妹の家族とあわせて7人の大晦日の食事。
オードブル:各種チーズの盛り合わせとクラッカー。
サラダ:ブルスケッタ(トマトを湯むきする。ざく切りして種をとる。塩胡椒、バジルをみじん切り、水でさらしたたまねぎみじん切り、オリーブオイル、バルサミコ酢を加えてあえる)、コールスロー(キャベツとにんじんをざく切りして塩もみ、セロリを加える。しばらく置いて、よくもんで水出しする。水でさらしたたまねぎをくわえ、オリーブオイル、バルサミコ酢、胡椒、ミックスハーブをくわえ、仕上げにマヨネーズ。よくあえる)、ジャガイモサラダ(ジャガイモとにんじんを塩湯でする。ざるにあげて、水さらしのたまねぎ、セロリ、イタリアンパセリとチャービルのみじん切りを加える。胡椒、マヨネーズ、ミックスハーブ、オリーブオイルを加えて仕上げよくあわせる)
魚:いただきもののカニの塩茹(冷凍もの)を解凍して、オードブルがわりに
肉:ローストビーフ(オーストラリア産のもも肉ブロック赤身をタコ糸で縛り、フライパン等で表面に焦げ目をつける。天板にたまねぎセロリにんじんを薄切りしたものをしいたところに載せ、ビーフのうえにも野菜を載せて、オーブン200度で約一時間。ビーフを取り出してホイルでくるんで休ませる。天版の野菜に湯をかけて鍋にエキスとともに野菜をとりだし、フォンドボーを加え、ローリエ、塩少々を加えて、煮込む。野菜をざるで越して取り出して、スープを煮詰める。これをソースにして、食する。添え野菜として、ルッコラ)
奈良の実家に帰ってきて来た。昨日の雪で三重県の平野部はいまだに白一色。東名阪は問題なく、渋滞も、一時のことだった。関をこえると、晴天で車もよく流れていた。
すき焼き(家庭菜園のねぎ、大根、椎茸、舞茸、すき焼き肉。割り下ではなく、醤油と砂糖をいれ、ビールを加える。もちろん生卵煮付けて食します。そうそう、仕上げはうどんをいれて)
自宅でピザ(スーパーで、ピザクラストを買ってきて、オーブントースターで焼いた。トッピングは、トマトペースト、卵の黄身、ルッコラ、たまねぎスライス、生ハム、サラミ、ブリーチーズ)
牛シャブシャブ(昆布出汁。白菜、大根、白ねぎ、春菊、舞茸、エノキ茸、牛肩肉の薄切り。仕上げに残った野菜を揚げて、味噌煮込み。スーパーのパックを買ってきて、生うどんと八丁味噌で)
阿部真大、2006、『搾取される若者たち:バイク便ライダーは見た!』、集英社新書
休学中にバイク便ライダーになってバイク便会社に働く若者の現状について分析を行ったのが本書。ニートやひきこもり、あるいは、格差社会といったキーワードがあふれる現代社会の若者の労働観について分析を試みている。「働かない」で「やる気のない」若者の姿ではなく、「働きすぎ」で「やる気ありすぎ」の若者の姿を見出し、問題はワークホリックの問題であるとする。そして、ひきこもりもワークホリックも表裏一体の問題で、団塊の世代ジュニアが抱える大きな問題として捉えようというのである。
読んでいるうちに、気がついたが、ちょっと図式的に過ぎやしないかということ。世代論になってしまっていて、面白くない。たとえば、こういう風には考えられないのか。つまり、世代論の背後にある問題、つまり、生きがいや働きがいといった、人生の目的を考えるようになったのは、どういう背景によるのかということ。おそらく、これは、近代の病というべきものだろう。これは、右も左も同じ。
前夜に評した文革世代の下放先での彼らの行動、森を燃やし、木を切り、そして、毛沢東への参加をうたい、都市への回帰を願う。彼らは、毛沢東に認められたかった(あるいは、そのように生きなければならなかった)、森を切り開くことは、革命を推進することであり、その尖兵となることは名誉。バイクライダーの生きがいはすり抜けのテクニックであり、先輩歩合ライダーの配車係の課題をこなす生きがいをこなすこととは、違うように見えているが、実は、一緒なのではないか。
われわれは、生きがいが果たして必要なのだろうか。著者が献辞をささげている一人の上野千鶴子はアイデンティティについてもすでに疑いを提示しているではないか。もう少し掘り下げよう。
でも、ライダーたちの生態は大変面白かった。エスノグラフィーとしてもっと書き込んでもらいたい。これまた、献辞をささげている佐藤郁哉を目指そう。
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2006-12-27 22:59:17 |
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ほうれん草のカレー(たまねぎみじん切りを狐色に炒める。合びきミンチを加えて火を通す。ダイストマト缶を加え、同量の水、半量の赤ワインを加えて煮込む。自作しておいたカレー粉、塩で味と調え、煮込む)
はったい粉と小麦粉のチャパティ(はったい粉と半量の小麦粉を加え、塩少々、水を加えて練っていく。薄く広げ、フライパンで油をしかずに焼く。市販の冷蔵のナンもともに食した)
かぶらのサラダ(かぶらを八分し、塩をかけてもんで水出し。葉っぱと茎を細かく切って、時間を置いて塩をしているかぶらに加えて、水分をとる。盛り付けるボールに、塩胡椒、ミックスハーブ、バルサミコ酢、オリーブオイルで作ったドレッシングに、かぶらと葉っぱくわえてあえる)
陳凱歌、2006、『私の紅衛兵時代:ある映画監督の青春』、講談社現代新書
(1990年、初版。今回は増補版)
私は著者の陳凱歌と同世代、日本と中国とはいえ、同じような風のにおいをかいだ。中学生の時の文化大革命は大ニュースだったし、毛沢東は英雄だった。そして、紅衛兵のスローガンの一部はわれわれのものだった。「造反有理」。
社会の決まりことに反抗するとき使った。紅衛兵では、もちろんなかったけれど。高校3年の時には大学紛争が相次いだ。同級生の中には、大学生や労働者に混じって、メットとゲバ棒をもって大阪や京都にいった者もいた。大学生になったときには、学生運動は下火にはなっていたが、それでも、4年の時には封鎖があった。
もちろん、陳凱歌の体験はそれをはるかに超える。文化大革命の嵐は、あらゆる価値観を覆し、おそらく、今も心に生傷が残っていることだろう。陳凱歌の経験に比べたら、私のそれは、単なるにおいをかいだだけに過ぎない。本書をよんで感じたことは、人間の持つ普遍的なおろかさということか。これまで、文化大革命に限らず、どれほど、血が流れ、価値観が転倒し、そして、そ知らぬ顔で同じ人が別のスローガンを叫んでいることか。何も変わらぬ、変わらないのは何か。陳凱歌は映画でそれを描く。
陳凱歌は、下放先の雲南省シーサンパンナで自然の営みとタイ族の暮らしをみて、変わらないものを見出したようだ。彼の映画の原点が本書に描かれる。
いうまでもない現代中国映画の大家、である。陳凱歌の13歳からの青春を回顧した作品。革命を経験したこれも映画監督であった父の陳懐皚の長男として生まれ、大躍進の失敗の後の飢饉、文化大革命、下放などを経て、監督としてデビュー、『黄色い大地』(1984)で鮮烈な国際デビューを飾った。これまで、ほかに、『大閲兵』(1985)、『さらば、わが愛 覇王別姫』(1993)をみたことがある。最近、陳凱歌の作品を見ていないことに気がついた。またみてみよう。また、陳凱歌の初期作品でカメラを握った張芸謀の作品も。
「紅衛兵」の漢字変換をしようとしたが、一度には出てこなかった。そういえば、コンピュータで漢字変換をはじめてからこれまで、「紅衛兵」の文字を使ったことはなかったような気がする。もちろん、これまで、この文字を使う必要がなかったからで、まさに歴史になったということか。2006年は文化大革命40周年という。
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2006-12-27 00:05:30 |
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焼野菜のマリネ(白ねぎとアスパラガスをフライパンで焼いて焦げ目をつける。カラーピーマンをグリルで焼いて、皮を剥く。塩胡椒、ミックスハーブ、バルサミコ酢、オリーブオイルのマリネ液でマリネ。サラダほうれん草を皿にしいて、その上にマリネした焼野菜を載せる。仕上げにイタリアンパセリをちらす)
牡蠣とキャベツのチャウダー(深鍋にオリーブオイルとガーリックピューレ、加熱用生牡蠣をいれて軽くいため、その上に粗く切ったグリーンボールをいれ、かえししながらいためる。シャルドネを少々。「フュメ・ド・ポワソン」の缶詰をあけ、水を加え、四倍量に。牡蠣をよく加熱。アスパラガスの頭の部分を加え、仕上げに牛乳を注ぐ。牛乳が沸く前に火を止めてスープ皿に。好みでクラッカーを割りいれて食する)
今日は、恒例となったクリスマスのホームパーティ。今年は、6人来客。
前菜にバゲットを用意(「フランテ」八事店の「ドミニク・ドゥーセ」と「フランテ」覚王山店の「?」のバゲットを比較のために用意、以下三種のトッピングをのせて食べることとして、これを、前菜とする)
・ブルスケッタ(トマトを湯通しして皮を剥き、種をとって身を賽の目に切って、バジル、チャービル、ニンニクとあえ、塩胡椒、オリーブオイル、バルサミコ酢、ミックスハーブで味を調える)
・コールスロー(キャベツを荒く刻み、セロリを荒く刻み、塩でもんでしばらく置いておく。水にさらしたたまねぎみじん切り、ニンニクみじん切り、オリーブオイル、塩胡椒、レモン汁、マヨネーズで味を調える)
・ツナサラダ(ツナフレーク缶の水分をとって、水にさらしたたまねぎみじん切り、セロリみじん切り、オリーブオイル、塩胡椒、レモン汁、マヨネーズで味を調える)
パスタ二種
・ズッキーニと生ハムのパスタ(塩胡椒と赤唐辛子でシンプルに)
・ポルチーニ茸のパスタ(乾燥ポルチーニを水で戻す。ニンニク、たまねぎ、牛肉断ち落としをいため、ポルチーニとシメジをいためる。塩胡椒とミックスハーブで味を調える。生クリーム。大皿にソースをあけ、アルデンテのパスタをその上にのせて、イタリアンパセリをのせて共する)
サラダ二種
・干絲サラダ(塩胡椒、花椒、チリパウダ、コリアンダー、レモン、オリーブオイルでドレッシングを作る。サラダ赤ほうれん草、香菜を加えてあえる)
・水菜サラダ(ベーコンを小さめの賽の目に切って、フライパンでいためて油を出して、からりといためる。塩胡椒、ミックスハーブ、オリーブオイル、バルサミコ酢でドレッシングを作り、水菜をあえて、ベーコンをのせて共する)
メイン
・ローストチキン(たまねぎ、ジャガイモ、にんじん、ベーコンを賽の目に切って、いためる。塩胡椒、ミックスハーブ、ニンニク粗みじん。チキンは、皮と身の間に手を入れて隙間を作り、生のタイムの枝を差し込んでいく。できるだけ満遍なく、各所に行きわたるように。用意した先の具を腹につめて、開口部を竹串などで閉じる。オリーブオイルを塗って、塩胡椒。タイムを刻んでまぶす。ジャガイモ、にんじんを粗く切ったもの、ニンニク丸ごとを、オリーブオイルを敷いた天板に並べ、その上にチキンをおいて、約2時間半ほど200度ほどで焼く。途中、上下を返して、出てきたソースをかけまわす)
デザート
・三温糖のタルト(家人の新作)
・持ちよりのケーキ、イチゴ、アイスクリーム
これまで三年間のクリスマス・ホームパーティのレシピは以下のとおり。
・2005年版:12月22日:中華風:http://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/a29b70c23c6f1847545d03a83f12eb18
・2004年版:12月22日:西洋風:http://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/2ae7a8c4b3f25c5a3b8849a53d8ff525
・2003年版:12月20日:中華風:http://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/c9e40c940f1bbc6a48535f524b1dc1fc
切り干し大根の味噌汁(鰹節で出汁をとり、八丁味噌と白味噌。自家製の切り干し大根と若布、柚子胡椒、うきみの葱)
おでん(数日前の残り)
ショッピングで栄に出たのだが、にぎわっていた。
長沼毅、2006、『深層水「湧昇」、海を耕す!』、集英社新書
本書は、生物海洋学の研究者として、生物と海洋に関わる現象の研究に従事する著者が、次第に100億人へと近づく地球人口の食糧問題に焦点をあてて、深層水の「湧昇」をキーワードにまとめた好著である。
地球の自転や自転軸の傾き、陸海の比率、海流のメカニズム、コリオリの力などの地球科学的なマクロな状況設定とこうしたマクロな状況のもとでの食物連鎖。人間も例外ではない。すなわち、窒素やりんなどのミネラルを捕捉する植物プランクトン、これを捕らえる動物プランクトン、さらにこれを食する稚魚や小魚、これを捕らえるさらに大型の魚類、生物の死体や排泄物を分解していくバクテリアなどにいたる、生物の食物連鎖である。農業や栽培漁業を構築したとしても、やはり、それも食物連鎖の中での話ではある。こうした食物連鎖を踏まえた一方的な資源搾取につながらない食物獲得のメカニズムを見出す必要があるのである。
本書の結論は、大きく二点、深層の富栄養を生物相豊かな表層に運び揚げる湧昇を人工的に制御できれば、栽培漁業をこえて人類の巨大な食卓をまかなえるとするものがそのひとつである。もうひとつは、食物連鎖の頂点に近い捕食動物(つまりはマグロ)を獲るのではなく、食物連鎖の底辺に近い動物(たとえば、オキアミ)を獲ることにより、食糧問題の解決が見出せると言う指摘である。
私は、言うまでもなく生物海洋学の門外漢ではあるが、この手のマクロなバックボーンを持つ研究に大変興味を引かれる。以前に評したことのある『スノーボール・アース』や『人体 失敗の進化史』などがそれである。キーワード的に研究領域を並べるとしたら、地球科学、生物学、進化学およびこれらの複合領域であろうか。
本書はマクロな研究が深層水湧昇という現象をめぐって食糧問題と言う喫緊の課題に出会ったと言うことなのだが、こうした、目に見える成果(たとえば、地球科学が地震研究でもあるといったこと)があればこそ研究資金が得られると言うものでないことを望む。息の長いマクロな研究への研究支援についても十分行うことが重要なのである。
最近、大学の学部や研究科の名称がわかりやすいとはいえ、結果に結び付けられるような傾向がある。たとえば、本書の著者の履歴をみると、かつての所属は「生物生産学部」である。どうも、即物的で遺憾なネーミングではある。これは、文系の学部や研究科でも例外ではない。なんとか、即物的ではなく、骨太な感じにならないものだろうか。いかん、ぼやきになってしまった。
『スノーボール・アース:生命大進化をもたらした全地球凍結』:http://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/70bb7aef0f25b890840366dfd202f8b2
『人体 失敗の進化史』:http://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/ab8da660d9e83d24d516704226c397cd
2006-12-23 18:29:34 |
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帰りが遅かったので、池下・浅野屋を選択。
今夜は、クリスマス・ディナーの選択もありとのことで、ミニセット(肉と魚のどちらかをチョイス)を選んだ。
フォアグラの冷製、アップルチャツネ添え
ヒラメ(?)と牛肉のカルパッチョ
蕪ピューレのポタージュ
オマールエビのグラタン
牛ほほ肉のシチュー、紫芋と慈姑のフリット添え
デザート:チョコレートのシフォンケーキ、カシスのシャーベット、クレームブリュレ、ナッツの?
おでん(大根の皮を剥き、適当なサイズに切り分けて、圧力鍋で煮る。大根の皮は切り干し大根を作る。別の鍋に昆布だしをとる。昆布を細く切って結び、具のひとつとする。すり身、茹でたまご、はんぺん、豆腐、餅入り巾着など好みの具をいれ、日本酒、薄口醤油で味をつける。仕上げに、春菊の葉を入れて香りを楽しむ)