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『勘定奉行荻原重秀の生涯:新井白石が嫉妬した天才経済官僚』

村井淳志、2007、『勘定奉行荻原重秀の生涯:新井白石が嫉妬した天才経済官僚』、集英社新書

本書は、元禄時代の幕府経済官僚であった勘定奉行・荻原重秀の生涯について、資料に基づいて追跡したもの。携わった数多くの業務に関わらず、後世に名の高い新井白石によって悪し様に業績をそしられた謎多い荻原重秀の業績を追う。
その第一は、最も悪名高い元禄改鋳である。幕府の財政改革のために、金の含有量を下げたにもかかわらず等価流通を強制した。著者は、実物貨幣から名目貨幣への変更をケインズに先駆けて行ったのが荻原だと指摘する。
金属貨幣は、等価交換を前提とした物々交換を出発点とするので、例えば希少性のある、金銀などの含有率が貨幣尺度として用いられるという。それに対して、たとえば、紙幣のように希少性ではなく国家による信用に基づく名目貨幣への切り替えととらえると、よく知られるグレシャムの法則の「悪貨は良貨を駆逐する」ので良貨が退蔵されるので改鋳はあってはならぬ政策という考えとは、見方が異なる。
つまり、国家が信用を前提として通貨交換比率を固定するというブレトンウッズ協定から、変動相場制へと移行させ、貨幣の価値を金の価格の裏付けから自由にするという、1950年代から70年代の経済体制の変化をいわば萌芽的に先取りしたというのだ。
荻原の業績は、これにとどまらない。大規模検地や、佐渡奉行として金の産出に関わる業績、また、長崎における金銀を輸出し生糸を輸入するという対外貿易の歪んだ構造を是正しようとするなど、その当時にすると、画期的な金融財政政策を立案実施したのである。それに対する新井白石は因循墨守としか言いようがない。ま、保守派の方が評価が易く、改革派は毀誉褒貶はなはだし、といったところであるか。

勘定奉行荻原重秀の生涯:新井白石が嫉妬した天才経済官僚

集英社

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2007-04-30 23:34:10 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


ジェノベーゼ風チキンのグリル

ジェノベーゼ風チキンのグリル(焼き肉用にカットされた皮付きもも肉をあらかじめ、塩胡椒しておく。グリルで焼いて仕上げにルッコラで作ったジェノベーゼ風ペースト、うちでは、ルッコラーゼと読んでいる、をのせて、少々こんがり焼く。皿にうつして食する。グリルの際、白ネギを縦に四分し、一緒に焼いて、以下のサラダに加える)
ベビーリーフと焼き白ネギのサラダ(塩胡椒、ミックスハーブ、バルサミコ酢、オリーブオイルでドレッシングを作り、ベビーリーフと焼き白ネギをあえる)

2007-04-30 20:42:36 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『夢の守り人』

上橋菜穂子、2000、『夢の守り人』、偕成社

夢、想い、願い、一つだけではないリアリティ。読むすすめるうちに、カスタネダの著作を思い出した。カスタネダは1960-70年代のヒッピーブームやフラワーピープルにとっては教祖だったが、現在もその余韻は残っているようだ。
著者は、カスタネダ世代よりは、ひと世代若く、影響を受けたとは思えないが、どうだろう。

カスタネダについては、例えば、松岡正剛の千夜千冊『呪術師と私』カルロス・カスタネダを参照。

夢の守り人

偕成社

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2007-04-30 11:21:10 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


「サルバトーレ・クオモ」のデリバリーピザ

今日は、同僚の家の引越し披露と我が家の引越し披露で、両家を10人(うちひとりは赤ん坊、うちのふたりを含む))が両家を移動。15時に同僚の家でお茶とケーキ、うちで夕食。

覚王山に2月にできた「サルバトーレ・クオモ」のデリバリーピザを頼むことにした。それだけではとおもい、二品追加。

パプリカ、ズッキーニ、ナスのマリネ(三品をグリルで焼いて、バルサミコ酢、オリーブオイル、塩こしょう、ミックスハーブ、オレガノであえる)
ローメインレタスとルッコラのシーザーサラダ(パルメジャーノとグリエールをシュレッドしたものに、黄身、粒マスタード、ケーパのみじん切り、胡椒、オリーブオイル、ホワイトワインビネガーで作ったベースに、冷やして水切りしたローメインレタスとルッコラをまぜる)

「サルバトーレ・クオモ」のピザ、4種(以下、ピザの説明は、店のウェッブから。
・ドック:サルヴァトーレオリジナルピッツァ。完熟チェリートマトと水牛のボッコンチーニチーズは厳しい生産地規定「D.O.C」認定のみを使用
・気まぐれピッツァ(カプリチョーザ):イタリアの代表的食材をふんだんに使った、欲張りピッツァ
・レッジーナ:燻製のかかったモッツァレラチーズとボッコンチーニを贅沢に使った通好みのピッツァ。
・ビアンケッティ:ナポリ湾をイメージした海の幸とルッコラの漁師風ピッツァ。(チーズなし)

「サルバトーレ・クオモ」:
http://www.salvatore.jp/index.html



2007-04-29 23:30:27 | 夕食・来客 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『計算しない数学:見えない“答え”が見えてくる!』

根上生也、2007、『計算しない数学:見えない“答え”が見えてくる!』、青春新書(青春出版社)

離散数学や、計算機に親和性のある21世紀の数学を主張する著者が、「計算をしない数学」について、わかりやすく説く。
自慢できたものではないが、中学高校と学校数学が苦手で、その第一の理由が、計算間違いであったから、「計算しない数学」というタイトルに飛びついた。実のところ学校数学が苦手なだけで、自分勝手に二進数から六十進数までの十進数との対応表をつくって悦にいっていた高校時代。物理の弾性の単元で、積分をつかって解けることを考えついてみたり(それでいて、物理の授業は聴いていない)、その後も、BasicやFortranで、簡単な数値検定のためのプログラムをつくってみたり、その他、仕事でコンピュータを使うようになった。
学校数学が、著者のいう「計算をしない数学」を導入するのはいつになるのか知らないけれど、しかし、数学はたのしいことが本書を読むとわかるのではないか。学校でなくとも、楽しい数学を学ぶことができるとおもう。


計算しない数学:見えない“答え”が見えてくる!

青春出版社

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2007-04-29 00:19:38 | 読書 | コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )


豚肉のソテー、バルサミコ酢風味

豚肉のソテー、バルサミコ酢風味(肩ロースのトンカツ用の肉を、三センチほどの幅にきって、塩胡椒、ミックスハーブ、ガーリックパウダーをかけておく。オリーブオイルをしいたフライパンで、片面こんがりと焼き、かえしたところで、バルサミコ酢をまわしかけ、フライパンにふたをする。最後は蒸し焼き風に)
水菜とトマトのサラダ
オリーブとフェタチーズ

昨夜、Midland Squareのレイトショーを見に行ってきた家人が、お土産にSaint-Germain Tendresseのバゲットをお土産に買ってきたので、食べてみた。これは、ヒットです。Dominic Doucettと同程度、もしくは、勝ちか!?

Saint-Germain Tedresseって、ひょっとして、家の近くに開業したMaison Kayserと同じ系列?http://saint-germain.co.jp/index.html

2007-04-28 21:11:13 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『闇の守り人』

上橋菜穂子、1999、『闇の守り人』、偕成社

バルサは故郷のカンバル王国に戻ろうとする。亡くなった養い親のシグロへの思いに決着を付けるためであった。バルサは、新ヨゴ王国へ逃れてきた洞窟を逆にたどって、カンバル王国に向かおうとする。この洞窟には光を嫌う「闇の守り人」ヒョウルがすんでいるので、たいまつを使わず、短槍に記した洞窟の通過ルートを手がかりに、カンバル王国に向かった。ここで、彼女は、カッサとジナという兄妹を助けることから、カンバル王制をめぐる陰謀に巻き込まれていく。
ストーリーは追わないが、本書のテーマは、バルサのシグロ追悼、シグロのいやし、そして、光と陰、正と邪の二項対立である。山場は、ほぼ20年に一度行われてきた「ルイシャ贈りの儀式」である。シグロは、前回、16歳でありながら「王の槍」の勝ち残りとして、ヒョウルとの「槍舞い」を行った。それ以来、35年一度も行われていなかった。兄王を暗殺し王位を襲ったログサム王は一度も「ルイシャ贈りの儀式」を行うことなく身まかった。闇の王はルイシャを送らなかったのである。その意味で、今回の儀式は重要であった。バルサがカンバル王国に向かったのはまさに、シグロの癒しとカンバル王国の聖性の復活あるいはみそぎのためのようであった。

評者は、本書を読みながら、マルセル・グリオールの『青い狐』を思い出した。ずいぶん前にぱらぱら読んで、今、手元にないので、正確なことは書けないのだが、西アフリカ・マリ共和国のドゴン族の祭り「シギ」は60年に一度挙行され、仮面祭りは12年に一度。これらの祭りの際、ドゴンの宇宙観が儀礼の中で再現される。そして、ドゴンたちは再活性される。祭りとはそのような、極めて重要な意味をになうのである。

闇の守り人

偕成社

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青い狐―ドゴンの宇宙哲学

せりか書房

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2007-04-28 17:46:05 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『占領下パリの思想家たち:収容所と亡命の時代』

桜井哲夫、2007、『占領下パリの思想家たち:収容所と亡命の時代』、平凡社新書

第二次大戦下のフランスの思想家たちの、生き様をえがく。戦中ノンポリのサルトル(そのために、戦後に左翼に)、あるいは、戦死、収容所での死、ユダヤ人であるが故の亡命、あるいは、対独同調のヴィシー政府との関係、様々に描く。
特には、サルトルの右往左往が興味深かった。大戦後の左翼系思想家として注目を浴びるが、その「転向」の理由が少しでもわかった気がする。
ただ、数多くの思想家たちの動向を次々と紹介するので、全体としての流れは興味深いものの、時々、その流れを失いがちになってしまった。それは、読者の責任ではあろうが。
読後残った思いは、個別の思想家たちについて、もう少し知りたいと言ったところであろうか。もっとも、それは、それぞれの伝記などで読むとるべきで、全体的な鳥瞰図を示したことに意義があるというのが本書であろうか。いずれにしても、新書という限界の中で、キラ星の思想家たちの生き様が興味深かった。

占領下パリの思想家たち:収容所と亡命の時代

平凡社

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2007-04-27 22:57:07 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


中華風オムレツ

中華風オムレツ(チンゲンサイを食べやすいサイズに切って、電子レンジで加熱しておく。全卵、豚赤身ミンチ肉、水で戻したキクラゲ、塩胡椒、コリアンダーパウダー、花椒、赤唐辛子フレークを加えてよくといておく。フライパンを加熱してサラダオイルを入れ、これに加える。適当にまとめてよく火を通す。電子レンジで加熱したチンゲンサイと同じ皿に盛って、黒酢のたれをかける。鶏ガラスープを作り、ここに、黒酢、中国醤油、濃い口醤油、紹興酒で味を整え、溶き片栗粉でとろみをつける)

2007-04-27 22:27:06 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


タバス3種

タパスもどきを3種作ってみた。

たらこのマリネ(本当は塩がない方がいいのだろうが、甘塩の生たらこで。グリルで焼いて一口大に切り、新タマネギ薄切り、青ネギ小口切り、甘塩のちりめんじゃことともに、白ワインビネガー、オリーブオイル、胡椒とあえる)
赤ピーマンとツナ缶のマリネ(赤ピーマンをグリルで焼いて薄皮を剥く。5ミリほどの幅に切る。ツナ缶を空けて、塩胡椒、オレガノ、オリーブオイルと混ぜる)
カリフラワーとホワイトアスパラガスの温野菜(ニンジン、皮を剥いた茄子を一口に切り、アスパラガスは縦に二分、カリフラワーも一口大にきって、蒸す。白ワインビネガー、オリーブオイル、塩胡椒、粒マスタードであえる)

2007-04-26 22:45:55 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


池下・佐世保

研究会があって、遅くなったので、外食。

カブラ蒸しの突き出し
鯵とハマチの刺身
サバのにぎり

2007-04-25 23:15:48 | 夕食・外食 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


ナムル3種

今日は禁酒日(通算11日目)。

アジの開きの干物(「ピチット」で乾燥させたと言う。味が濃くなっている気がするが)
ナムル3種(ほうれん草のナムル、もやしのナムル、ソラマメのナムル。ごま油、塩、コチジャン、胡椒、すりゴマであえる)
納豆汁(絹ごし豆腐)
山形の赤カブ漬

2007-04-24 21:47:12 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『ぼくはアメリカを学んだ』

鎌田遵、2007、『ぼくはアメリカを学んだ』、岩波ジュニア新書

高校生のとき上海からリスボンまでユーラシア大陸横断の旅をし、その後、アメリカ南部、西部で先住民や移民について学んだ著者の高校生の時の旅立ちから現在に至るまでの体験を綴った好著。ジュニア新書のシリーズは、その名の通り「若い世代」を対象とするのだが、なかなか質が高い。

本書は、あまり触れられることのないアメリカの先住民や移民の社会の底辺の暮らしについて、体験に基づき記述されていて、大変貴重な記述となっている。本書で触れられる事柄は、決してジャーナリスティックな筆致ではなく(著者は帰国後テレビ局につとめたこともあるようだが)骨太な記述がみられる。ぜひ、「若い世代」に読んでもらい、いわゆる先進国の諸問題に関心を向けてもらいたいものだ。

ぼくはアメリカを学んだ

岩波書店

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2007-04-24 10:08:31 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


スープ餃子

引越しして初めての来客(先週、両親が訪ねてきたが、こっちの用意が整わなくて、外食)、3人。

キュウリとキクラゲの酢の物(キュウリを塩とともにイタズリして、すりこぎでたたいておいてしばらくおく。米酢、ごま油、塩、胡椒。醤油、花椒とともによくあえ)
スープ餃子(しばらく前に作って冷凍庫に入っていたモノの整理。以下の油淋鶏のための鶏肉のスープを使う。ターツアイをうきみに)
ズッキーニとエビの炒め物(塩と胡椒の味付けで)
豚三枚肉とローメインレタスの炒め物(オイスターソースと中国醤油の味付けで)
油淋鶏のアレンジ(皮付きもも肉をフライパンで皮目を焼いて油を出す。白ネギのあおい部分とショウガ、赤唐辛子とともにゆでる。薄く切って、白髪ネギをのせる。紹興酒、黒酢、中国醤油、花椒、胡椒のたれをかけ、ごま油とサラダオイルのミックスを加熱した後、まわしかける)

2007-04-24 01:25:37 | 夕食・来客 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


シーザーサラダ

近くにできた「Maison Kayser」、朝早くから夜遅くまでの行列で、並ぶ気になれない。というので、いつものように、八事フランテの「Dominique Doucet」にバゲットを買いにいって、今日のメニュー。

シーザーサラダ(タマネギみじん切り、ケイパーみじん切り、粒こしょう、黄身、胡椒、レモン汁、アンチョビー、パルメジャーノジェジャーノとグリエールチーズをシュレッドにおろしたものをオリーブオイル出よくあわせ、一口大に切ったローメインレタスと絡める)
有り合わせのチーズ、サラミ,ハム
そして、バゲット

2007-04-22 22:07:58 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


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