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久々、独り視聴者委員会

2022年10月03日 | 雑記帳
 終了した朝ドラ『ちむどんどん』の出来が悪いと書いたのは6月。そこに絡んだら面白くそうな人物を挙げておいたのだが、その通りにはならなかった。またその後も様々なキャラクターが登場した。どう関わり合ってくるのだろうと思わせておき、素通りしてしまう展開が最後まで目立つ話だったな。いわば回収なし、アレレッと肩透かしの連続。最後はそれに慣れてしまった。


 「失敗作」で盛り上がるのは世の中のいじめ体質なのか。「一番嫌いなキャラクターは」というランキングまで出るのだから…。コラムニストの堀井憲一郎の記事は、全体を振り返ってよくまとめてあった。直観的な感想として「「食卓前の小さな物語」を目指していたのはたしかだとおもう。ただ、コメディ部分があまりうまく機能しなかったのではないか」とある。納得できた。

 
 夏からのクールで見続けたドラマは数作。そのうちに秀逸と感じたのは『初恋の悪魔』。ミーハー的に観たのは『競争の番人』『六本木クラス』。あと、テレ朝の刑事ドラマはだらっといつも見る。『初恋~』はさすがに坂元脚本、少し難解な展開もあるが役者の使い方も上手い。フジのドラマは相変わらず軽さと根性?が定番。従って主人公の個性の強さアピールがポイントだな。


 アントニオ猪木、死す。今年に入ってからも闘病の様子をTVで見る機会があり、なんとなく死期が迫っているような感じを受けた。当然ながらヒーローの一人。小学生の頃からプロレス中継を観て興奮し、中学に入ったあたりは『ゴング』という雑誌を夢中で読んだ記憶のある世代だ。追悼特集で新日本プロレスを立ち上げ時のアーカイブ、カールゴッチ戦に見入ってしまった。



 そうか、あの時猪木は負けたのだった。スープレックス、オクトパスホールド…短時間だったが正統派プロレスの真髄を観た気がする。実は、猪木には一度「触った」経験がある。あれは大学生の頃、藤崎デパートでPRイベントだったのだろうか。退場の時にチャンスがめぐってきた。「イノキ、イノキ」と叫びながら、胸の辺りを叩いた。硬い感触はかすかに思い出せる。合掌。


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