめて手巻き寿司を作りましょうというので、今日は昼ごろから買い物に走った。まず、その発端は、今夜招待されている友人のボビーが冷凍したあわびがあるというのである。多くを望めないだろうから、煮あわびを作ろうと思った。適切な料理法かどうかは知らないが、日本酒を煮きりして使おうと思った。
家主が日本酒は古いのがあるといっていたのだが、はたして、悪くなる一歩寸前であった。ごみのようなものが浮いている。それで、急遽、ダーウィンで日本酒を探す羽目になった。家主は、近くのボトルショップ(酒屋)があるというのだが、果たして行ってみるとなかった。まず、友人のボビーにどこならありそうか聞いてみた。すると、シティにあるヴィンテージ・セラーという店にはあるだろうという。行ってみたら、ありがたいことにたった一本残っていた。いわく「豪酒」、オーストラリアの酒の意である。
ちなみに、日本の食生活は、大いにオーストラリアの自然に依存している(食生活だけではないのだが)。たとえば、牛肉やラムは言うまでもないだろうが、小麦(うどん)、そば(蕎麦)などもそのひとつである。米は、日本には輸出されていないが、端倪すべからざる品質の米がオーストラリアで栽培されている。おそらく、値段的にも品質的にも十分日本産米に対抗できるはずである。
オーストラリア産のこの酒は、そうした産物のひとつである。わたしは、あいにく日本酒を好まないので、正当に評価できない。だから、これ以上述べることはできない。
さて、今夜の手巻き寿司は、用意した魚介類は、クラム(ハマグリだが、アサリといってもいいような味だ。まだ生きている)、それから、アトランティック・サーモンの切り身(どこから入ったかわからないが、冷凍されていないとのことである)、最後はレッド・スナッパー(鯛と訳したいところだが、形が少々違うが、油の乗り方は似ている。身も少々赤い)である。スナッパーは、一匹で購入し、切れない最悪の包丁で捌くことになった。こういうときのために、何とか鋭い包丁がほしいのだけれど、旅先ではほとんど絶望である。私が世話になっている家主は、私が知る限り鋭い包丁を持っているオーストラリア人の1人であると思うが、それにしても、この程度の切れ味では・・・。
ともかく、まず、煮あわびを作った。それから、スナッパーのあらであら煮を作った。しいたけの甘辛煮、薄焼き卵、貝汁、前菜として、ほうれん草のおしたしと冷奴。きゅうり(オーストラリアで売っているものではレバニーズ・キューカンバーというものでないとだめ)でもろキュウ。あとは、クラムの酒蒸しを用意していたが、みんな、満腹で届かなかった。
米はもちろん豪州米で。なべで米を炊いて、すし酢をつかって酢飯を作った。
<追加:20050911>
レッド・スナッパーについて、調べてみた。日本で言う真鯛はred sea breamを言うようで、red snapperはフエダイの仲間のようである。
魚類専門辞典:http://www.itjp.org/dic/sp_fish.htm
ちなみにこの辞典の上位にはたくさんの中日英対訳辞典がリストアップされていて、このソースは使える。
万物大辞典:http://www.itjp.org/dic/index.html
ダーウィンで古くからお世話になっている友人の娘の家族と食事。ダーウィンの人々が家族で楽しむ海辺のソーシャル・クラブ。ダーウィンにはここ以外にたくさんのクラブがあって家族が楽しんでいる。
フィッシュ&チップスをたべた。とにかく分量が多い。熱々で食べると悪くない味。フィッシュとは個々では白身の魚の切り身を衣を着けてあげたもの。
カカドゥからダーウィンに帰ってきた。キーマカレーのようなものを作ろうと思ったのだが、準備をしているうちに友人である家主が帰ってきた。今年になって、彼女は肉を食べるのをやめたという。卵からかえるものだけしか食べないという。でも、同じじゃないといっても、それは、彼女のポリシーだからしょうがない。というので、同じもので、肉を使ったものと使わないものを作ることになった。分量が多くて使わなかった挽肉の一部は、彼女の飼い猫の晩飯となった。
しょうが、ニンニクを炒め、たまねぎのみじん、なすをさいの目に切ったものを炒め、くわえて、生コリアンダーをみじんに刻んでいれる。そこにトマトダイスをいれ、水を缶詰と同量いれ、塩、カレー粉、クミン粉で味を調える。煮詰まってきたところで、二つに分けて、一つは牛挽肉をいためたものにこのソースを加えて、必要な量、調味料を追加。
ズッキーニを蒸して添え野菜とし、ジャスミンライスを炊ぐ。
バフェスタイルの夕食。サラダとメイン、デザートの島があって、それらから適当に取るという形式。ムール貝のほか、適当に野菜を取った一皿目に続き、二皿目は豚のあばらの煮込み。その後、チーズを取って赤ワイン。
ま、味というよりも・・・。
カカドゥ国立公園に入るのに入場料が必要でなくなったそうで。その代わり、国立公園の資料の分量が減った気がする。明日は、ボーダーを越えてアボリジニ領に入るので、NLCオフィスに行って、許可証を取ってきた。明日は、早朝から予定が多い。今夜は、もとサウスアリゲーターリバー・モーターインといっていたところで、なじみのあるところでステイしている。晩飯は、予想通りの味であった(さほどの味ではなかった)。
Smoke Chikin Salad
Barramundi Fillet with mashed poteto and salad
ダーウィンの最近10年で新しく開発されたCullen Bayというマリーナにあるレストランのひとつ。マリーナに突き出したテラスの上のセッティングで食べさせる。海風が吹くなかなかの場所にある。味のほうも、しっかりとさまざまな生のハーブを使っている。
Thai fish cake, Thai stype fried morton bug dumpling
Thai style flied Barramandi filet
seafood chili basil
beef curry
今夜は、ダーウィンの友人宅で(友人は、留守であるが)、別の友人Mr.PCをご接待申し上げた。といっても、かれは、映画を見てきたので、われわれの夕食に遅れて到着したのだが。
生牡蠣(ロックオイスター。ダーウィンのような亜熱帯でも、問題なくおいしい)
焼きカプシコンのマリネ(カプシコンをグリルで焼いて、オリーブオイル、バルサミコ酢、生タイム、塩コショウであえる。マッシュルームスライスとパルメジャーノを乗せて供する)
ほうれん草の新芽のサラダ(サラダほうれん草を塩コショウ、生タイム、バルサミコ酢、オリーブオイルであえる。仕上にパルメジャーノ)
ラムチョップ(生タイムと生オレガノを微塵に切って、あらかじめパン粉と混ぜておく、オリーブオイルにガーリックをつぶして入れて、香りを出す。ラムチョップをこんがりと焼く)
ダーウィンのスミス・モールにある、マレーシアンなのだが、これまで、毎回ダーウィンを訪れるたびにきている。いつも昼食だけだが、今夜は初めて夜に出かけた。結論としては、夜にも出かけてみるものだ。
昨夜に続き、sambal squidはこちらのほうが、おいしかった。辛さは、さほどでもなかったが、鰹節のような香りのするペーストが使われているようで、おいしかった。
実のところ、ダーウィンのレストラン、今がトップシーズンで、最初に目指したカレン・ベイのカフェは駐車場が見つからず、さらに、ダーウィン・ピアに行ったが、そちらも満車。予約したから駐車できるというものでもないのだが、結局のところ、予約しなかったのがよかったのが悪かったのか。
それで、いつもの店に出かけた次第。近くのボトルショップでワインを仕入れた。オーストラリアのレストランは、BYOといって酒の持込を前提にするところ、lisencedといって酒を持ち込むことのできない店もあり、lisenced & BYOというどちらでもいいものもある。
vegitalian spring roll
sesami prown
sambal squid
prown with vegitable
Tyrells unwooded Chardney
シャーリー&デービッド夫妻とゲストのジョージ&ベス、ヨーコとともに、6人でManukaのマレーシア料理店のAbels Kopi Tiamに出かけた。ここは最近トレンディなレストランであるらしく、客が引きも切らない。白ワイン2本(われわれと、ジョージ&ベス夫妻、それぞれ、持ち込んだが記録漏れ)。料理もしっかりと記憶していないので、ここに再現できない。少々甘ったるい。中でも、White Baite(小魚のから揚げ)とイカの炒め物、青菜炒めがおいしかった。この後、近くのカフェで食後のスイートと飲み物。ここで昔話が弾んで、思わず時間を食った。
明朝早くダーウィンに向けて出発する。
今夜はオランダ人夫妻を迎えて、ホームパーティ。オーストラリアとオランダ、日本とオランダの関係をめぐって、時にはシリアス、時には薀蓄が交わされた。夫妻は、1972年ごろからしばしばオーストラリアを訪れており、娘はオーストラリア国籍(オーストラリア生まれのこと)を持っているとのことで、現在は、某省庁に勤務しているとのこと。娘を訪ねてと自身の夏休みをかねての訪問とのことであった。
さて、今夜のパーティ料理は、ムサカ(Mousaka)。ナスを油いためして、ミンチ肉を挟みこんでオーブンで焼いて上にチーズを乗せる由であるが、シャーリー(前夜のブログを参照)によると、あまりにもオイル分が多すぎるので、天板にナス(米ナスがよいようである)をおいて焼き、これを使うとのことである。なすとミンチを層状にするのがみそ。また、ミンチ肉は、本来は、羊のミンチだそうだが、今回は、ビーフであった由。通常は、ビーフを使うのがよろしいとやら。
ほかに、グリーンサラダ。ドレッシングに何か秘訣があるのかと聞いてみたが、特段のことはないようだ。レモンスキンピールが入るくらいのものか。
(8月19日追加)
デザートは、Tarte Tatinと名づけられたもの。アップルタルトだが、タルト皿の底にはタルト生地をしかず、直接さらにりんごを載せ、上にタルト生地を敷いてオーブンで焼く。焼き上げた後、大皿にひっくり返して供す。見かけとしては、平らなタルトのうえにりんごが乗っている格好。アイスクリームとともに供する。
ワインは、
Penfolds BIN407, Cabernet Sauvignon, 2001
Wyndham Estate BIN555, Shiraz, 2002
Wynns Coonawarra Estate, Coonawarra Shiraz, 2003