すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

意図的教育の拡散

2008年07月27日 | 読書
 学校が純粋な教育だけの機能(単独機能)から、生徒指導、食育等と「学校の生活化」が進行したからである。つまり、「学校の生活化」し、「社会が教育化」しているわけである。

森隆夫『悠+』7月号(ぎょうせい)

 「生活化」という言葉は、現実として「教育目的」が増大していることを示している。
 そして、「無意図的教育」を行う社会では、経済的な意図で行われることがますます肥大し、結果として子どもたちはそこで多くの知識を得、思考し、人格を作り上げていく。

 教育目的の内容の多くはその社会への適応であることには間違いないが、社会のテンポの速さ、変化の目まぐるしさに追いついていけない現状がある。
 いっそ単独機能に立ち返ってという思いは強いが、「教育化」を強めた社会は、学校の単独機能さえ侵食しはじめているではないか。