『私の俳句修行』
アビゲール・フリードマン、2010、『私の俳句修行』、岩波書店
数年前、同僚にお師匠さまをおねがいして、連句をまいたことがあった。それ以来、連句や俳句が、気になっていた。その後、お師匠さまは、東京方面に職場が変わって、その折、『歳時記』を頂いた。不肖の「自称」弟子は、そのまま書架にほうったまま、今に至っている。申し訳もありません<(_ _)>!
そこで(というわけでもなく、他にも俳句の本を積ん読している)手にとったのが、本書。俳句は決して日本人の特権ではないが、著者による本書末に付されている英語の「haiku」と訳者らによる「俳句」をみて、これは、違うとおもった。haikuは俳句ではなく、short poetだと思う。俳句は、日本列島の環境や言語に密着したものだとおもう。暦法が変わって、季節感も大きく変わったし、マーケットに置かれる商品は季節感もなくなったことは確実だ。
かといって、全く喪失したわけでもなかろう。俳句入門(再入門でも良い)として、手がかりにするもよし、また、俳句という形式をとった日本という異文化体験とみて、あらためて、俳句に思いを馳せるもよし。いろんな見方があるにしても、著者の俳句のつくりかたは(つまりは、感じ方と表現)、あらためて、面白いと思う。
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アビゲール・フリードマン |
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岩波書店 |
おばあちゃん達に混ざって、月に1度の俳句会に参加しています。
アマゾンにはアマゾンの季語があり、
アマゾンに日系人が居るからこそ俳句が詠まれるのだと知った時、ちょっとした感動がありました。
それにしても、先生が俳句に興味をお持ちだとは知りませんでした~。