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半世紀前の輝きを

2021年11月18日 | 雑記帳
 録画していたNHK時代劇ドラマを見ていた時、ふだんはエンディングなど気にも留めずディスク消去作業に入るのだが、突然聞き覚えのある曲が流れて少し驚いた。「えっ」、画面に目を移すと「PYG」の文字が…。そうだ!あの歌『花・太陽・雨』。ユニゾンのボーカルにファルセットが重なり繰り返される…。

https://www.google.com/search?q=pyg+%E8%8A%B1%E3%83%BB%E5%A4%AA%E9%99%BD%E3%83%BB%E9%9B%A8&rlz=1C1QABZ_jaJP915JP915&oq=PYG+&aqs=chrome.6.69i59l3j35i39j69i57j0i67j0i512l4.4952j0j15&sourceid=chrome&ie=UTF-8

 伝説のバンドと言っていいだろう。「PYG」。グループサウンズの時代、タイガース、テンプターズ、スパイダースの三つの主要メンバーが組んだ。ジュリーとショーケンのツインボーカル、それを支える井上堯之、大野克夫、岸部修三(一徳)、大口広司。今思うとちょうど三つのバンドから2名ずつになっている。



 そのデビュー曲が『花・太陽・雨』である。セカンドシングルの『自由に歩いて愛して』もいい曲だった。アルバムを買ったことを覚えている。たしかジャケットは黄色ベースでブタの絵があるシンプルなデザイン。検索してみると1971年だからちょうど50年。半世紀かあ、フォークブーム本格化前の眩しい光だ。


 改めて振り返ると、ボーカリストとしての沢田研二、萩原健一は齢を重ねるごとに魅力的になっている。方向は明らかに違うが、エンターテイメントとしての力量は図抜けた存在だった。だから、わずかな期間でもこの二人が一緒にマイクに向かった足跡は、かなりくっきりしている。それを目(耳)にできて嬉しい。


 PYG以後のそれぞれの活躍は、芸能史に位置づけられる。沢田のソロボーカル、役者ショーケン、そして音楽シーンでの井上堯之バンド…さらに言えば岸部一徳はずっと渋く存在を放っている。個々のバンド時代より合体したPYGで化学変化を起こし、方々に飛び散っていったという比喩は大袈裟すぎるだろうか。


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