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ソンナノ カンケイ ネェ

2007年10月14日 | 雑記帳
 今、小学生に一番流行っているのは、小島義雄かと思う。

「ソンナノ カンケイ ネェ!」

 ハダカ系芸人の一人、いや海パン芸人というジャンル?か。
 ギャグの収めとしての「オッパッピー」という言葉もだいぶうけている。
 他にも様々な要素があるが、なんといっても「ソンナノ カンケイ ネェ」を激しい動作で繰り返すところが中心だ。

 なぜ子どもたちに(いや大人まで)フィットしたか。

 「そんなの関係ねぇ」という言葉の持つ拒絶
 それを激しくリズミック唱えることによって少し薄まる意味
 しかも、裸体に近いというビジュアルを使うことによって軽薄さや意外性を強調し、視聴者にかすかに優越感を抱かせている、か…

 少し遡って、こうした「決め文句芸人」を見てみる。

「チックショー」の小梅太夫
「残念!」の波田陽区
「ヒロシです」のヒロシ

 ブチギレ系、自虐系といっていいだろうか。このあたりの言葉には、それなりの怒りや悲しみが表現されているのだが(まあ、そう感じるかは別にして)、小嶋義雄は言葉の意味としてそれを見せない。
 もちろん、拒絶による怒り、悲しみの表現ということも含まれるのだろうが、それ以上にポジティブに次のネタに移っていく要素があるようだ。
 ネタの流れで決めていくというより、時間で区切られ次に移るという組み立て方に見える。

「ソンナノ カンケイ ネェ」

 それが、最近の明るい!子どもたちにうけているということか。
かつて中高生が親に対して放つ「関係ねえだろっ」ほどの切実さ?がないところがまた不気味だ。
 失敗しても「ソンナノ カンケイ ネェ」
 おこられても「ソンナノ カンケイ ネェ」
 誰かが困っていても「ソンナノ カンケイ ネェ」

 その一言で済むほど世の中も学校も甘くはないんだよ。
 全て関係しているんだ。
「ジュウブン カンケイ アル」(リズムにのらないな)と言い返したい。

 しばらくすれば、またそれも過去の人とは思うが…

「ソンナノ カンケイ ネェ」