中華風ローストビーフ:前日、牛肩ブロック600グラム、にんにく薄切り+生姜薄切り+青ネギ小口切り+八角+クローブ+花椒+粒胡椒+日本酒+濃口醤油+はちみつ、これらでマリネ液を加えて牛ブロックをジップロックで空気をできるだけ抑えて、冷蔵庫で一昼夜入れておいた。マリネ液を吸い取ってフライパンで、すべての面を4分ずつ加熱。終了後アルミホイルに包んで予熱で。出来上がりとしては、かなり、生に近いが、それでも、血はあまりない。
サラダ:レタスを一口にちぎり、洋梨とトマトと共にドレッシングであえる
正月の用意、なます(金時人参とダイコン)、お煮しめもすこし。くわい+小芋、ユリ根、これらを出しで茹でて、少々味付けをしておく。根菜(ダイコン+金時人参+レンコン+ゴボウ+餅麩)の煮物。
しゃぶしゃぶ:昆布出汁+白菜+大根+白ネギ+春菊+豆腐+餅麩+牛しゃぶしゃぶ肉。ゴマダレと自家製ゆずぽん
年末どこにも行かず自宅にいるので、なんか、ずいぶんゆっくりだなあ。太るかも。
サイモン・ウィンチェスター、2004、『クラカトアの大噴火:世界の歴史を動かした火山』、早川書房
去る12月22日、スマトラ島とジャワ島の間にあるすんだ海峡で津波が発生し、数百人の犠牲者を出したことはまことに痛ましいことだ。しかも、その原因になったのが、海峡にあったアナック・クラカトア(クラカトアの子供)という名の火山が10月以来噴火を続けていたところ、12月22日大きな噴火を起こして(?)山体崩壊が原因で津波が起きたという。書架に本書があるのを思い出して再び手に取ることになった。購入したとき(おそらく、出版間もない頃)読み始めてはいたが、大部でもあったのでそのままになっていたものだ。今回の津波は、地震がないのに津波が起き犠牲が大きくなったと言われているが、これは、本書が取り上げる1883年10月のクラカトア大噴火と規模は異なるものの全くシナリオが同じなので、事前に十分予想できたのではないかと悔やまれるところとおもわれる。
地球ではこれまで5回の生物大絶滅が起こったとされるが、その原因は少なくとも前回の恐竜が絶滅したとされる白亜紀の大絶滅が小惑星の衝突(これを含めて他にも複合説があるが)によって起こった以外は、破局噴火を伴う地殻変動によるものであることが明らかにされてきている。生物大絶滅につながらないにしても火山噴火によって気候変動が起こり、たとえば、やはりインドネシア島弧のタンボラ火山の1815年の噴火噴火は世界各地で「夏のない年」となり、凶作や伝染病の蔓延により、世界の歴史は大きく揺らいでいる。有史以前も、これまたインドネシア島弧のスマトラ島のトバ火山の約7万年前の破局噴火は、人類史上最大の絶滅の危機であったとされる。人類はトバ火山の破局噴火による人口のボトルネックを乗り越えた後世界中に拡散したのである。
本書が取り上げるクラカトア火山の大噴火は、1883年に起きた。噴煙の量からして同じ19世紀に起きたタンボラ火山の噴火による世界的な気候変動を引き起こしたわけでははないけれど、これまで判明している火山爆発指数ではトップ30に入っている。そして、以下にあげる諸点に関連して、この火山の噴火は人類の歴史に大きな影響を与えたのである。タンボラ火山の噴火のタイミングとの違いは、19世紀が近代世界の誕生にとってエポックな世紀であるということである。19世紀の前半と後半では大きな違いがある。
本書が取り上げる第1のポイントは、一見無関係に思える生物進化論についてである。ダーウィンは1859年に『種の起源』を世に問い、自然科学における一大革命を引き起こしたのだが、1859年に出版がなされたのは、前年の1858年にダーウィンに送られてきたウォレスからの手紙であった。内容はダーウィンが考えていた淘汰の理論と同様のもので、共同発表を経て『種の起源』の出版にこぎつけたのであった。本書に直接の関連があるのはダーウィンではなくウォレスであった。彼はジャワ島の東にあるロンボク海峡の東西で動植物の種類が異なることを指摘し現在もウォレス線としてその名を記憶されているのであるが、なぜ、動植物の分布が異なるのかその地球科学的なメカニズムが本書と密接に関わっている。最終的には地球科学的な定説となるのは1968年のウィルソンのプレートテクトニクス理論によるがそれまでの間の地球科学的な発見の歴史的経過が記述される。クラカトア火山の大噴火はインド洋オーストラリアプレートのユーラシアプレートへの沈み込み帯で起きたもので、ほかにも太平洋を取り巻く南米、北米西北部からアリューシャン列島、日本列島にかけても同様の状況にあることが記される。これらの線状にはかつて破局噴火をおこしたカルデラが多数存在する。
第2のポイントはこれも19世紀の工学的な展開に関わる海底ケーブルの設置に関わるポイントである。有線無線の通信技術は19世紀前半大きく展開をみせるが、課題は海洋をどのように越えるかであった。当時の無線通信技術は減衰や秘匿性で課題があり、有線通信に大きな貢献をしたのがマレー半島で発見されたガタパーチャ(グッタベルカ)という植物から採取される樹脂によるコーティングで海底ケーブルを設置するという技術であった。1851年にイギリス海峡に設置されたのを契機として、世界は海底ケーブルによってネットワークされ、ジャワ島もクラカトア大噴火に先立って結ばれていた。船舶保険のロイズの出先が送った大噴火の第一報はほぼ即日に世界を駆け巡ったのであった。
第3のポイントはインドネシアの植民地体制の変革にも影響を及ぼしたという点である。当時のインドネシアはオランダの植民地統治下にあり、胡椒などの香辛料などの貿易によりオランダは富を蓄積していた。インドネシアのジャワ島は15世紀以来イスラム教が普及していたものの、土着信仰とも融合が見られた。それは、インドネシア島弧の火山それぞれに神が鎮座するという信仰であった。それぞれの火山は噴火を繰り返し、神の怒りをいかに鎮めるかあるいは、神からのメッセージをいかに解釈するかという点でイスラム教のスーフィー的な信仰との結びつきが深まっていた。クラカトア大噴火ののち、大きな犠牲を出した西部ジャワのバンテン地方における農民反乱はこのスーフィニズムが関わるとともに、その後のインドネシアの独立への伏線となったとされる。クラカトア大噴火はオランダの植民地支配に対する警告として人びとの心に響いたのであった。
第4のポイントは、世界への影響である。海底ケーブルによる通信が日を置かずして世界に大噴火を伝えたのだが、クラカトアは自分自身でも直接のメッセージを世界に送ったのだ。1883年の大噴火はこれまで知られている最大音量の爆発であって、生の音はインド洋のマダガスカル島近く、約4000キロを隔てたロビンソン島でも聞こえたという。しかし、同時に気圧の変化は世界を4ー5回も駆け巡ったという。クラカトアの地球上の対蹠点(地球の裏側)に向かって空気を震わせその空気の振動が減衰するまで何度も地球を駆け巡ったという。また、津波もまた、世界の海を巡ったのであった。
第5のポイントは、最終章に記されるが、クラカトアが大噴火の結果消滅した後、1920年代に海中のカルデラ中央部から海底火山が水面に顔を出し、その後、噴火を繰り返して日々成長していく中、著者は新しく誕生したクラカトアの子供、アナック・クラカトアに上陸し、動植物が再び生命を宿し始めた様子を報告している。地球上の生命は広くあまねく満ち満ちていこうとするが、しかし、その命を全うできるかどうかは地球次第ということになる。アナック・クラカトアの噴火は続き、今年10月ごろからその噴火が大規模化していたという。その様子は火山ツアー客によってYouTubeにもアップされているので、見ることができるが、よくもまあ、観光で出かけるものだと思うが、それはそれ、人それぞれではある。
さて、クラカトア大噴火のメッセージは、残念ながら今回の避難につながることがなかったのは残念なことではあるが、再び思い出して教訓とすることが必要だろう。同時に、地球上の破局噴火は世界でいつ起こるかわからないこと、特にプレートの沈み込み帯(日本を含む)においては、そのリスクが高いことを知っておくべきだろう。日本列島および周辺の海底には大規模なカルデアらが多数あって、これらの上に人びとの生活がひろがっているということを忘れてはならない。これは、火山がもたらす豊かな火山土壌をもとめて人びとが生きているということでもある。しかし、原子力発電所の存在はさらなるリスクとつながっていることも忘れてはならない。火山噴火によって大規模な犠牲を出したとしても、噴火が収まり粉塵が収まれば、また、海底火山も水面に顔をだせば、遅かれ早かれ生命の息吹を見出すことができる。しかし、放射能の半減期は長く、生命の危機は長く続くのである。本書を読みながら、そのことにも気づかされるはずである。
2018-12-30 10:25:59 |
読書 |
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コーンスープ