South Is. Alps
South Is. Alps
Coromandel
Coromandel, NZ
Square Kauri
Square Kauri, NZ
Lake Griffin
Lake Griffin


『宇宙災害: 太陽と共に生きるということ DOJIN選書(電子書籍)』

 
地球は言うまでもなく、孤立して宇宙に漂っているわけでもなく、太陽の活動周期やもっと大きなスケールの宇宙的イベントによって、様々な影響を被っている。電力に依存し、通信に依存する我々の生活は、その影響から無縁ではありえない。それどころか、地球の生命の起源もまた他の天体から飛来した可能性もある。こうした様々なイベントを紹介しながら、大きなスケールで我々の暮らす地球のおかれる状況を教えてくれる。

2021-02-28 22:18:36 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


牛肉の香草パン粉焼き、菜の花とトマトの温野菜

牛肉の香草パン粉焼き:日高さんの香草焼きのバリエーション。赤身の焼肉用肩ロースをつかう。香草パン粉(パン粉を叩いて細かくする+おろしたパルメジャーノチーズ+胡椒+みじん切りのイタリアンパセリ+ニンニクみじん切りのオリーブオイル漬け)で、塩コショウ+小麦粉+溶き卵をつつみ、少量のオリーブオイルで両面をこんがりと焼く
菜の花とトマトの温野菜

2021-02-28 21:40:31 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔 (講談社現代新書)(電子書籍)』

 
どうしてハンガリーが、ノイマンをはじめ多数の天才たちを生んだのか、謎めいているとはいえ、「ハンガリー人宇宙人説」はまんざら、単なるジョークとも思えないとはいえ、とりわけ、天才ハンガリー人の中でも、天才中の天才がフォン・ノイマンというわけだ。現代科学に直結する、集合論、量子論、コンピュータ、ゲーム理論、天気予報に画期的な理論を提供しただけでなく、原子爆弾やアメリカの核戦略に貢献した彼の存在は、際立っている。もちろん、彼とてもすべてゼロから作り上げたわけではなく先行世代や同時代の先学の研究者たちの理論を踏まえているから、宇宙人というのはジョークではあろうが。

随分前に文理を超えた研究者があつまった、超領域研究会に参加していたことがある。趣旨としては、自身の研究テーマを他領域の研究者にも理解できるように話題提供するというもので、合宿で行われた。発表もさりながら、夜の懇親会のあと夜中まで続く議論であった。その時代、遺伝子工学の黎明期だったと思うが、研究者が遺伝子操作にかかわる倫理が語られていたことが印象的だ。生命を操作することについて個人的には罪悪感を持つが、研究室のドアを開けると「世界の誰か他の研究者が明らかにするぐらいなら自分が研究をすすめるとスイッチが入った」という発言だった。

天才ノイマンを「人間のふりをした悪魔」というが、わたしには、彼だけではないことがわかる。本書にもあるようにノイマンはハーバー(アンモニアの合成法を発明し、第一次大戦の毒ガス戦術を主導した)の影響をうけたからだろうし、ノイマン個人というより自然科学者の一面であろうと思う。もちろん、宇宙人ではない人間の一面でもあろうと思う。その意味で、そうした一面を乗り越えるための示唆に一歩でも踏み込んでもらいたかったのが本書であるといったところか。

2021-02-27 22:22:34 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


干しガレイのグリル、レンコンと鶏ももひき肉のきんぴら、カブラの味噌汁、自家製白菜漬け

干しガレイのグリル
レンコンと鶏ももひき肉のきんぴら
カブラの味噌汁
自家製白菜漬け:白菜4分の1をざく切りして塩もみにして1週間ほど前にジップロックに入れて数日常温、その後冷蔵庫に入れて、だし昆布と赤唐辛子を入れているもの。柚子の皮を千切りにして添えた

2021-02-27 20:16:28 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


パプリカチキンのパスタ、カブのサラダ

パプリカチキンのパスタ:鶏もも肉をオリーブオイルで両面焼く。玉ねぎ+セロリの細い軸の粗みじん+ニンジン薄切り+セロリのはのざく切り。塩コショウ+パプリカ+ローズマリー+赤唐辛子+白ワイン+トマトソース。グリーンアスパラガス+ブラウンマッシュルーム
カブのサラダ:カブラの皮をピールして12等分して塩もみ。水にさらして、カブラの軸の粗みじん。くわえる。塩コショウ+イタリアンミックスハーブ+ホワイトビネガー+フレッシュオリーブオイル

2021-02-26 21:53:37 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


青椒豚肉絲、桜えびと白ネギの炒め物の卵炒め

青椒豚肉絲:生姜焼き用豚ロース肉を1センチほどの幅に切って、ニンニクみじん切りとともに炒め、ピーマンとカラーピーマンを細切りをくわえ、紹興酒+花椒辣醤+オイスターソースで味付けをして、溶き片栗粉でまとめる
桜えびと白ネギの炒め物の卵炒め:干し桜えびを紹興酒にしたしてからしばらく起き、白ネギ斜めそぎ切り+ニンニクみじん切りとともにいため、溶き卵をくわえ、溶き片栗粉を加えてまとめる

2021-02-25 20:53:11 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『地形と日本人 私たちはどこに暮らしてきたか (日経プレミアシリーズ)』

 
日本人が日本列島に住み始めて以降、どこにどのように暮らしてきたのか、歴史地理学の理論を噛み砕きながら記述する。まず、自然景観は環境変化によって作られるが、日本人が多く暮らす平野は河川によって作られる。やがて自然に人の手が入り、地形に変化がおころ、文化景観が生まれる。

まず、堤防のない自然河川の挙動から難を逃れるには微高地に住まいがおかれる。河川は上流からの水量や含まれる土砂の量などによって、容易に流れをかえる。そうした動きに耐えるには居住地として微高地をえらぶしかなかった。ところが、稲の耕作には水を必要とするので、河川の氾濫原など水替え安い場所を利用することになるが、河川の挙動にもちろん左右されることになる。

次第に土木の知恵と技術を身につけて、河川を管理しようとするが。現代の技術を持ってしても、毎年のように暴風雨の季節には日本各地のどこかで河川が反乱し堤防が破壊され洪水が起こる。しかし、洪水が起こる場所は、歴史的に河川を管理しようとして堤防を作り、河道を変えた場所が多い。河川はもと流れた場所に戻ろうとする。

本書では、具体的な地名をあげて事例が紹介されるので、地図が数多く掲載されて入るが歴史地図(文書)などが多いので、Google Mapsを広げながら読んでいくと、たとえ、土地勘がないところでも興味深く読みすすめることができる。

2021-02-25 16:08:19 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


たらの香草パン粉焼き、ほうれん草とトマトの温サラダ

たらの香草パン粉焼き:日高さんのレシピ:パン粉を細かく砕く+イタリアンパセリみじん切り+胡椒+塩コショウし小麦粉をはたき溶き卵をつけた鱈の切り身にパン粉を付ける。少量のオリーブオイルで焼くというかんじ
ほうれん草とトマトの温サラダ:ほうれん草を茹でて一口に切る+プチトマト4分の一煮きったもの+イタリアンミックスハーブ+塩コショウ+バルサミコ酢+フレッシュオリーブオイル+おろしたパルメジャーノチーズ

2021-02-24 21:00:25 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


スモークサーモンパスタ、ベビーリーフとトマトのサラダ

スモークサーモンパスタ:玉ねぎ薄切り+赤ピーマン細切り+ブラウンマッシュルーム薄切りをオリーブオイルで炒める+塩コショウ+白ワイン+生クリーム少々+豆乳。ショートパスタをアルデンテ一歩手前でソースに加えてしあげる。大皿にスモークサーモンを縁に丸めて並べ、中央にパスタをスモークサーモンにかぶるように乗せる。これで十分にスモークサーモンの香りが移る
ベビーリーフとトマトのサラダ

2021-02-23 21:57:28 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


白菜漬け鍋

白菜漬け鍋(Danchuのレシピからヒント):1週間ほど前、白菜を刻んで塩もみしてジップロックに入れ、3日ほど室温で、後に冷蔵庫で保存しておいた。短い時間でもなかなか味わい深い白菜漬けとなる。前夜に白ネギの青味+生姜とともに、豚三枚肉ブロックを茹でて(塩少々とあったが入れなかったが必要ないのではないか)30分ほどおき、そのまま茹で汁につけたまま翌朝、ジップロックに移して冷蔵庫に。食べる前に薄切りにする。絹ごし豆腐を水切りしてジップロックに入れて数日前に予め冷凍しておき、当日の朝、冷蔵庫に移しておく。調理を始める頃にはまだ回答されていなかったので、ジップロックのまま水に入れて解凍する。薄切りして、キッチンペーパーで水を切っておく。さて、当日、新竹ビーフン(レシピでは春雨)を水につけて戻して適当にハサミを入れておく。まず、豚の茹で汁を土鍋に移して、大根の拍子木切り(これはレシピにない)を加えて加熱を始める。白菜漬けを加える+三枚肉の薄切りを乗せる+凍り豆腐を乗せる+ビーフンを加える。煮えてきたら、胡麻ダレ(ゴマペースト+米酢+ごま油+薄口醤油をよく混ぜたもの)、おろしショウガ、豆板醤、黒酢、濃口醤油、柚子、一味唐辛子を用意して、好みでつけダレ(スープをくわえるとよい)を作って食する。私の好みとしては、柚子+一味唐辛子+濃口醤油のつけダレと胡麻ダレ+黒酢+豆板醤のつけダレが美味しいと思った。スープがとにかく美味。

2021-02-22 21:42:24 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


白菜と桜えびのパスタ

白菜と桜えびのパスタ:ドライの桜えびをオリーブオイルで炒め、前夜の鍋の残り汁fで白菜を煮る。あわせて、ショートパスタを

2021-02-21 19:58:40 | 昼食 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


サワラの西京焼き、小松菜の胡麻和え、ナスの味噌汁

サワラの西京焼き
小松菜の胡麻和え
ナスの味噌汁

2021-02-21 19:57:40 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『病魔という悪の物語:チフスのメアリー(ちくまプリマー新書)(電子書籍)』

 
原著は2006年に初版として出版されたようだが、コロナ禍にあわせて電子書籍として再発行されたようだ。本書に描かれているように、得体のしれない(と人々が考える)病原体に対する恐怖が生み出す様々な物語は、現代も形を変えて様々繰り返されていることがわかる。人類はいかにこれを克服できるのだろうか。

本書が取り上げた「チフスのメアリー」ことメアリー・マローン(1869-1938)は、チフスの健康保菌者(無症状キャリア:病原菌に感染しているものの発症せず、彼女の周りに感染者を増やす)として数十年に渡って監禁状態に置かれた。悪いことにチフス菌を含むサルモネラ菌は主として経口感染によってひろがるが、不幸なことにメアリーはアイルランドからの移民としてアメリカ大陸に渡ったあと、家政婦として働き、彼女の料理によって感染が広がった。

そもそも、腸チフスの原因菌の発見は、1880年代に至ってのことであり、メアリーのニューヨーク到着が1883年、料理人として働き始めたのが、19世紀末から20世紀初頭のことと、時期を同じくしていた。当時ニューヨークでは、腸チフスが蔓延しており、彼女の周辺だけでも数十名の患者が発生していた。衛生士のソーバーのおこなった疫学的な調査によってメアリーがあぶり出された。メアリーは発症したことがないにも関わらず、保菌者であることがあきらかになり、健康保菌者であることが明らかになった。彼女の死後、解剖の結果、彼女の胆嚢にはチフス菌の感染巣があり、胆汁を通して腸内にチフス菌が排泄されていたことが明らかになったという。ということは、同じような感染によってメアリーと同様の健康保菌者がいた可能性がいることが想像できる。

昨今のコロナ禍においても、無症状ではあるが、PCR検査によって新型コロナウィルスキャリアであることが明らかになった患者が報告されているが、まさにこれに当たる。さらに、今回のコロナ禍においてはPCR検査の結果の判別確率が100%というわけにはいかず、陽性/偽陽性・偽陰性/陰性の判別には確率的な問題があることも背景にある。無症状キャリアの存在が、感染症の流行にとって重要な課題となることは言うまでもない。そして、こうした無症状キャリアが自覚なく社会的活動を継続することによって、感染ルートの解明が困難になっていると言えるだろう。

さて、健康保菌者であるメアリーの身の上に起こったことである。彼女は長期に渡って隔離されたとはいえ、彼女自身にはなんの罪はなく、チフス菌も彼女にとくに手加減したわけでもない。彼女の免疫体質あるいは感染状況がそのような状況においていたということに過ぎない。ということは、同様の患者があ彼女だけではなく、たまたま、やり玉に挙がったということでもあるだろう。しかし、それにも関わらず、メアリーは長期に渡る隔離を余儀なくされ、社会的生活を営むことができなかった。コロナ禍においても、類似現象が数多く報告されている。感染者が感染したことを公言できない、感染者が回復したとしても、差別がある。職場復帰が拒否される。あるいは、誰が感染しているか不明であるからと言って、「自粛」を他者に強制する自粛警察が現れる。こうした現象はまさに、メアリーが追い込まれた状況と類似の現象である。他者に対する社会的寛容性と医学的な処置とは異なるはずである。我々はそのことをよく理解しコロナ禍で生きていく必要があるといえるだろう。

たまたまではあるが、2021年2月21日付の日経新聞朝刊に「感染症、人間関係をつく:拡散しやすい構造、数学で判明」という記事が掲載され、人間関係のあり方の進化(変化)が感染症の広がりに大きく影響していることが紹介されている。人類はもともと家族や親族などの限られた人間関係の中で暮らしていたが、地域社会や国家の誕生、さらにはグローバリゼーションの広がりによって、大きく人間関係のネットワークが拡散することになった。

この記事では触れられていないが、「エルディッシュ数」を思い出した。数学者のポール・エルディッシュ(1913-1996)は生涯にわたって500人以上の共著者と1500篇以上の論文を発表したことで知られている。そこで、エルディッシュとの距離を示す数として「エルディッシュ数」が考えられ、エルディッシュの共著者に対して「エルディッシュ数1」が与えられ、彼の共著者と共著があれば「エルディッシュ数2」が、さらに「エルディッシュ数2」の著者と共著があれば「エルディッシュ数3」があたえられという具合に、以下、「エルディッシュ数」が増えていく。これが、記事でも触れられるスケールフリー・ネットワークの理論だ。つまり、社会的ネットワークの広がりを表す数学モデルを用いて感染の広がりを予測することが可能であるというのが、記事の中身だ。

(関連して『新ネットワーク思考:世界のしくみを読み解く』https://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/b4209db10606318d66f27947481634e6

じつは、「チフスのメアリー」こそが数学者エルディッシュに該当する。感染症に関連する用語で言えば「スーパー・スプレッダー」ということになる。さらに、社会のノード(結び目)として、多くの人々とネットワークをもつ存在、ネットワーク社会では「インフルエンサー」という言葉も思いつく。プラスの影響を社会に与えようと、マイナスの影響を社会に与えようと、こうした、社会的存在は、現代社会においては重要な役割を果たしている事がわかるだろう。そのことを踏まえると、現代版「チフスのメアリー」をどのように遇すればよいのだろうか。われわれは、よおく考えなければならない。



2021-02-21 11:30:03 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『土葬の村(講談社現代新書)(電子書籍)』

 
ウンコを自然に返すことを主張している以下の著書、その中で、著者自身「即身成仏」を宣言しておられる。自身の身体を自然に返すという主張である。わたしも、火葬して物質の自然循環から人間だけ別扱いはどうかと思っていたが、この作者は現在の日本では人口が多すぎると書いておられた。


本書『土葬の村』では、日本の葬送の習俗を様々報告されている。現在の日本では99.9%が火葬だそうである。とはいえ、現在のような状況になるまでには様々な過程をたどってきたことが明らかにされる。古くは遺体をどこかに遺棄する遺棄葬、風葬、土葬、そして、火葬(火葬といっても野焼きから、集落の火葬場、現在の斎場へ)とたどり、地域によって多様でもあった。また、その過程の推移もまた多様であった。また、宗派によっても多様な死者の見送りがあった。それが、全国的に画一的な方向に流れつつある。

私は個人は、両親を10年ほど前に数ヶ月の間隔をおいて送ったが、最近ありがちな葬祭場を利用し、両親が生前お世話になった寺院のお世話になり、これまで、七回忌まで済ましてきている。とはいえ、町住まいの家族だったので何をどうしなければならないという縛りも知識もなく、一般的な流れでこれまで来た。とはいえ、じつは、父方の祖母の実家は「土葬の村」だった。

今から40年ほど前、その家を両親とともに訪ねたことがある。父のいとこが当代であった。詳しい経緯は覚えていないが、父のいとこの奥さんが誘ってくれて、みんなで、ご先祖の墓にまいろうということになったのだが、それは、埋め墓だった。石塔のある参り墓があるのだが、そちらではなかった。家の庭先の花を何本かつまんで、奥さんが先頭になって案内してくれた。家からほど近い畑の中の一角でその家の専用の埋め墓とのことだった。面積としては10メートル四方もあっただろうか。

埋め墓のエリアには、土饅頭が2−3あるものの、土饅頭の上にたてられている木製の墓碑は朽ちて入るがかろうじて文字が見えるもの、短くなって文字も見えず土饅頭も低くなっているものもあった。奥さんは、その一つ一つをいちいち誰々さんと紹介してくれた。もちろん、平坦になっているところに案内されることはなかった。この一角は草は生えておらず、手入れされているようであった。庭から持ってきた花は、用意されている花生けに数本ずつ入れられた。

私が感動したのは、墓がが年を重ねているということだった。そして、それぞれについて記憶が続いていることだった。墓碑の朽ち方がそれを示しているし、土饅頭の高さもそうだ。奥さんによれば、新仏が出て新たに埋葬する必要が出ると、平らになった一角を掘ることになるが、時には骨が出たこともあったという。そうしたときには「あらごめんなさい」と埋め直し、そのすぐ脇に掘り広げたのだという。土の色が変わって以前の埋葬跡であることはわかったというが、骨などが出なければ、適地とされたのだという。

そこから十何年もたって、父方の祖母の実家をよく知る地元の行政職員の方と知己をえたのだが、その家のある村は、その自治体の中でも唯一といえる土葬の地域であったのだそうだ。今世紀に入って数年した頃、以前訪問したときの当主であった父のいとこの方がなくなり、葬儀に参加した。そのときは火葬であったと記憶している。

様々な事情があろうが、死者の送りはやはり人間にとって重要な意味を持っている。手続きに従い、医学知識や衛生思想にしたがって、一刻も早くこの世から遺体を抹殺してしまうような現状はいかがかと思う。死者をすべて土に返すには面積が不足していようし、また、抗生物質や様々な人工物を体内にいれている遺体をはたして、自然が分解してくれるものかどうか、むしろ、隔離したほうが良いかも知れないとも考えるが、それでも、魂がどこに逝き、遺体がどのようにプロセスされるか、知っておくことは大事ではないかとおもう。

2021-02-20 21:28:20 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


豚しゃぶ

豚しゃぶ:奈良の実家から庭の柚子の実が届いたので、使うことにした。ゆず醤油と自家製の胡麻ダレをつかう。昆布出汁+白菜+大根いちょう切り+セリ、豚ロース薄切り

2021-02-20 21:26:09 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« 前ページ