特別編成されたアメリカ軍第110特別捜査隊を除隊したジャック・リーチャー少佐たちの正義と暴力は不可分、さらには、自己解決するというアメリカ流の正義で貫かれた物語。リーチャーの父は軍人で海外の基地の付属住宅で兄のジョーとともに育つ。子供の頃から二人で、正義感に満ちた、腕力を生かした生活を送っていた。
除隊後、何も持たず放浪したいたリーチャーは伝説のブルース歌手を訪ねて南部の町を訪ねたところから物語は始まる。殺人事件の犯人として逮捕されるも釈放されるが、殺されたのは兄のジョーであったことが判明する。ジョーは国土安全保障省のエージェントとして贋札づくりを追っていた。町を牛耳る町長らが贋札づくりの集団で最後には彼らを追い込んでいく。シリーズの後半で元同じ隊の隊員であった私立探偵のニーグリーの助けをうける。
シリーズ2は、元隊員が殺されたとの知らせをニーグリーから受けてリーチャーがニューヨークに戻ることから始まる。元隊員たちはそれぞれの生活を営んでいたが、メンバーの一人スカイが航空宇宙産業の警備部門に職をえて務めるうちに小型ミサイルを横流しして大金を得ようとしていた不正を見つけ、元の同僚たちに助けを求めたのだが、次々に殺害されていた、生き残りのリーチャー、ニーグリー、オドネル、ディクソンの4人がこの陰謀に立ち向かって解決する。