修理を依頼された東芝製と三菱製のカーラジオを通じて、古いカーラジオに興味が出てきました。特に普通の家庭用ラジオと車載用のラジオの違い興味を持ちました。たまたまオークションで1000円で出品されていた下画像のカーラジオ、松下製です。松下もカーラジオを作っていたのですね。この松下製カーラジオは、東芝製と三菱製よりも後に作られたようです。よりコンパクトになっていました。残念ながら銘板が取れていたため、型名は分かりません。
よりコンパクトにつくられた松下製カーラジオ
東芝製、三菱製、松下製カーラジオを見て気が付いたのですが、奥行きはバラバラですが、高さや幅は規格が統一されているようです。最近のカーラジオと比較すると、高さだけはずっと統一されているようです。機械式プリセット機構も使い方が統一されていたようです。東芝製、三菱製、松下製のどれも使い方は同じです。チューニングや音量の位置も同じです。
メカニックのプリセット機構ですが、より小型化されていました。カーラジオの容積の大部分を占めていましたので、各社共にこのプリセット部分をいかに小さくするか苦労したのではないかと思います。さらに、μ同調コイルが小さくなっていました。
よりコンパクトなプリセット機構 丸はコンパクトなμ同調器三つ
先日、周防大島に行ってオリーブの実を収穫しました。我家に持って帰って、どうしたものかと思案した結果、とにかく塩漬けと採油に挑戦してみることにしました。
まず、容易と思われる塩漬けを試みることにしました。苦みの成分を除去するために普通、苛性ソーダを使うそうですが、劇薬で取扱いにとても注意が必要です。このため、古来日本でどんぐりのあく抜きに使われている、灰を使ってみることにしました。たき火をしているため灰はたくさんあります。灰汁を作って漬けたのは一週間位前のことで、やや苦みが取れましたがまだ十分苦味が取れていません。この感じだとあく抜きには2週間ほどかかるではないかと思います。実を抜いて灰汁に漬ければ、より早くあく抜きできるかも知れません。なんとか塩漬けまでもっていこうと思います。ところで、古代のヨーロッパでは何を使ってあく抜きをしていたのでしょうか。
日本では、どんぐりの苦味をとるために、水でさらす,灰汁に漬ける,煮るです。オリーブに応用できないでしょうか。ちなみに、どんぐりの苦味の成分はタンニンです。トチはサポニンです。オリーブの苦味の成分は何でしょうか。実際にオリーブをかじってみた味は、タンニンでもサポニンでもないようです。
灰汁に付けたオリーブ 1週間後、まだ苦みが残る
次に、採油をしてみることにしました。まったくの素人ですので、どうして実をつぶしてよいか分かりません。ただ、ミキサーのように粉砕するのはよくないとの話を聞いていました。そこで、餅つき機でつぶしてみることにしました。しかし、大失敗でした。黒く柔らかい実はすぐにつぶれるのですが、緑色の硬めの実はいっこうにつぶれません。それでもどんどん回していると、ミキサーで粉砕したように細かくなってしました。
その汁を絞ってみると、コロイド状になった黒い液体が出てきました。コップに入れて放置しておきましたが、なかなか水分と脂分が分離しません。ようやく二日ぐらいすると、コップのふちに油分と思われる成分が分離してきました。どうも、小麦を製粉するときのような、ゆっくりと押しつぶすか、ゆっくりとねじ込むようにしてつぶさないとダメなようです。
荒地に植えたオリーブが実をつけ始めるのは数年後だと思います。実をつけ始めるまで、気長にトライしようと思います。
固い緑の実はつぶれない コップのふちに油分が
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修理(1/5) 修理(2/5) 修理(3/5) 修理(4/5)
修理(5/5)
その後Kさんに逢い、このカーラジオをお渡ししました。クラシックカー日野コンテッサのダッシュボードに取り付けられたこのカーラジオは今、元気よくラジオ放送を受信しています。
直した三菱製のカーラジオ、電気を流してもダイヤル表示板を照らさないことに気が付きました。豆電球のフィラメントが切れているようです。そこで、豆電球を外して、フィラメントが切れているかどうか確認することしました。切れていれば、同じものを購入して交換するしかありません。
前面パネルを緩めて、豆電球を取り出す
〇:チューニングつまみの取り付け軸
豆電球を取り出すには、豆電球ソケットを止めているネジを緩めなければなりません。そのネジを緩めるためは、チューニングと音量つまみを取り外す必要があります。チューニングつまみを取り出すと、つまみの内部が一部欠けていました。このカーラジオはこれまで何度か修理したのかも知れません。
豆電球を取り出してテスターでフィラメントをチェックすると、やはり切れていました。両サイド共に、フィラメントが切れていました。あまり見かけない豆電球ですので、秋葉原に行った時に探してみようと思います。製造中止の場合、LEDランプなどで代用するしかないようです。
フィラメント切れを確認中 内側が欠けたチューニングつまみ
ところで、今回カーラジオの修理をしていて、昭和30年代のカーラジオに興味を引かれました。たまたまオークションに1,000円の古いカーラジオが出品されていたため、さっそく購入してみました。そして、これまで修理してきた東芝製と三菱製のカーラジオと比較してみました。
下から、東芝製,三菱製,そして松下製カーラジオ 奥行きの違いが分かる
購入したのは、昭和30年代製造と思われる機械式プリセット機構の松下製AMカーラジオです。修理した東芝製や三菱製より後に作られたのでしょうか、よりコンパクトに作られていました。残念なことに、銘板がないのため型名が分かりません。電源ケーブルが無残に切断されていることと、アースにつなぐ電線がないため、電源をつなげて動作を確認することができません。後日、この松下製カーラジオも修理してみようと思います。
ところで8日、東芝製と三菱製カーラジオの修理を私に依頼したKさんが突然、我家にみえました。いつものように夕方たき火をしていると、見知らぬ車が入ってきました。道を間違えた車かと思っていると、車の中からKさんが出てきました。わざわざ東京から来られたので驚きました。Kさんと、カーラジオや車のことなどで談笑しました。火を燃やしていたので、家の中にご招待できずすみませんでした。22日東京で、修理したカーラジオを車に取り付けてテストをする約束をしました。わざわざ、こんな田舎まで来ていただいてありがとうございました。
松下製カーラジオの内部 コンパクトなB級PP増幅OTL回路
11月に開始して補修を続けていた、鉄筋コンクリート製の我家の工事がようやく終わりました。雨の日は工事が中止になるなど、とぎれとぎれの工事でしたが、ようやく工事が終わって足場が全て取り払われました。少しずつの工事でしたので、どれだけ変わったのかあまり実感できません。しかし、細部をよく見るとだいぶ補修されていることが良く分かります。
足場を撤去している工事の方々 山と積まれた足場の数々
足場が撤去されると、我家の隅々を点検して回りました。回っていると、いつものように猫のリンちゃんがやって来ました。主に外で飼っているのですが、私が外にいると人懐こく足にすり寄ってきます。今回は、リンちゃんと一緒に我家の外壁を点検して回りました。
猫のリンと一緒に、補修して色を塗り直した外壁を点検
外壁の主に地面付近を見回りました。すると、通気口にステンレス製のカバーが取り付けられていました。ネズミや虫が入らないようにするためのカバーだそうです。10年位前だったでしょうか、我家内にネズミが入っていたことがありました。この通気口を通って入ったのでしょうか。
張り直された玄関のタイル 通気口にステンレスカバー
外壁を点検すると、二階のベランダに上がってみました。塗り直した床面が綺麗になっていました。色は塗り直す前と同じ緑です。父親が芝生のイメージで緑色にしたのではないかと思います。塗り直す前は、どちらかと言うとつるつるに近かったのですが、今回は少しざらざらしています。滑らないので、ばあ様が歩くには良いかも知れません。
ベランダの床面の少しざらざらした緑、芝生をイメージ
裏山に上がって我家を見下ろしてみました。一番上の屋根に当たる場所は、以前は茶色でしたが今度はベランダの床面と同じ緑色です。ベランダにしても屋根の部分にしても、直射日光の紫外線が当たるなど、ペンキが傷みやすくなっています。10年か20年後にもう一度塗り直すようです。なお、ベランダの柵もだいぶ錆びてきているため、その錆対策が先かも知れません。
足場に囲まれた補修中の我家 補修が終わった我家
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修理(5/5)
出力トランス代用の電源トランスにスピーカーを繋いで、雑音の状況を聞き分けました。すると、電子回路内での正帰還はピーっと高い音が比較的多いのに対して、ブツブツする音でした。このように音は電源電圧が不安定な場合、具体的には内部抵抗が高くなった場合によく発生する現象です。つまり、どこか電圧を平滑する電解コンデンサの故障が起きている可能性が高いです。
出力トランス代用の電源トランスに取り付けたスピーカーのジャック
そこで電子回路内の平滑用コンデンサを丹念に探していると、ある電解コンデンサにたどり着きました。そのコンデンサの位置に正常なコンデンサを当てると、ピタリと雑音や発振が止まりました。つまりこのコンデンサの容量が抜けているようです。この電解コンデンサを取り替えることにしました。
この電界コンデンサが容量抜け故障 ストックの中から同じものを取り出す
容量抜け故障の電界コンデンサは耐圧10V容量値100μFでした。ストック中の中から探し出したものは耐圧15V容量値100μFのものです。さっそく、正常なコンデンサと取り替えました。このカーラジオのコンデンサを調べてみるとる、いろいろな耐圧のコンデンサが使われています。低い物は3Vで、高い物は15Vです。真空管ラジオを経験した私は、耐圧は使用電圧の2倍にすることが一種の常識でした。しかし、このカーラジオはコスト削減のためか、ぎりぎりの耐圧の電解コンデンサを使っているように思えました。
左は取り出した故障電解コンデンサ、右は正常な電解コンデンサ
電子部品は普通倍の余裕をみます。このため、表示値耐圧10Vのコンデンサは、保証は10Vですがぎりぎり20Vまでは使えます。コスト低減で、バッテリ電圧12Vを考えて耐圧10Vにしたのかもしれません。交換後のコンデンサは耐電圧15Vのため、今後故障することはまずないと考えられます。
取り出した後のコンデンサの端子穴 容量抜け故障した電界コンデンサ
正常な電解コンデンサを取り付けて、電源を入れるとちゃんとラジオ放送が入りました。そして、音を大きくしても雑音が出たり発振することが無くなりました。ちなみに、音質調整ダイヤルを回すと音質も正常に変えることができました。これで、音が小さい故障を直すことができました。あとは、実際に車に取り付けて、ちゃんとラジオ放送が聞けて、かつ音量などが正常かどうかを確認するだけです。
電子回路基板上の取り替えた電解コンデンサ(耐圧15V容量値100μF)
毎朝きっかり8:00に起床して私は朝食を作っています。簡単な食事で、ほとんどが野菜炒め,食パン,そしてコーヒーです。食パンとコーヒーは毎日ですが、野菜炒めの具材は毎日変わります。我家の畑で収穫した野菜だけを使うため季節ものばかりです。大根葉,チンゲンサイ,高菜,京菜,小松菜,ホウレンソウ,白菜など、たくさんの野菜を食べます。今はシイタケも出ていのでこれも毎日食べています。
今日はチンゲンサイを朝食に シイタケもついでに収穫
今の時期は、10月に種をまいた小松菜を一番多く食べています。先月から間引きしながら我家のメニューに加えています。隣りに種をまいたホウレンソウも収穫できます。里芋も収穫できますし、土の中にまだ眠っているサツマイモも収穫しなければなりません。畑作業,木の伐採,草刈り,たき火,雨の日は古いラジオの修理など、その合間に野菜を収穫しています。
間引き菜にしながら毎日のように食べている小松菜
私が子供の頃は、調理はかまどでした。かまどの構造上炒め物はできませんでした。どうしても煮る料理が中心でしたので、炒め物料理を食べる機会があまりありませんでした。今でもばあ様は、炒め物は苦手で煮物料理が中心です。石油コンロや、その次にガスコンロを入れた頃から炒め物がメニューに加わるようになりました。
ところで、今の時期は寒いため朝食を食べる前に台所の石油ストーブをつけます。暖房と言えば、私が子供の頃は火鉢でした。その火鉢でよくもちを焼きながら食べました。50年位前のことですが、昨日のことのように思い出します。
今日の野菜炒めの具材 バター,牛乳,そして食パン
今日の朝食は、チンゲンサイ,シイタケ,ポークウィンナを合わせて炒めたものです。そして、食パンにバターを塗って、温めた牛乳です。新聞を読みながらのんびり食べます。食べ終わる頃に、ばあ様が起きだしてきます。野菜炒めはばあ様の分を残しておきます。
新聞を読み終わり朝食を食べ終わると、部屋に戻ってパソコンでメールを確認します。またインターネット上のニュースを見ます。そして農作業,ラジオの修理など、きままな作業に入ります。毎日のスタートがこんな朝食です。
新聞を読みながら、のんびりと朝食を済ませる
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修理(5/5)
前回まで三菱製カーラジオの事前調査をしましたが、今回から故障個所を探すことにしました。まず12Vの電源を入れましたが、ヒューズが飛ぶようなことはありませんでした。2SB337に出力トランスを繋いでいない状態で、電流が60mAも流れました。出力トランスを繋ぐともっと流れるはずです。
この電流値は普通のラジオ(B級増幅の場合)では異常値です。しかし、低周波増幅をたった2個のトランジスタで、しかも共にA級増幅していますので、こんなものなのかも知れません。しばらく電源をつけっぱなしにしましたが、特に異常はないようです。測定はしていませんが、低周波初段増幅トランジスタの2SB75の最大定格電流が100mAですので、この2SB75に50mA程度の電流が流れているのでしょう。
2SB337の左〇:コレクタ 右〇:アース コレクタに常時流れる電流は0.24A
まず最初に、A級増幅するために電力増幅トランジスタ2SB337に常時何アンペア電流が流れているか調査しました。そのためには、トランジスタの規格を調べてコレクタとアースを最初確認しました。なおアースはシャーシです。コレクタを確認すると、コレクタとアースに電流計を取り付けて電源を入れると、電流計の値は0.24Aでした。この値は、常時消費する電力がざっと2.6Wであることを示します。それほど大きな電力ではないため、トランジスタの発熱は思ったより少ないようです。
トランジスタ2SB337のコレクタとアース間の電流を測定中
三菱製カーラジオは、東芝製カーラジオのようにスピーカーに直接出力をつなげることができません。車のスピーカーBOXにある出力トランスにつなぐ必要があります。スピーカーを鳴らすためにの出力トランスが必要ですが、私はこの出力トランスを持っていません。
このため、出力トランスの代用品として電源トランスを使ってみました。ただし、スピーカーの内部抵抗とアンマッチです。その電源トランスの12V端子をトランジスタ側に、100V端子をスピーカー側につなぎました。12V端子をトランジスタ側につないだ理由は最大定格電流が0.3Aため、コレクタ電流の0.24Aに耐えられるからです。
〇はスピーカーBOX内の出力トランス 出力トランス代用の電源トランス
スピーカーを鳴らすため、出力トランス代用の電源トランスをカーラジオにつなぎました。そして、スピーカーに繋ぎやすいようにイヤホンジャック端子を取り付けました。これで、スピーカーから音で出るはずです。電源を入れてチューニングダイヤルを回すと、うれしいことにラジオ放送が入りました。
ところが音を大きくすると、とたんに大きな雑音が入ります。さらに、音を大きくしようとすると、プツプツと発振するようになり放送の音がまったく聞こえなくなりました。回路のどこかが故障しているようです。次回、この故障を突き止めようと思います。
代用のトランスを付けてスピーカーを鳴らすも、音を大きくすると発振
去年サトウキビ茎を苗として冬越しをしてみました。しかし、結果は散々でした。冬の間は良かったのですが、春先の暖かくなった頃に急変して黒くなってしまいました。見た感じでは乾燥して軽くなっていました。枯れたようです。この教訓を元に今年は、保存方法を変えてみようと思います。私が思うに、保存の決め手は保湿と温度ではないかと思います。
霜があたって葉色が薄くなったサトウキビ
12年前に、サツマイモを冬の間保存する芋穴に入ったことがあります。その穴は人が一人入るくらいの大きさで、入ると外気温より暖かく湿気があったことをを覚えています。この芋穴に近い環境を作ればよいのではないかと思います。
保存用に数節ごとに切ったサトウキビの茎
そこで、今年は保湿を工夫することにしました。一つは、切り口に防腐剤を塗ることです。そこで、DIYのお店で植物用の防腐剤を購入しました。そして、切ったサトウキビの切り口にその防腐剤を塗りつけました。一日おくと、防腐剤は乾燥して樹脂膜のようになり硬くなりました。硬くなったため湿気を通さないようでしたので、防湿にもなるのではないかと思います。
サトウキビの切り口 防腐剤を塗布
これで、以前と比べて、乾燥しにくくかつ腐敗菌が入らないので長持ちするのではないかと思います。保存するのは、芋穴ではなく発泡スチロールの箱です。底に湿った土を入れて保湿します。そして、寒くならないように部屋の中にその発泡スチロールの箱を置こうと思います。さて、今年は苗の保存が成功するでしょうか。
防腐剤を切り口に塗布して乾燥中のサトウキビ
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今回は、三菱製カーラジオの電子回路を調査することにしました。東芝製との違いを確認しながら調査しました。まず、カーラジオ自体が東芝製よりもコンパクトに作られています。そのため、プリセット機構の後ろの空間が狭くなっているため、電子回路基板を入れる空間がとても窮屈になっています。いろいろ考えると、カーラジオをコンパクトにするために、A級増幅を採用したのかとも思えます。A級増幅は部品点数が少ないですので。東芝製の場合は、この基板の後ろにB級増幅用の電力増幅トランジスタ2個が放熱板と共に配置されています。
コンパクトさを優先したのか、電子回路基板の入る場所がとても窮屈
電力増幅トランジスタの位置、〇:三菱製,基板後ろの四角:東芝製
次に電子回路を調べてみました。するとトランジスタの配置が三菱製と東芝製が違うのです。三菱製は高周波関連にトランジスタ4個を、低周波関連に2個使用しています。一方東芝製は高周波関連に3個、低周波関連に4個使用しています。東芝製は複同調IFTを2個使用しているため、高周波用トランジスタが3個で済んでいるようです。低周波増幅は東芝製の方が2倍のトランジスタ数を使用しているため余裕があるように見えます。
三菱製カーラジオの電子回路基板 〇:高周波用トランジスタ
三菱製カーラジオの電子回路に使われているトランジスタですが、1個が三菱製で残りは日立製でした。三菱はゲルマニウムトランジスタをあまり製造していなかったようです。私が大学生の頃にトランジスタがゲルマニウムからシリコンに変わっている過渡期でした。その頃、三菱のシリコン製トランジスタはよく見かけましたが、ゲルマニウム製トランジスタをあまり見たことがありませんでした。
高周波増幅用2SA355 ft:40MHz 混合発信用2SA147 ft:70MHz
まず、高周波関連のトランジスタは、高周波増幅用として2SA355(日立製),混合発信用として2SA147(三菱製),中間周波増幅用として2SA12(日立製)でした。2SA12はJIS規格になって最初に登録されたPNP型高周波増幅用トランジスタです。JIS規格前は2N218の名称で、もともとは日立がアメリカのRCAかどこかとライセンス契約して生産したトランジスタです。2SA初番のトランジスタを私は初めてみました。
中間周波増幅用2SA12 ft:8MHz 低周波初段増用2SB75 150mW
次に低周波関連のトランジスタは、初段増幅に2SA75を使用しています。その次に電力増幅用トランジスタ2SB337を使用していました。A級増幅しているため最大電力50Wの電力増幅用トランジスタです。ちなみに東芝製カーラジオではB級増幅で最大電力2Wで済んでいます。この電力の差が、A級とB級の違いを端的に表しています。
低周波増幅用2SB75 低周波電力増幅用2SB337
三菱製と東芝製のカーラジオを見ると、決められた寸法の中に必要な機能を納めるために苦労していることがよく分かります。当時はプリセット機能がメカニックだったため、筐体内の7割近くをプリセット機構が占めています。機械屋さんもその精巧なメカニズムを小さく設計するのは大変だったと思います。その精巧なメカニズムやその動きには感動すら覚えます。しかし今、そのプリセット機構は全て電子化されています。おかげで、今のカーラジオ内は意外にスカスカです。時代の流れを感じます。
低周波電力増幅用トランジスタ2SB337 最大電流7A,最大電力50W
ところで、三菱製カーラジオの電力増幅用トランジスタ2SB337は常に発熱したはずです。カーラジオの音声出力は5W位ですので、0.5A位は常に電流が流れいるはずです。この発熱対策として、カーラジオ筐体の下と上に熱風対流用の穴が貫通しています。ちなみに東芝製は放熱板1枚で対処しています。
三菱カーラジオ裏の放熱用穴 三菱カーラジオ上の放熱用穴
今回は、1月にウォーキングする予定の赤子山を下見に行ってきました。この山は、平生町と柳井市の境にあります。ほぼ一年ぶりの赤子山です。この赤子山、昔から小学生の遠足コースになっているようです。私が小学4年生の時、田布施町麻郷小学校から遠足で来たことがあります。また、東田布施小学校の遠足コースだったこともあるようです。今回、スタートしたのは平生町のMaxVluで、よく買い物にくる場所です。
スタートした平生町MaxValu 途中、沼八幡宮境内を通る
本番当日はMaxVluを10:00スタートしますが、今回は12:30にスタートして、のんびり下見しました。最初、沼八幡宮に向かって歩きました。沼八幡宮は私が平生保育園に通っていた55年位前、春の遠足でよく行きました。昔、習成中学校の北隣にあった平生保育園から、20~30人が先生に連れられ一列になって行きました。なお、夏の遠足はバスで伊保庄の黒島海岸に行きました。
赤子山ハイキングコースの道標 途中、杉並木を通過
沼から赤子山尾根まで30分位登りが続きます。途中長椅子が置かれた小さな休憩所がありますが、休まず登り続けました。尾根に着くと、東に向かって尾根を進みました。5分程度登ると、見晴らしが良くなり平生町を見下ろすことができるようになります。ここまで来ると、もう登りはありません。景色を堪能しながらの尾根歩きです。
南に平生町の町並みを見下ろしながら尾根歩き
せっかく赤子山に来たので、頂上を目指しました。途中、宇佐木に下る道と分かれます。ところで、赤子山頂上は見晴らしが全くありません。藪に囲まれた中に、ポツンとさびしく三角点があるだけです。その三角点に触って、元来た道を少し戻りました。そして、見晴らしの良い場所に腰を下ろして休憩しました。
平生の街並み,平生湾,その向こうに見える馬島などを見下ろしながら休憩
休憩が終わると、赤子山を下ることにしました。沼から来た道と尾根道の合流地点に着くと、いったん西に向けて尾根道を歩きました。しかし、その尾根道はアップダウンがあるため、小学低学年生などには少々きついかと思われました。そこで、いったん引き返して柳井市余田に降りるコースに変更しました。20分ほど下ると、余田の中村林道に着きました。ここからは平坦な道ばかりですので楽々歩くことができます。
赤子山尾根十字路、余田に下山 余田の中村林道に到着
余田の中村林道に降り着くと、見晴らしが良い場所でしばし休憩をしました。北側には余田の田んぼが広がっていました。その向かうに見えるのは、一年前に散策した大平山です。この山はフラワーランド近くに登山道の入口があります。いつか行ってみたいと思います。なお来年5月に田布施川の源流を求めて、この大平山北側の小行司や余田畑方面をウォーキングする予定です。
広々した余田の田んぼが見え、その向こうに大平山が見える
中村林道を西に向けてのんびり歩きました。この林道は、軽トラックが通ることができる幅がある歩きやすい道です。左右を竹林に囲まれた静かな林道で、今の時期は誰ともすれ違いしません。しばらく歩いて林道を外れ、松風苑に向かいました。本番ウォーキング途中、この松風苑でトイレ休憩させていただくことになりました。松風苑のFさんありがとうございます。お心使い感謝致します。
トイレ休憩する予定の松風苑 43年前通っていた熊毛南高校
松風苑を過ぎると、田布施方面に向かって歩きました。そして、その途中で荒木地区に向かう道に入りました。荒木神社に寄ってしばらく歩くと、熊毛南高校が眼下に見えるようになります。43年位前にこの高校に通っていましたが、その当時は木造校舎でした。そして、卒業頃に今の校舎の一部が建てられました。木造校舎がとても懐かしく思い出されます。
荒木地区から脇道に入りました。そして、ソバや大豆を天日乾燥している畑を見たり、飼われているヤギを見ました。1月のウォーキング時、時間に余裕ががあればヤギを見学しようと思います。
天日乾燥しているソバ 私を見上げる子ヤギ
ヤギを見学した後、昔通ることができた道を探しました。しかし、行けども行けども笹薮で埋まっていて、どこが道だか全く分かりません。通行不能になっていました。このため、ウォーキングコースから外すことにしました。
そこで、いったん道を戻って大歳神社を参拝しました。その境内から竪ガ浜を見下ろしました。江戸時代、この竪ガ浜一帯は海岸線でした。江戸時代の記録に、当時船を持っている家が何軒かあったそうです。竪ガ浜の名前自体、海に面した浜があったことを示しています。
大歳神社からの人島,田布施川,麻郷方面。古代は大海原
江戸時代、竪ガ浜は余田に含まれていました。このため、この地区の村人は余田の名合八幡宮の門徒だったようです。当時平生町は無く、今の平生町の久賀島と野島の間が、余田と大野の境界線でした。今も名合八幡宮の神主さんが、この大歳神社の神主を兼ねているそうです。
大歳神社を過ぎると、竪ガ浜の町並みをのんびり歩いて、ため池に寄るなどしてスタートした平生MaxValuに戻りました。なお、磯崎の高台に登ってからMaxValuに戻ってもよいかも知れません。
赤子山ウォーキングの下見のために歩いたコース 約10km
12月に入って毎朝霜が降るようになりました。早朝庭に出ると、野菜は薄雪が降ったように白くなっています。葉が凍っているのでしょうか、葉を触るとポキンとまではいきませんが、裂けるように折れます。
この季節になると、夏の間に伐採した木が乾いていて、とても燃えやすくなっています。夕方近く、我家東の山に夕日がかかる頃になると、ほぼ毎日たき火をしています。毎日燃やさないと、伐採した木々を処分できませんので。
夕日に染まる我家の東側の山、この頃にたき火開始
たき火は子供の頃からよくしていました。また風呂たきも私の仕事でした。事前に山に行っては枯れ木を伐採し、引きずるように山から降ろしていました。降ろすと、ノコギリで30cm位の長さに幹を切ります。そして、斧でその幹を割りました。
ある時、さらに木を細く割ろうと鎌を振り下ろしました。しかし、当たり所が悪くて手の甲に刃が当たってしまいました。軍手をはめていましたが、みるみるうちに血で赤く染まっていきました。いまでも、その傷跡がまだ残っています。子供の頃は、このようによく怪我をしました。
細い木の下に紙を置いて着火 細い木に火が燃え移り、着火成功
たき火をしていると、体の前は熱くなり夏のようですが背中は冬のままです。体中が均等に暖かくなるように、たき火側を向いたり、後ろを向いたりします。炎が上がっている間は、炎の大きさによって暖かさが上下します。体を温めつつ、次々に伐採した木々を火の中にほおり込みます。その一方で、火の粉が飛ばないように炎の大きさを調整します。ボーっと座って温まっている暇はありません。
炎が勢いよく上ると、熱くなって真夏のよう
体を温めるにちょうど良いのはおき火です。炎は上がらず、炭火のような状態の時です。ちらちら燃える炎を見ながら、のんびり椅子に座って火を管理します。まんべんなく木が燃えるように時々、燃え残りを炎の中に押しこめます。
椅子に座ってただひたすら、ボーっとおき火を見つめる至福の時間
だんだん周りが暗くなっていく中、おき火を見ながら椅子に座っている時が至福の時間です。時を忘れてただひたすらに、ぼんやり火を見つめます。
周りがすっかり暗くなった中、赤く光る残り火
天気が良いので、二回目(最後)の小豆収穫をしました。一回目に収穫した小豆は、高塔ふれあい祭りで和菓子風羊羹にしました。今回収穫した小豆は、一回目収穫時に莢がまだ青かった小豆です。天日乾燥後、莢から小豆を取り出して自分でじっくり煮て同じ和菓子風羊羹を作ってみようと思います。
朝日を浴びながら、もくもくと小豆の莢を収穫
収穫するのが遅れたためか、莢はが全体的に黒ずんでいました。すでに霜が降るほど気温が下がっているためか、莢の中には虫が見当たりません。虫は寒さで死んでしまったのか、冬眠に入ったようです。
莢を手に取って観察 全体的に黒ずんだ莢
お店で売っている小豆は、プロの農家が作ったためか粒が大きく大きさもそろっています。また食害された小豆も混入していません。しかし、私は農薬類をいっさいまかないためか、粒の大きさが不ぞろいです。また、虫が食害した豆は色が黒ずんでいます。さらに、食害されて形がゆがんだ豆などがたくさん混入しています。しかし、高塔ふれあい祭りで作った羊羹は、市販の羊羹と比べて劣っていませんでした。自分で作ったものは美味しく信頼できます。
莢を開いてみると、綺麗な色の小豆
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修理(1/5) 修理(2/5) 修理(3/5) 修理(4/5)
修理(5/5)
古い東芝製カーラジオの修理に見通しが立ったため、今度は三菱製のカーラジオの修理に入りました。同じ乗用車である日野コンテッサに取り付けるカーラジオです。最初、東芝製とほとんど同じ構造のカーラジオかと思っていたら少し違いました。μ同調プリセットのメカニックも少し違いました。会社が違えば中身も少し違うようです。
東芝製と同様に、日野コンテッサに搭載されていた三菱製カーラジオ
当時の日野自動車が、同じ仕様で各カーラジオメーカーに注文したのではないかと思います。両方の中身を見ることによって、当時の東芝と三菱の違いがよく分かります。私的には、メカニックも電子回路も東芝製の方がやや良いように思われました。
まずプリセット機構ですが、メカニックの薄さでは三菱製の方が優れています。しかし、一番の違いは、受信周波数を示す指針の動きです。東芝製はプリセットしたボタンを押すと、セットした受信周波数にただちに針が移動して指示します。しかし、三菱製は移動しません。つまり、三菱製はボタンをラジオ放送局に合わせるプリセット操作をしている時、そしてチューニングボタンを回している時だけしかラジオ放送周波数が分かりません。単に三菱製プリセット機構が一部故障しているのかも知れませんが。
左側〇:スピーカーBOX用端子,右下〇:アンテナ端子,右上〇:電源端子
私的には東芝製の方が性能が良いように思いますが、東芝製は高価で三菱製は安価だったのかも知れません。そのため、大衆向けには三菱製を、高級向けには東芝製を採用しているのではないかと思われます。
安価かどうかは、スピーカーに繋がる端子や電子回路を見るとある程度分かります。三菱製カーラジオの端子はスピーカーBOXの出力トランスに繋がっています。つまり、音質が良いと言われるOTLではありません。そして、電子回路的にA級増幅を採用しています。この方式は、トランジスタなどの部品点数を減らすことができるため、安く製造できるメリットがあります。しかし、A級増幅は音を小さくしても大きくしても常時同じ電流を流すため、電気をとても食います。バッテリーに多少負担がかかっているのではないかと思います。ちなみに、今主流のB級増幅は、音を小さくすると電流がとても少なくなります。
プリセットメカのチューニング機構 スピーカーBOXに接続する端子
A級増幅は今ではデメリットの方が多く、子供用か学習用のような廉価なラジオ以外は採用されなくなりました。真空管ラジオでは、真空管の構造上A級増幅が普通でした。確か世界で初めてのトランジスタラジオもA級増幅だったように思います。しかし、家庭用の普通のトランジスタラジオではB級増幅の方が普通で、A級増幅はまずありえません。逆に言えば、この三菱製カーラジオはA級増幅を採用している稀で貴重なトランジスタラジオかも知れません。
ところで、自動車メーカーには系列の自動車部品製造メーカーがあります。私は以前日立に勤めていましたが、日立は日産系列でしたのでトヨタなどとは取り引きがなかったようでした。30年位前は確か、那珂工場で自動車用部品を製造していました。カーラジオを作っているクラリオンは日立グループのようですが、那珂工場と何か関わりがあったのでしょうか。
三菱製カーラジオの選局部メカニック、静かで滑らかな動きに脱帽
7月に種をまいた大豆を収穫しました。この大豆はもともと、枝豆用として栽培したのです。しかし、高塔ふれあい祭りの時には枝豆時期を過ぎていました。このため、大豆として収穫するしかありません。来年は枝豆として収穫できるように、種まき時期を遅らせようと思います。
葉がほとんど落ちて鞘だけが茎に残った大豆
根元の茎を持って、大豆を根ごと引き抜きました。引き抜いた根を観察すると、大きな根粒菌がたくさん付いていました。他の豆に比べてとても大きな根粒菌です。この畑には、大豆に向いた根粒菌が元々たくさんいたようです。背状が大きくないのに、たくさんの鞘が付いているのはこの根粒菌のおかげだと思います。
根に付いた大豆の根粒菌 束ねた大豆を竿に掛けて乾燥
次々と大豆を引き抜いた後に、数本束ねて縄で根本を縛りました。根本を縛ると、竿に掛けたり地面に立てかけたりしやすくなります。今回は、陸稲の天日乾燥に使った鉄管の竿に掛けて干すことにしました。カラカラに乾いた頃を見計らって、くるり棒で脱鞘した小豆と同じように、鞘から大豆を取り出そうと思います。
数本を束ねた大豆を、鉄管の竿に掛けて乾燥
昔は大豆を束ねた後、竿を掛けないで根を上にして乾燥していました。この方法だとどうしても雨に濡れてしまいます。竿に掛けると、ブルーシートなどで覆って雨に濡れることを避けることができます。今回、雨が迫っていたためシートで覆っておきました。数日後、天気が良い日にくるり棒を使って大豆を採種しようと思います。
昔は根を上にして天日乾燥 雨で濡れないようにシートで覆う
先日草刈りをしたオリーブ畑、オリーブの生育状況を確認しました。苗を植え付ける時、肥料を施すなどの世話をする必要がありましたが、忙しくてその時間が取れませんでした。その結果、新芽が出ていましたが生育は思わしくありませんでした。
どの葉も、均一に綺麗な緑色のオリーブ
数本のオリーブはどの葉も緑でしたが、いくつかのオリーブは葉が枯れそうでした。その枯れそうな葉をさわると、葉がポロリと取れました。葉の表面はまだらに茶色になっており、ひっくり返して葉の裏を見ると虫がかじったような痕跡がありました。今年の夏は猛暑で雨が降らない日が続きました。そのためなのでしょうか、いろいろなダメージがあったようです。また、雑草が生い茂って日が当たらなかったことも影響しているかも知れません。
一部が茶色になった葉 葉の裏は虫が食ったような痕跡
生育状況が悪いオリーブを見ると特徴があります。それは枝の先端が枯れていることです。根元から生えている枝は枯れていません。葉も緑です。その理由が良く分からないのですが、夏の日照りの時期に水分が足りなかったのかも知れません。とにかく、樹木全体が枯れなかっただけでも良かったです。オリーブを育てることに関してはもう少し勉強する必要があるようです。
枯れた枝または枯れていなくても落葉した枝
そこで、今回オリーブの根元に肥料をやることにしました。肥料をやる前に根本の枯れた雑草を引き抜きました。すると、苗を植えた時に一緒に植えたネギが残っていました。ネギはとても細くなっていました。ネギにとっても育ちづらい環境だったようです。なお、ネギを根元に植えたのは、オリーブの根にはいる虫を避けるためです。効果があったのかどうか分かりませんが、どの根にも虫は入っていませんでした。
かろうじて残っていた根元のねぎ
肥料は、化成肥料ではなく有機肥料です。ペレット状になった肥料を、クワで少し耕した根元に散布するようにまきのした。そして、クワでかき混ぜるように土をかけました。オリーブは栽培したこどか全くないため、育て方がまったく分かりません。とにかく今は、枯れないように管理するだけです。肥料をやりすぎて、軟弱になり虫などに食害されないように注意しようと思います。実を収穫するのは数年後でよいと、気長に育てようと思っています。
根元にペレット状の肥料をまく 耕すようにクワで肥料に土を置く