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昭和臭漂う日

2016年04月29日 | 雑記帳
 いったい何年振りになるのか、カセットテープで音楽を聴いたのは。レコード同様、カセットも20本以上残しておいたものがある。ここ十数年、時々そのケースを開けることはあって、聴いてみようとは思わなかった。カセットテープも入れられる旧式プレーヤーなので、昭和の日を記念して、気まぐれに入れてみた。


 ラインナップは…小泉今日子シングル集、Jazz vocal集、さだまさしトークライブ、Spitzインストゥルメンタル集、風ベストヒット集、山梨鐐平、BEGIN、JALジェットストリームⅠ…ああ、なんだか中途半端な感じだ。音楽はもちろん、録音途中で音が切れ反転させてプレイボタンを押す作業も、どこか昭和臭漂う。


 インストゥルメンタル系はともかく、日本語ボーカルはキョンキョンを除いてずいぶんと若い声だと感じる。さだまさし、風の伊勢正三、BEGINの比嘉など、たぶん20~30年前だろうから無理はないか。「伊奈かっぺいライブ」もあった。これまた軽快で艶があった。やはり女声に比べて男声は老化がわかるのだろうか。



 昼下がり、太陽光発電セールスの電話がかかってきた。以前、別業者からあったときは少しも興味がなくすぐ断ったが、「豪雪地帯でも安価に出来るものが開発され」との声に少し耳を傾けようと思った。「ご家族は5,6人ですか」と訊かれたので「いえ、二人で」と応えると「ではご主人は仕事を辞められて…」と重ねる。


 「はい」と言うと「そうですか、じゃまた」とあっさり向こうから受話器を切ったではないか。いやあ初めてだ。ターゲットは子育て世代なのだろう。「声で老人と見られたか。二人暮らしに太陽光発電は必要ないのか、くそっ」と家人と笑い合う。電話一本でそのように括られる対象になったと、改めて実感できた。