牛肉とタケノコの治部煮(昆布と鰹節、日本酒でダシをとっておく。干し椎茸をもどした汁も入れる。薄口醤油と塩で味を付ける。牛肉に小麦粉を軽くまぶし、フライパンで両面をかるく焼き、皿に取っておく。ダシにこれを入れ一煮立ちさせ、タケノコ、もどした椎茸を入れ、煮る。グリーンアスパラガスを斜めに切り、軽くゆでたものを入れ、軽く煮る。器にワラビの水煮とともにこれらをいれ、ワサビとともに供す)
厚揚げの煮物(先のダシに油抜きをした厚揚げを入れて、薄口醤油で味を調え煮る。水溶き片栗粉でとろみをつける。ワラビの水煮とともに器に盛る)
冷凍庫にあったタケノコご飯とひじきご飯を食べた。
Mon Coeur 2001, Cote du Rhone
浜野保樹、2005、『模倣される日本:映画、アニメから料理、ファッションまで』、祥伝社新書
本書の帯には「日本の文化は最高にCool!世界は堂々とマネし始めた。機は熟した<経済大国>から<文化大国へ>転換せよ」とのキャッチが記されているが、内容的には、その後に続く言葉、「いろいろ模倣されているんだけれど、転換するは無理なだな、これが。明治以降の欧化志向がいまだに強く続いているんだから」についても書かれている。
副題の映画、アニメ、料理、ファッションなどなど欧米で模倣されている事柄が様々なエピソードで書かれ、一方、模倣する日本についても一章が当てられている。本書が対比しているのは欧米と日本なのだが、この構図自体がまさに、模倣する日本の根っこであるとは著者は理解しているのかいないのか、カバーにうつる著者は着物を着て写っていて、自らをカリカチャーとして露出している様に見える。
現代における状況としては、模倣される日本の各アイテムはグローバリズムの中で商品化され消費されていくという視点が重要なのであって、帯に書かれているような「機は熟した<経済大国>から<文化大国へ>転換せよ」などというスローガンには、「ちょっとまってよ、アナクロさん」といいたくなってしまう。
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2005-04-30 10:00:18 |
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鶴見良行、1995、『ココス島奇譚』、みすず書房
オーストラリアの友人(母親の世代で、彼女は、息子のように思ってくれている)の長男がオーストラリア領のクリスマス島に教師としてしばらく赴任していたことがある。クリスマス島は、インド洋に浮かぶ珊瑚礁の島で、オーストラリアからはずいぶん離れている。また、別の友人(同世代の友人で、海洋考古学者である)は、インドネシアの海洋民の調査をしていて、その関連で、アシュモア環礁への調査に行っていた。これらの話を聞いたとき、その地理的な位置について、あまり考えることがなかった(というか、希薄だった)のだが、本書を読んで改めて考えなおしてみた。
クリスマス島は、インドネシアのジャワ島の南400キロほどに位置し、アシュモア環礁は、チモール島から200キロほど南、本書の舞台であるココス島は、先ほどのクリスマス島のさらに、千キロほど西南西のインド洋のまっただ中の環礁である。オーストラリア本土からの距離の方がさらに遠いことは言うまでもない。これらが、オーストラリア領であることは、もちろん、イギリス領(植民地)であったことに由来するわけである。
鶴見良行の遺著となった本書は、未完であって鶴見が最終的にどのように結ぼうとしたかを推し量ることはできないが、本書で描こうとしたのは、西欧のプランテーション経営と東南アジアの人々との関わりと、アイデンティティの問題であったと思われる。また、彼は本書の中で、ココス島研究のきっかけのひとつが「日本人の一粒種信仰」を突き崩したいと考えたことであるとも述べている。
ココス島民と鶴見との出会いはボルネオのサバ州のココス村であった。彼らは、周辺の人々と交流しながらもココス島民としてのアイデンティティを維持している。もともと、ココス島は無人島であって、支配者の都合によって奴隷としてつれてこられた人々であったし、サバに移り住むことになったのも、同様の理由であったのだが、それにもかかわらず、単に離散するのではなく、ココス島の人々としてのアイデンティティを維持しているのである。
日本という大陸の東の果てに様々な理由によって流れ着いた人々が、それぞれのアイデンティティを構築しつつ長い歴史の営みをしてきた日本列島民が、これまた、歴史の事情によってまた、為政者の政策的意図によって、あたかも、日本列島における「一粒種」として一体であるとの幻想をもち、周辺の人々と特に近代以降において度重なる軋轢を繰り返してきたことは、改めて指摘するまでもなかろう。網野善彦が日本の為政者の目であるいは多数者の目で日本の歴史を見るのではなく、日本に居住する少数者の視点で歴史を見ようとしたのと同じく、鶴見は「海からの陸を見る」事によって日本をあらためて見ようとした(たとえば、『ナマコの眼』筑摩書房)。こうした視線の重要性を改めて気がつかされた。
本書は、ずいぶん前に購入して積ん読していたものであったが、思わず一気に読んでしまった。
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2005-04-29 23:06:01 |
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ゴルゴンゾーラのパスタ(ゴルゴンゾーラ・チーズを適当にちぎり、ドライな白ワイン、ガーリックピューレを入れて加熱。焦げ付かないようにチーズを溶かす。生クリームを入れて味を調える。白胡椒を加える。茹で上がったパスタ<好みだが、今夜は、リンギーネ>をあえて皿に盛る)
チキン手羽元のトマトソース煮(茄子の皮を剥き、適当な大きさに切って水につけてあく抜きをする。ニンジン、タマネギ、セロリを薄切りにする。鍋にガーリック、赤唐辛子、オリーブオイルを入れて加熱、香りを出す。手羽元を入れ表面に軽く焦げ目をつける。ニンジン、タマネギ、セロリを入れてさらに炒める。しんなりしたところで、茄子を水切りし加えて炒め続ける。ホールトマトおよび同量の赤ワインを加え、塩胡椒、パプリカ、チリパウダーで味を調え、具がひたひたになるくらい水を加え、鍋のふたを開けて、水分が飛ぶように、一時間ばかり弱火で煮込む)
La Poule Blanche 2002 (ゴルゴンゾーラを溶かした白。もちろん、食中酒としても)
繰り返して言うまでもないことかもしれないが、国家が担っている業務の外部委託のもつ意味が、単に経費節減ではなく、情報開示の裏側、すなわち、情報開示できないものは外部委託して開示すべき情報のリストから除外してしまうということが国家によってなされていることの事例が、以下のCIAによる拷問の外部委託にかんする報告に示されている。
以前、テッサ・モリス=スズキの『自由を耐え忍ぶ』の読後感として自分の無知を恥じたのだが、問題が至って複合的であることをいまいちど理解しておく必要があるようである。
情報開示→組織内部の透明性→開示したく内容について外部委託→知られざる不透明性の出現(単なる、「隠蔽」)。
企業などの組織の問題だけではなく、国家の問題として考えると・・・。
これは、心して考えておかねばならない。
ル・モンド・ディプロマティーク電子版(2005年4月号)『CIAによる拷問の外部委託』
本ブログによる『自由を耐え忍ぶ』(2005年1月21日)
2005-04-28 23:41:46 |
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いつもの浅野屋(イタリアのからすみ、ホタテのマリネ、スズキのハーブフライ、蝦フライ、イチゴのショートケーキ、シュークリーム)
Les Orfevres Vignerons de Sainte Victorie 2000, Cote de Province
タイ風?ビーフンサラダ(豚挽肉をごま油、ガーリック、赤唐辛子、ピーマンのみじん切りとともに炒める。ナンプラーと紹興酒で味を付ける。熱湯につけもどしておいたビーフンを適当な長さに切り、味付けしたビーフンとよく混ぜておく。大皿にサニーレタスを敷き、タマネギ薄切り、もどした塩蔵ワカメをきって散らす。ビーフンをのせる。ネギ小口切りと香菜をかける。仕上げにナンプラーとレモン汁に赤唐辛子を付けたものをかけて食す)
チキン照り焼き(たれをナンプラーと濃い口醤油、赤トウガラシ粉を混ぜて作り、これにチキンを付けおいてグリルで焼く)
La Solange Rouge
春キャベツとベーコンの炒め物(キャベツをざく切りに。厚めに切ったベーコンを赤唐辛子、ガーリックピューレとともにオリーブオイルで炒め、焦げ目が付いたところでキャベツを入れ炒める。塩胡椒)
リゾット(前夜の鍋の残り汁を沸騰させ、米を洗わずに入れ強火で煮る。時々、固まらないように、鍋底につかないようにかき回す。塩胡椒を適量。まだ芯が残るうちに火を止める。皿に取り、パルメジャーノをおろしてかける)
豚肉のしゃぶしゃぶ(豚しゃぶしゃぶ肉、豚三枚肉薄切り、水菜、白ネギ、椎茸、舞茸。豆腐、緑豆はるさめ。ごまだれ、ポン酢)
Monasterio de Santa Anna 2002 Monastrell
ポークステーキ(豚モモのステーキ肉を塩胡椒しておき、タマネギを散らす。フライパンにオリーブオイルとガーリック・ピューレを入れて加熱。香りが出たところで肉を入れてソテーする。仕上げに赤ワインを少々入れてふたをし、蒸し焼きにするように仕上げる)
春の野菜のグリル(ホワイト・アスパラガスとウドをグリルで焼いて塩胡椒、オリーブオイル、バルサミコ酢)
サニーレタスのシーザーサラダ(グリエールとパルメジャーノをシュレッドし、アンチョビ・ペースト、ガーリック・ピューレ、ケッパーのみじん切り、生タマネギのみじん切り、粒マスタード、半熟卵、塩胡椒、オリーブオイルをよく混ぜ、水をよく切ったサニーレタスにあえる。ローメイン・レタスと行きたいところだが、いただき物があったので)
Dommane do Cressenton 2003 Cote du Vnetaux
研究会の流れで、JR茨木駅前の「二重丸」(だったと思う)で会食。お値段も手頃で悪くなかったと思う。
久しぶりの焼肉金城。今夜は鉄板焼き。上ミノ・ハラミ・軟骨・スジとタマネギ・白ネギ・もやし・トッポギ・トーフ。キムチとカクテキにチシャバ。水菜のサラダ。ナムル。ゆっけ。ビールとマッコリ。飽食した。
これまで使っていた、陶器の文様のスキンは、どうも表示されるまで時間がかかっているようで、まどろっこしかったので、変えてみました。またもイメージチェンジです。
2005-04-21 23:13:39 |
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大根と手羽中の煮物(大根は皮を剥き一口大に適当に切る。手羽中はごま油で軽く焦げ目をつける。同じ鍋に大根と赤唐辛子を入れ、炒りつける。日本酒と水を入れる。薄口醤油とナンプラー、花椒を入れ、大根が煮えるまでとろ火で煮る)
ひじきご飯(ひじきを水で戻す。水は少なめ。日本酒、薄口醤油、ナンプラーを入れる。戻したひじき、ささがきゴボウ、トリ細切れ、ダシ昆布とともに炊飯)
小松菜のおしたし
チキンのトマトシチュー(オリーブオイルに赤唐辛子、ガーリックペーストを入れ、鶏肉の皮を下にして焼く。チキンを取り出し、タマネギ薄切り、ニンジン薄切りを炒める。細かく切ったセロリも入れて炒める。チキンを戻す。トマトホール缶を空け、缶の半量の赤ワイン、同量の水を入れる。乾燥コリアンダー(の葉)、パプリカ、チリパウダー、イタリアンハーブミックス、ベイリーフ、塩胡椒。ジャガイモ、マッシュルーム、エリンギを入れて煮込む)
パスタ(オレキエッテをゆでて、仕上げにオリーブオイルをかける)
Libertas Cbernet Sauvinion(南アフリカ)