Time紙の世界で最も影響力のある人々に鳩山氏が選ばれたという話。一般投票も同時に行われていたようで、一般投票での鳩山氏の紹介は、---ニックネームが宇宙人、未だに(地上での)居場所を発見できていない様子である。長年続いた自民党政権を倒した日本民主党党首で、スタンフォード出のエンジニアで、大金持ち。しかし、政権交代後半年での政府の支持率は急降下している---と表面的。この紹介を書いたTime紙の記者は、なぜ鳩山氏が最も影響力のある人々の一人に選ばれたのかについても本文同様に書いてほしいと思いました。(一方、リーダー部門での正式な紹介では、長年続いた自民党一党政治に終止符を打った、と書いてあります)残念なことに、多くの日本人も、なぜ鳩山氏が選ばれたのかということ、即ち、政権交代の歴史的意義を理解している人はそう多くないのだろうと思います。それは、日本の異常なマスコミの捏造、偏向報道にもよるでしょうし、長年の官僚政治で政治に対する無関心にもよるでしょう。派閥間権力争いでしょっちゅう首相がコロコロ変わっても、別段、何も目に見えた影響を感じたことがなかった人々にとっては、鳩山氏に 変わっても生活が目に見えて改善しないなら、また別のに変えれば良いぐらいに思っているのかも知れません。政権交代で小沢氏がやろうとしていることは日本の民主主義の確立とアメリカからの独立であると思います。自民党政権中はアメリカの日本支配体制を保って来た官僚システムとその官僚に良いように使われる政治家によって、国民もよく知らない間に裏金作りで私腹を肥やしたり、アメリカに上納してキックバックを貰ったりという、官僚を中心とする特権者によって国民が搾取されてきたわけです。その主権を国民に取り戻す唯一の平和的(?)手段は、政権交代を通じて、複数の大政党制を確立し、定期的に政権交代を繰り返すことによって、政官財(プラス米)の癒着を防ぐということだと私も思います。ならば、ごく一時期を除いて過去50年間、55年体制を維持して来た自民党政権がついに倒されて、交代した与党代表の鳩山氏が首相になったということが、いかに歴史的に意義のあることであり、この政権交代によって、官僚政治、アメリカ支配の終焉を成し遂げることが如何に今後の日本と日本国民にとって重要かということが、本当なら、もっと一般に喧伝されるべきなのです。それを潰そうと必死になってマスコミや国家権力を利用して、現政権を攻撃してくる卑怯な連中に負けるわけにはいきません。なぜなら、これは日本の独立戦争だからです。安易に与党政権を「市民感覚」で批判する人々は、その辺のことを理解しているのでしょうか。
最近、野中氏が、自民党政権の官房長官時代に、官房機密費を政治評論家などに付け届けしていたという話を暴露しました。本来、公平な立場で、情報を提供すべきマスコミの政治評論家が「毒まんじゅう」を喰っていて、 しかも本来国民の税金から出ている官房機密費をワイロに貰って、 政権与党に都合の良い情報操作を行っていた可能性が高いわけです。また、なぜマスコミが民主党潰しに必死になっているかという理由として、電波利権を上げる人もあるようです。電波を使用する会社の増加に伴い、電波使用をより公平に行うことを民主党は考えているようで、そうなると、これまでタダ同然で電波を使って来た大手テレビ局とその関連会社が痛手を被るということらしいです。こういう話を総合すると、55年体制の間に、不公平においしい思いをしてきたマスコミを含む複数のパーティーがよってたかって、我が身の利益のために、日本の民主化を阻もうとしている醜い構図が見えてくるようです。
因みに、このTime紙の一般投票での、芸能人、スポーツ選手、実業家など、すべてを含んだランキングでは、鳩山氏は193位、その他の日本人として、トヨタアキオ氏(トヨタ) 、カトウ トモアキ氏(多分、阪大医学部出身の移植外科医、現コロンビア大)、あと日系アメリカ人のスケート選手、アポロ オーノ氏らの名前が見られます。最も得票率が多かったダントツの一位は、もとイラン首相(首相というポジションがなくなる前の最後の首相)で2009年のイラン大統領選の候補であったMir-Hossein Mousavi氏でした。
話かわってエネルギー問題。アメリカ、マサチューセッツ州で、州の南東部のケープコッドの沖合い(ナンタケット島との間の海域でナンタケットサウンドと呼ばれています)に風力発電用のウインドミルを建てるという十年越しの計画が承認されました。これについて、賛否両論の議論が戦わされています。火力、原子力に頼る現在のエネルギー供給法に替え、より環境にやさしいと考えられる代替エネルギーを開発しようとする動きは、とりわけここ十年ほど大きく盛り上がってきました。オバマ政権での経済刺激政策で投入された巨額の研究資金は、何よりもエネルギー問題を重視しているようで、エネルギー省の予算は二倍となりました。私も自然のエネルギーである太陽エネルギー、風力、地熱といったものをより有効に利用することを考えることは大切だと思います。日本では原発をクリーンエネルギーとか言っているようですが、その原子力の燃料の調達、処理にかかるエネルギーを考えるととてもクリーンとは言えません。加えて、放射線という極めて危険で基本的に減衰を待つしか処理方法のないものを扱わねばなりません。その危険度はいくら強調してもしすぎることはありません。そんな中で政府は非常に危険なため世界中が見捨てた原子力技術を使う「もんじゅ」の15年ぶりの運転再開を決めたという憂うべきニュースがありました。そして、その運転前の点検で早速、不備が見つかっています。放射線漏れ、あるいはもっと重篤な事故が再び起こる可能性は高いと思います。そしてその放射線漏れを必ず発電所側は隠蔽しようとするでしょう。知らない間に付近の住民と日本海は放射線に汚染されるというとんでもないことが起こる確率は 高いと思います。
それで、その風力発電のためのウインドミルをケープコッド沖にうち立てるという計画に対して、アメリカ原住民の人々は、海は神聖な場所であり、そこに風車を並べるなどということは神への冒涜だ、と反対していますし、ケープに住む人々も、折角の景観を損なうと反対しています。その反対派の重鎮が昨年死去したテッドケネディーでした。ケープコッドの真ん中にあるハイアニスにハイアニスコンプレックスと呼ばれるケネディー家の邸宅があり、JFKのころからケネディー家の人々はヨットを駆ってナンタケットサウンドに遊ぶという趣味を持っていました。そこに風車をぶち立てるとはなんと無粋な計画かとケネディー家の人々は憤慨していたということだそうです。
私は、エネルギーを原子力や火力発電に頼るぐらいなら、風力発電の方がはるかに良いと思います。ただし、ナンタケットサウンドに建てるのは反対です。州知事のデヴォール パトリックは、アメリカの他州に先駆けて、マサチューセッツが風力発電というクリーンエネルギーへの転換の先鞭をつけるのだと、誇らしげでしたが、もし、自分の住む家の周りにウインドミルが何基もぶっ立つという計画でも、この人は賛成するのだろうか、と私は思いました。多大な送電ロスがあるにも関わらず、原子力発電所が田舎の海岸沿いに建てられるように、都会に住む人間は、電気がどこでどのように発電されようとも自分たちには関係のないことだと思っているのだと思います。ケープの沖に見苦しいウインドミルをぶっ建ててもボストン周辺に住んでいる人間には何が見えるわけでも聞こえるわけでもない、風力発電でクリーンなエネルギーが取れるなら結構なことだ、とでも思っている人が多いのではないでしょうか。私、そのような自分さえ良ければよい、という態度が、何よりの環境破壊の元凶であると思っています。一年中、快適なエアコンの効いたビルでTシャツ一枚で過ごすために、多大なエネルギーが消費され、それが少なからず環境を破壊してきたのです。人間の自己中心的な欲望が、エネルギーを渇望するのです。私はエネルギー問題の真の解決は、この自らの欲望を自覚することからしか始まらないと思います。欲望にはキリがないのですから。そのためには、原子力発電推進派は、原子力発電所のそばに住む、ウインドミルを建てたいなら、自宅の庭に建てる、その辺から始めたらどうかと思うのです。醜い発電所なりウインドミルを朝夕、眺めて、自らの欲望を戒めるというのは悪くないアイデアだと思うのですけど。
最近、野中氏が、自民党政権の官房長官時代に、官房機密費を政治評論家などに付け届けしていたという話を暴露しました。本来、公平な立場で、情報を提供すべきマスコミの政治評論家が「毒まんじゅう」を喰っていて、 しかも本来国民の税金から出ている官房機密費をワイロに貰って、 政権与党に都合の良い情報操作を行っていた可能性が高いわけです。また、なぜマスコミが民主党潰しに必死になっているかという理由として、電波利権を上げる人もあるようです。電波を使用する会社の増加に伴い、電波使用をより公平に行うことを民主党は考えているようで、そうなると、これまでタダ同然で電波を使って来た大手テレビ局とその関連会社が痛手を被るということらしいです。こういう話を総合すると、55年体制の間に、不公平においしい思いをしてきたマスコミを含む複数のパーティーがよってたかって、我が身の利益のために、日本の民主化を阻もうとしている醜い構図が見えてくるようです。
因みに、このTime紙の一般投票での、芸能人、スポーツ選手、実業家など、すべてを含んだランキングでは、鳩山氏は193位、その他の日本人として、トヨタアキオ氏(トヨタ) 、カトウ トモアキ氏(多分、阪大医学部出身の移植外科医、現コロンビア大)、あと日系アメリカ人のスケート選手、アポロ オーノ氏らの名前が見られます。最も得票率が多かったダントツの一位は、もとイラン首相(首相というポジションがなくなる前の最後の首相)で2009年のイラン大統領選の候補であったMir-Hossein Mousavi氏でした。
話かわってエネルギー問題。アメリカ、マサチューセッツ州で、州の南東部のケープコッドの沖合い(ナンタケット島との間の海域でナンタケットサウンドと呼ばれています)に風力発電用のウインドミルを建てるという十年越しの計画が承認されました。これについて、賛否両論の議論が戦わされています。火力、原子力に頼る現在のエネルギー供給法に替え、より環境にやさしいと考えられる代替エネルギーを開発しようとする動きは、とりわけここ十年ほど大きく盛り上がってきました。オバマ政権での経済刺激政策で投入された巨額の研究資金は、何よりもエネルギー問題を重視しているようで、エネルギー省の予算は二倍となりました。私も自然のエネルギーである太陽エネルギー、風力、地熱といったものをより有効に利用することを考えることは大切だと思います。日本では原発をクリーンエネルギーとか言っているようですが、その原子力の燃料の調達、処理にかかるエネルギーを考えるととてもクリーンとは言えません。加えて、放射線という極めて危険で基本的に減衰を待つしか処理方法のないものを扱わねばなりません。その危険度はいくら強調してもしすぎることはありません。そんな中で政府は非常に危険なため世界中が見捨てた原子力技術を使う「もんじゅ」の15年ぶりの運転再開を決めたという憂うべきニュースがありました。そして、その運転前の点検で早速、不備が見つかっています。放射線漏れ、あるいはもっと重篤な事故が再び起こる可能性は高いと思います。そしてその放射線漏れを必ず発電所側は隠蔽しようとするでしょう。知らない間に付近の住民と日本海は放射線に汚染されるというとんでもないことが起こる確率は 高いと思います。
それで、その風力発電のためのウインドミルをケープコッド沖にうち立てるという計画に対して、アメリカ原住民の人々は、海は神聖な場所であり、そこに風車を並べるなどということは神への冒涜だ、と反対していますし、ケープに住む人々も、折角の景観を損なうと反対しています。その反対派の重鎮が昨年死去したテッドケネディーでした。ケープコッドの真ん中にあるハイアニスにハイアニスコンプレックスと呼ばれるケネディー家の邸宅があり、JFKのころからケネディー家の人々はヨットを駆ってナンタケットサウンドに遊ぶという趣味を持っていました。そこに風車をぶち立てるとはなんと無粋な計画かとケネディー家の人々は憤慨していたということだそうです。
私は、エネルギーを原子力や火力発電に頼るぐらいなら、風力発電の方がはるかに良いと思います。ただし、ナンタケットサウンドに建てるのは反対です。州知事のデヴォール パトリックは、アメリカの他州に先駆けて、マサチューセッツが風力発電というクリーンエネルギーへの転換の先鞭をつけるのだと、誇らしげでしたが、もし、自分の住む家の周りにウインドミルが何基もぶっ立つという計画でも、この人は賛成するのだろうか、と私は思いました。多大な送電ロスがあるにも関わらず、原子力発電所が田舎の海岸沿いに建てられるように、都会に住む人間は、電気がどこでどのように発電されようとも自分たちには関係のないことだと思っているのだと思います。ケープの沖に見苦しいウインドミルをぶっ建ててもボストン周辺に住んでいる人間には何が見えるわけでも聞こえるわけでもない、風力発電でクリーンなエネルギーが取れるなら結構なことだ、とでも思っている人が多いのではないでしょうか。私、そのような自分さえ良ければよい、という態度が、何よりの環境破壊の元凶であると思っています。一年中、快適なエアコンの効いたビルでTシャツ一枚で過ごすために、多大なエネルギーが消費され、それが少なからず環境を破壊してきたのです。人間の自己中心的な欲望が、エネルギーを渇望するのです。私はエネルギー問題の真の解決は、この自らの欲望を自覚することからしか始まらないと思います。欲望にはキリがないのですから。そのためには、原子力発電推進派は、原子力発電所のそばに住む、ウインドミルを建てたいなら、自宅の庭に建てる、その辺から始めたらどうかと思うのです。醜い発電所なりウインドミルを朝夕、眺めて、自らの欲望を戒めるというのは悪くないアイデアだと思うのですけど。