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教育の営みの基礎と呼応しあう感動

2005年12月14日 | 読書
魂を揺さぶられたような感動を、最近の子どもたちはしなくなってきた-そのように周囲のおとなには思えることもある。あるいは、子どもと感動を共有できないことを、寂しく思ったりする。
しかし、それでも、私たちは、子どもの感動にこだわざるを得ないように思う。なぜなら、感動が、自他の可能性への信頼低下を揺さぶるのであれば、それが教育の営みの基礎と呼応しあうからである。

戸田有一『児童心理 2005.12』(金子書房)


子どもたちにとっては、能動的であれ受動的であれ
感動場面が作り出されることが肝心だ。
その心の動きこそが、「人間」としての力を高めるための
基礎工事的な部分を担っているはずである。
丈夫な基礎はそうして作られてゆくのではないか。