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思いの外、慣らされている

2022年06月24日 | 雑記帳
 ふだんあまり使わない言葉がふっと頭をよぎることがある。もちろんそれは知っている言葉であり他人が口にしてもなんとも思わないのだ、自分の頭に浮かんだら、珍しいお菓子を食べたようなそんな気になる。昨日、そんな役割を果たしたのが「思いの外」。一度、味わったら繰り返し食べたくなるように使ってみた。


 今年も人間ドックへ。宿泊コースは、初日の検査が終わればラクチンである。夕食を終え、18時からのBSで「楽天vs日ハム」中継をみた。秋田県民にとっては待望の吉田輝星先発である。結果は5回一死で2失点の降板。「思いの外」よくやったではないか。テンポのよい投球だった。限界は見えるが期待も残る。


 さて、肝心の検査。馴染みの病院なのでストレスはないが迷っていることがあった。胃カメラである。失念していたが、以前ピロリ菌検査を受けて異状なしだったので、続けて受けなくても良いのではと相談してみた。OKが出てさらに安泰な一泊二日だった。終了時の会計が去年の半額以下。「思いの外」安かった。



 帰り道、やや遅い昼食を隣市ラーメン屋Rで取る。一年ぶりぐらいに入った。コッテリ、ボリューム感たっぷりの麺、女性客も「ニンニク入り」を断らないのが特徴。女性が三人いたが「思いの外」各々個性あり。一人は大盛り+トッピング、次はライス付き、最後の客は食べる前に、粉末を出して水に溶かしこんだ。


 自宅に帰り、昨日録画していた「クローズアップ現代」を観た。桑田佳祐が同齢のミュージシャンたちに呼びかけてセッションし、「時代遅れのロックンロール」という曲を作りインタビューを受けていた。ウクライナ侵攻により混迷している情勢へ向けたものだ。66歳のグループ、「思いの外」楽しそうにしている。


 こう書いてみて別に使わなくともいいような「思いの外」。正直な気持ちだが、一歩客観的にみるとその「思い」がどうにも縮こまってみえる。もっと自由に、もっと緻密に、もっと強く願って、心を動かしてもよくないか!! 先行き不透明と言いつつ、予定調和的な世界に「思いの外」慣らされている自分が透けて見える。