先日草刈機がオーバーヒートしたらしく調子が悪かったたため、空いた時間を利用してエンジンの分解修理を試みました。念のためプラグやキャブレターを調べましたが故障は見つかりませんでした。
草刈機のエンジンヘッドカバーを露出
どうも点火のタイミング悪いのか、始動ロープを引くと変なタイミングで点火しているように感じられました。この草刈機は4サイクルエンジンであるため、吸気と排気のバルブが故障しているのではないかと思われました。このため、バルブタイミングを決めるカムとタペットを調べて見ることにしました。 まず、エンジンケースを開いてエンジンヘッドカバーが見えるようにしました。そして排気と吸気バルブが見えるようにヘッドカバーをはずしました。
吸気バルブと排気バルブ
始動ロープを引くとちゃんと排気と吸気バルブは開閉します。ただ、始動ロープを引いても圧縮の圧力が感じられません。 次にカムとタペットが見えるようにカバーをはずしてびっくりしました。
始動ロープ部を取り外す始動ロープ部を取り外す
これまで分解修理したエンジンのカムとタペットは金属でできていました。しかし、この草刈機のエンジンはプラスチックでできていました。安くするためにプラスチックを多用しているようでしたが、プラスチックは熱に弱いのが欠点です。よーく見ると一部のプラスチック部品が熱で溶けて変形していました。これが原因のようです。オーバーヒートしてプラスチック製のカムとタペットの部品が溶けたようです。
カムとタペット部カバーをはずす プラスチック製のカムとタペット
ここで修理は暗礁に乗り上げてしまいました。部品を取り寄せるなど、修理は時間がかかり困難なことが分かりました。これ以上修理できないため、草刈機を元のように組み立てて後日修理することにしました。