すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

本質を見る目は、尺度にとらわれない

2005年12月27日 | 読書
草が一本一本違っている、クラスの全員がそれぞれ違っている。そうした「ものの本質を見る」ことができる目を獲得できた生徒は、「うまい」か「へた」というひとつの尺度ではなく、それぞれのすばらしさを自分の眼で見ることができる。そうなれば「3」がついたからといって、自分自身に「3」の価値しかないのだという発想は起こらない。
山本美芽『りんごは赤じゃない~正しいプライドの育て方』(新潮文庫)


数字で表される尺度は、質の全てを語ることはできない。
いかに質を見ていくかを鍛えれば鍛えるほど
一つの尺度など取るに足らないものだということがわかる。
深く追求したり、多面的な思考を積み重ねたりすることで
他からの評価にぐらつかない力が獲得できる。