すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

令和五年清明日録

2023年04月05日 | 雑記帳
 桜の開花が早まっている。気温が高くなる傾向はずっと続いていて、春はあっという間に過ぎ、すぐに夏感覚になることに体も心も慣れてしまったか。この国の社会良識と同様に風情も失われていく。月曜朝刊「評伝・坂本龍一さん死去」の中に書かれた一節「日本はまた一人、ものを言う自由人を失った。」が重い。



 日当たりのいい場所ではもう芝桜が…


 振り払うことは簡単ではない。とは言え今日は「清明」。「草や木、水などが清く明らか」であることは守り続けていきたいものだ。新年度の挨拶などを恒例儀式的なことと捉えられず、螺子を巻くいいチャンスにするべきだ。なんと今日は「デビューの日」だと言う。この由来が面白く、館のブログに書き込んでみた。

 思い立ったがデビューの日


 「〇月〇日は何の日」というサイトは多くあり、蔵書紹介のネタとして紹介している。今日4月5日も複数あり「ヘアーカットの日」もその一つ。しかし面白いのは、これが明治期の「女子断髪禁止令」の出た日を由来としていること。さらに興味深いのはどういう団体が制定したか、全く不明なこと。それってあり??

 あの日の公文書(国立公文書館ニュース)

 さて、デビューの日を記念して何か…と新しい趣味を探し出すのは、やはりこの齢では億劫になる。前々から手をつけなければと考えていたワークがあるので、その手始めにしようかと思い立つ。「いつか」は常套句に使えない。小椋佳の30周年記念アルバム「DEBUT」の表題曲のサビの歌詞は、こんなふうに唄う。

 ♪D-E-B-U-T 遅ればせの デビューだけれど
  D-E-B-U-T 洗いざらい 君に曝(さら)そう♪



 ふと「曝す」ことがかつて自分のキーワードだった(ブログも含めて)ことを思い出した。全て曝していくとはもちろん「傷や罪」も意識することで、それを一つのバネとする姿勢だった。と思い出すとずいぶん足腰が弱まった。今さらそうした行為が何を後押しするのか考えると躊躇する。まずは、踏み出してみて…。