すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

相手に何とかしてもらおうとする力

2005年12月02日 | 読書
将棋って、基本的に他力本願なんですよ。こちらが指した瞬間に相手がすべての選択肢を持てるわけですから。ほんとに自分の力だけではどうにもならないところがあります。技をかけるときにも、自分の動きで、というより、相手の力も利用してかけにいく。自分で何とかするというよりも、相手に何とかしてもらおう、という部分は、かなりあります。
羽生善治「プレジデント 2005.12.19」(プレジデント社)


授業場面を思い起こす。
「相手の力」をうまく利用できるためには
まず相手を、その力量を把握していること
反応のいくつかを予想できること
反応を受けとる引き出しが十分に用意されていること
…と、条件が続く。
しかし、何とかしてもらおうとする発想は面白い。