教え子が結構披露宴をすると言うので、松江に来ている。その新郎新婦にご接待していただいた。ご馳走様です。
松江・木次本町「川京」は、松江の「七珍」(以下のURLを参照)を出す店とのこと。あいにく、季節にあわないものはしょうがないとしても、今あるもので、さまざま、楽しんだ。また、この店の料理は、オリジナルレシピを主張しており、主人によるメニュー解説が次々行われる。戸口付近に立って、戸を開け、ハンドマイクを使って、説明する。これも名物のようである。客層も、地元の人とどこかで聞きつけた人が混ざっている。
予約のために電話をしてくれたのだが、留守番電話のメッセージがユニークとか。
川エビの揚げ物(鰻の骨の揚げ物がついてきた)
「芽のは」というパリパリのわかめ
鰻のたたき(これは珍味だと思う。鰻の開きを焼いて、葱やニンニク?などをたたいて加えたもの)
鰻の燻製
ずずきの奉書焼
おたすけシジミ
シジミ雑炊
シジミ割り焼酎というのを飲んだ。焼酎をシジミスープで割って飲む。
松江木次本町「川京」:http://www2.crosstalk.or.jp/sobido/dalian/shop/20.htm
中部空港から、米子空港へ10時5分発の便で到着。レンタカーをして、宿泊地の松江に向かう。途中、以下をめぐった。いずれにしても、30年ぶりぐらいの松江なので、記憶がないし、町が変わっていて初めてに近い。
「足立美術館」
足立安康さんという、安来市出身の企業家が設立した個人美術館。しかし、そのコレクションや庭園で、全国に知られるようになり、この地方の観光名所となっている。横山大観などの日本画のコレクション、また、北大路魯山人、河井寛次郎の陶器コレクションがある。個人がこれだけをコレクションし、景観も含めて整えたのは大変な苦労があったろうが、しかしそれにしても、金にあかせて集めたものだとしても、一見の価値あり。
この足立さん、どんな人だったのだろう。
足立美術館:http://www.adachi-museum.or.jp/
「八雲立つ風土記の丘展示学習館」
この七月にリニューアルしたそうで、とくに、出雲国府あたりのジオラマは、結構楽しむことができた。とくに、このあたり、知識がなかったので。
ジオラマなので鳥瞰することができるのだが、この建物の屋上が、展望台になっていて、惹かれて登って見た。しかし、残念なことに展望台では見晴らすことができない。
とりわけ、スサノオの歌は、出雲の国を愛でていて、その国を眺める視点がある。また、ジオラマも、この空間をよく説明ができている。すると、必要なことは、自分の目で、確かめて見るということではないか。とすれば、「鳥瞰」ばかりとはいえないにしても、人々の目をひらげることが、必要なのではないだろうか。そのような、展望台によって、さらにこの地に関する理解を深めることができるだろう。
八雲立つ風土記の丘展示学習館:
http://www.yakumotatu-fudokinooka.jp/index.html
「神魂神社(かもすじんじゃ)」:
大社造りの神社で、その本殿は小さな規模だが、社伝によると新嘗祭などの行事も古式ゆたかに行われるらしい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E9%AD%82%E7%A5%9E%E7%A4%BE
「八重垣神社」
縁結びの神社で、池におみくじと小銭を浮かべて縁結びを祈るという池もある。
「小泉八雲記念館」「小泉八雲旧居」「武家屋敷」「松江城天守閣」
大学院のころ、来たことがあるとおもうが、あまりに昔で、記憶になく。結構、楽しんで見物。小泉八雲の『日本の面影』を買った。
来客5.5人。
焼き餃子(手作りの皮。レシピは、Danchu 2006年4月号。具は、キャベツとニラをみじん切りして、塩をかけ水だしをし、塩をながして、豚ひき肉とよく混ぜる。。ショウガみじん切り。サラダオイルと濃口醤油。客の一人が食物制限があったので、一口スモークチーズを具にかわって使ってみると、とろりと溶けて、なかなか良い感じ。フライパンに、サラダオイルをしいて、餃子をのせこんがりさせたところで、水を加えてふたをして蒸し焼き。水が飛んだところで、ふたを取って、さらに、みずをとばす。黒酢、濃口醤油、豆板醤で食する)
ピーマンとししとうの塩胡椒炒め
ローメイン・レタスの塩胡椒、フィッシュソース炒め
サラダセロリの塩胡椒炒め
冬瓜のスープ(冬瓜を薄切り。干しえびをもどす。がらスープのもと、フィッシュソース、塩胡椒。仕上げに、溶き卵を加える)
今日は、大阪に、母を見舞って、夕方名古屋に帰り、セントレアに行って、同僚や学生を出迎え、同僚の一人を自宅まで送った。
夕食はセントレアの「うな匠」で「うな丼」。ほかに選択肢がなかった。とはいえ、まずかったという訳ではない。名古屋式のふわっとしてはいるが表面がかりっとしているうなぎ。
セントレアの多くのレストランは、既に8時や8時半に営業を終了しており、もう少し、遅くまで営業していてもいいのではないか。9時には、飲食関係だけでなく、土産物や特産の売店も閉まっていく。
最終の発着が、10時半過ぎまであるのだから、せめて、10時頃まで、どの店もとはいわないけれど、開いていた方がいいのではないだろうか。
今夜は久しぶりに、今池の「金城」にきた。
鉄板焼き肉で、ハラミ、スジ、軟骨、豆腐、もやし、トッポギ。後に、鉄板焼き飯。ひとしきり混ぜて水分を飛ばし、平たく鉄板にコテでなすり付けて、カリカリと音がしたところで、こそげとって、おこげになりたてのところを食べる。
別に、キムチ盛り合わせ、なむる、豚耳。
主人はおまけ、ということで、豚耳と蹄の煮込みをサービスしてくれた。
ここの鉄板は、珍しいだろう。焼き肉は網焼き、というのがイメージだろうから。奥さんによれば、先日、「PS」という番組が取材にきて、しばらくは、にぎわったそうだ。ここは、基本は取材お断りとのことだが、柴田理恵が時折、劇団員をつれてくるので、うけたのだそうだ。たいてい常連客ばかりだから、新しい出会いがありましたとのこと。
また、店のお客の増減では、真夏の盛りとか、真冬の盛りとかが多く。のんべんだらりとした気候では、おおくないのだそうだ。この夏は、暑かったから結構有卦にいったとか。
20年来の知り合いの主人は、おまけ商品コレクターで、最近は、「がちゃがちゃ」で牛とか、豚などの内蔵をフィギアにしたものがあるらしく、それにこっているという。主人はニコニコとその首尾を話してくれるが、奥さんは、また話していると、不服そうな顔。でもね、男はいつまでたっても、少年なんだから・・・、と主人。
今日は、一日お休みをいただいて、体調を整えることにした。散髪に行って、整体に行って・・・。
今夜は久しぶりに、料理をした。
ステーキ(ステーキ肉をあらかじめ常温にもどし、塩胡椒、カーリックパウダー、オレガノ。フライパンに無塩バターを溶かし、じっくりと焼く。中は、もちろん、レア)
サラダ(塩胡椒、ミックスハーブ、ホワイトワインビネガー、バルサミコ酢、オリーブオイル各種。セルバチコ、プチトマト、キュウリ、バジル、赤ピーマン、そして、フェタチーズ)
オーストラリアとニュージーランドの出張から、成田を経由して無事名古屋に帰ってきた。JALでの乗り継ぎができず、成田で入国して、国内線のANAに乗り継いで帰ってきた。
夕食は、セントレアの「魚太郎」で買ったあなご飯。
結構いけます。
ブリスベーンから成田までの機中の映画、一本は『シュレック3』で、これは、往路に見た。
それで、二本目の『舞妓Haaaan!!!』というのが、結構面白かった。脚本は宮藤官九郎、主演は阿部サダヲ、堤真一、柴咲コウ。柴咲のOLから舞妓へ変身という役はそこにいるだけに近いけれど、主人公の鬼塚に扮する阿部は芸達者、かれの一人芝居、あとは、書き割みたいな映画。2時間を結構楽しんだ。
ストーリーは、修学旅行で京都に来た舞妓と野球拳をしたいとの一念で食品会社に入り、京都支社でインスタントラーメンの開発をする。御茶屋に行っては、「一見さん、お断りと言われ」、インターネットでナイキと言う名前の男にいたずらされ、しかし、自社の社長がお茶屋の常連と知って、何とか、連れて行ってもらおうとする。しかし、「実績を示しなはれ」といわれ、しゃかりきに仕事に励み、ようようお茶屋に連れて行ってもらう。しかしそこで出会った男内藤貴一郎(堤真一)(すなわち、ナイキ)は、野球のスター、彼は常連、しかも、憧れの舞妓の「旦那はん」にまでなる。しかも、お茶屋の「ぼん」(長男)。
鬼塚は、ナイキを超えるべく、バッティングセンターにかよい、ついには、社長に球団を買わせる。そして、デビュー。すると、ナイキは引退、そして、さまざまな職業につくが、どんどんうまく行く。挙句は京都市長に当選。鬼塚はそれを追いかけ続ける。彼を超越するために。
このスラップスティック・コメディは、「夢川おどり」の舞台を最後に、大団円をむかえる。おすすめ。
公式ページ:
http://www.maikohaaaan.com/index.html
今日は完全オフと決めて、朝はぐずぐずと起き、9時半過ぎに宿を出て、歩き始めた。というのは、晴天に見えたからで、しかし、それは、すぐに裏切られた。
朝食を川端のカフェでとって、まずは、現代美術館(Queensland Gallery of Modern Art)に行った。そのあと、サウスバンクを経て、QUT(クイーンズランド工科大学)の美術館をおとづれ、ブリスベーンの歴史的建造物をめぐる「City Walk」というのをやってきた。時折、シャワーがあるのだが、時々強い日差しが差し、気温も高く、汗をかきながら歩いた。
現代美術館はもともとの美術館にくわえて、新しく建築されたもので、主だった展示としては、オーストラリアのポップアート作家のHoward Arkleyの巡回展で、エアーブラシを用いた手法は新鮮に映る。
Howard Arkley展:http://www.ngv.vic.gov.au/arkley/
ほかに、ドイツの作家、Katharina Grosseの「ピクチャーパーク」展も面白かったか。彼女の作品の一部は、展示場所に来て制作すると言う、いわば、アクションペイントのような手法も披露されていて、これまた、意外性がある。彼女のウェッブページからして、とても、ポップだ。
Katharina Grosse:http://www.katharinagrosse.com/index.php
ほかに、お目当てとしては、アボリジニ作家の作品が並べられているコーナーだったのだが、クイーンズランドの作家の作品が、半分近くもあって、アボリジニ芸術でも、ローカルな味わいを狙っている。
夕食は、ホテルの一階にある、Cnr of Albert & Elizabeth, "Cafe Mondial"にて。
今日の魚(パーチの半身のグリルと山ほどのフライドポテト、サラダ)
夕方、筋向かいの映画コンプレックスに行って「ダイハード4」を見てきた。これまでの3作と基本的に同じパターン。ブルース・ウィルスは同じ。年をとって、肉がついたが、相変わらずのタフガイぶり。今回の敵はコンピュータネットワークに侵入しアメリカを恐怖に落としいれる。そして、マクリーン刑事のサイドにいる。若者も、ハッカー。マクリーン刑事は、コンピュータのことはわからないが、とにかく、肉体でねじ伏せる。
まあ、このシリーズも、だんだんつらいよな、といったところ。
今日は朝から、雨の中、シドニーからブリスベーンに移動してきた。そして、こちらも雨。
クィーンズランド大学で、DTとミーティング。かれは、当地に移ってきて一ヶ月。引越しの荷運びで、腰がやられたそうで、精彩なし。かわいそう。ともあれ、仕事の話で、二時間ばかりつき合わせる。
George St., Brisbane City, "Augustine's on George"
今夜の夕食は、ウェッブでしらべて出かけて見た。レストランは、120年前に立てられた歴史的建造物の一角にある。内装も、とてもクラシックである。ちょっと、敷居が高い。ベトナム人のギャルソンは、昼間は60人もランチに来たのに、夜はだれもこない(わたしだけ)というのだけれど、ちょっと、夜には場所が悪いかも。シティの中ではあるが、ちょっと外れたところにある。ま、ともあれ、今夜はちょっと構えた店ではあった。
スモークトラウトのタルト、ヘーゼルナッツのピューレと膾、ロケット添え
ラム肉のロースト、赤ワインソース、ほうれん草、インゲン豆、タルト添え
味の好みとしては、ヘーゼルナッツのピューレというのが気になった。まるで、味噌をあえてあるような味になっている。また、膾(といって、もちろん、そのつもりはなかろうが)が添えられているのも、意外性があって、おいしい。二つの皿ともに、ギャルソンへの質問は、メインの食材とは違い、ピューレとタルトだったので、悪かったか。
今日はアポが遅かったので、ゆっくりとしていた。また、原因がわからないが、左手の手のひらが奇妙にいたく、薬局で、痛み止めのゲルを買ってきた。サポータも買ったけれど、それほど効きそうにもなかった。
このあと、レッドファーンの事務所に旧知のJRを訪ねて昼食もはさんで話し込む。その後、15時から、シドニー大学で学生たちのレポートのアドバイス。同じキャンパス内の友人GMを訪ねる。ここでは、ダーウィンで旧知のUとばったり出くわす。
その後、19時にアナンデールの"Zenith on Booth"というイタリアンで待ち合わせ。一年ぶりにいろいろと話し込む。彼女は、年々、心配事がこまごまと増えるような感じがする。そんなに気に病むことはないのにと思うことも、他人のことを思いやって悩む感じがする。
Booth St., Annandale, "Zenith on Booth"にて夕食
カルパッチョ、トリフの香り高い絶品。
ワイルドロケットのサラダ
海の幸のパスタ、トマトソースの奉書包み焼き
パンナコッタ、シャンパンゼリー寄せ(デザート)
レストランの地図を表示
Campbell St., Sydney, "Capital Thai"にて夕食。
オークランドに続いてのタイ料理。今夜のメニューは下記の通りだが、同じものを注文したのは、味の違いを知りたかったからだが、当たり前だが、店によって違うことがわかった。
グリルドベビーオクトパス、タイ風。
グリーンチキンカレー(ナスに似た野菜の歯ごたえが印象的。また、ここのはオークランドのものよりも辛いが、しかし、辛さの中にもスパイスの違いがわかる。当たり前かもしれないが結構新鮮に思えた)
桐野夏生、2006、『グロテスク』(上)(下)、文春文庫
エリートOL殺人事件を題材にした本作は、伏線がたくさん張られていて、「真実は小説よりも奇なり」の逆、やはり、「小説は真実よりも奇なり」というべきか。
小説に登場する人物は人間の持つさまざまな本性の一つを一人の人間に当てはめて、ある意味、極端な人物をつくることになるから、本当にはありえないようなキャラクタでありながらも、人間の持つ本性を描き出すことになる。『グロテスク』の登場人物たちは、本書の語りの中で、さまざまな語りを示し、どれが本当であるのかを読者に読み解かせようとし、また、その輻輳する語りが読者をひきつけることになるのだ。本書の題材は、昼間はエリート会社員である女性が、夜間は娼婦となって街角に立ち、ついには殺されるにいたったという事件で、この大きなギャップを人間に対する深い、そして、重層的な理解によって、埋めていこうとする。
もちろん、答えを一つ出したわけではなく、むしろ、読者にその理解を任せるわけではなく、「あんたも、考えなさい」と放り出したというべきだろうか。読後、重い気持ちで、しばらく声も出なかった。
| グロテスク〈上〉 (文春文庫)桐野 夏生文藝春秋詳細を見る | | グロテスク〈下〉 (文春文庫)桐野 夏生文藝春秋詳細を見る |
2007-08-22 17:40:36 |
読書 |
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今日は、朝から仕事。NSWアートギャラリーで、作品の説明を聞くことができた。学生に話してもらったのだが、結構オーバービューできたのではないか。ちょっと情報過多だったかもしれないけれど。
そのあと、シドニー大学に戻って、ACLという組織を訪問。ディレクターのIJおよびAW、SHも加わって、実りあるディスカッションとなった。この結果をどう生かすか。ちょっと重荷ではある。
夕方帰ってきて、昨夜と同じバーで、ギネスを引っ掛ける。
夕食は、ヘイ・マーケットの向かいにある"Marigold Chinese restaurant"「富麗宮酒楼」にて。ここは、昼の飲茶は来たことがあるけれど、夜は初めてかもしれない。
前菜は、揚げた春巻きやシューマイなどのセット。
豚バラ肉の煮込み、中華菜の漬物とともに。これにちょっとだけ香菜が乗っていたのだが、別に一皿頼み、さらに、ホットチリをたのんで、ご飯とともにいただいた。いけますね。
昨日の食あたりのトラブルから回復して、今日のニュージーランドでの予定を無事終えることができた。
7時半にチェックアウトして、レンタカーでオークランドからハミルトンへ移動、ワイカト大学でのミーティングに臨んだ。無事終了して、14時過ぎにオークランド空港にとって返し、シドニーへ戻る便にのって、シドニーに帰ってきた。
夕食は機内食のビーフストロガノフ。まあ、コメントのしようもないできですな。