先週末、クリントンと岡田外相との会見がありました。クリントンは例の韓国船撃沈事件で緊張を高める朝鮮半島の問題で中国と対話する必要があったためのアジア訪問ですが日本にも数時間立ち寄りました。その後、普天間移設を辺野古沿岸部にするという従来案に近い案で、日米実務者協議で日米が合意した、というニュースが一斉に流れました。マスコミは鳩山氏の非難の記事で埋め尽くされています。たとえば、日経では「首相、展望なき「回帰」 普天間、継続使用の懸念」というタイトルです。これはあたかも実務者協議の結論イコール首相の「腹案」とと見做しての記事です。それは違うのではないか、と私を含めネットでは多くの人が思ってきたのです。アメリカは、移設には地元の理解が必要であることをよく知っています。であるのに、日米実務者協議で「辺野古で合意」とはどういうことか、と不思議に思わずにおられません。自民党政権時代に辺野古と決めてから十年以上も一歩も計画が進まなかったのですから、またやっぱり「辺野古」と言ったところで同じことで、計画は進まないでしょう。ということは、いずれにせよ、普天間をすぐにでもどこかに移すか閉鎖しない限り、普天間の危険は当分除去されないということです。
沖縄には首相が何度、足を運んだところで、地元の意見は覆らないでしょう。その地元の強い反対の反応を得る目的での沖縄行きとしか、私には思えません。首相の話に「何も具体的なことがない」のが、県内移設を真剣には考えていない証拠だと私は思ってきました。そして23日の沖縄訪問で、鳩山氏は「辺野古周辺」と移転先を口にしてしまいました。予想された通りの極めて強い知事と地元民の人々の反対を受けました。その知事との会談要旨を読んでも、鳩山氏の言葉がウソっぽく感じます。会見時の鳩山氏の表情は暗く目は宙を泳いでいました。また、次のような言葉は一体、何を意味しているのでしょうか。
首相 厳しいことは十分に理解している。県民の理解が少しでも深まるように最善を尽くしたい。「県外」という思い、できる限り訓練など(の移転)も県外に負担を求めるように積極的に行動してまいりたい。
知事 そうすると、「県外」というのは終わったのではなく、続けているのか。
首相 今、訓練の話などを中心に話したが、普天間に集中している負担が軽減されるよう最善の努力をしてまいりたい。米国との交渉ごとでこれから求めていく部分も多々出てくるが、努力してまいりたい。
知事 まだ全部終わりではないということか。
首相 これが終わりとは思っていない。
これは基地移設は辺野古で決定したが、訓練は県外で行うという交渉をする、と言っているのでしょうか。あるいは、基地移設も含めて、県外での交渉を継続すると言っているのでしょうか。
一説によると、辺野古は沖縄返還前に核兵器を収容していた兵器庫があり、それが、アメリカと自民党の間での強い辺野古移設の根拠になっていたのだそうです。佐藤栄作、口では「非核三原則」などと言っていましたが、ウラでは沖縄返還のための「密約」での取引、昨年は沖縄に核が持ち込まれていたことが判明しました。政治家は国民にウソをついてはいけません。その密約のおかげで、辺野古の核兵器庫のことを知らなかったであろう鳩山氏が、「よく勉強したら、抑止力の点で沖縄県外に基地を移設するのは問題がある」と言ったのは、多分、与党になってから初めて、辺野古の核兵器庫の事を知り、将来の日本の核武装化を考えて、辺野古に自衛隊と米軍が共用できる基地を作るのは悪くない、と思い返したからかも知れません。
ところで、私、鳩山政権が進めている原子力開発に不穏なものを感じています。エネルギー問題に対処するためと言っていますが、あの危険な「もんじゅ」を十五年ぶりに再稼働させた真の目的は、高速増殖技術で核兵器用のプルトニウムを作ることなのではないのか、と勘ぐっています。「もんじゅ」の技術が原子力発電で実用化されるようになるのに四十年かかるといわれていますが、核兵器用の純度のプルトニウムの産出が目的ならすぐに可能なのです。鳩山氏が日本の国防に核を組み入れたいと考えていて、もしも、日本の将来の核武装のことを考えて「辺野古」と言ったのであれば、これは極めて愚かな自殺行為であると私は思います。この勘ぐりが当たっていないことを望むばかりです。
この辺野古案の表明に、連立を組む社民党は強く反発。「実現不可能」な計画を実行しようとすることは愚かだ、との当然の意見。私、だからこそ、ウラにまだ何かあると信じたいのです。鳩山氏の具体性がなく実現不可能な案、ウソっぽい理由付け、曖昧な言葉、これらを良い方にとれば、28日ぎりぎりまで、芝居を続けて、最後の最後に大逆転ウルトラCを出すという可能性はゼロではないのではないか、と私はまだ一縷の希望を繋いでいるのですけど。残念ながら、多くの鳩山民主政権を支持していた人々もこの普天間問題での首相の対応と経過を見て愛想を尽かしだしてます。ただ、池田香代子さん(http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/)や反戦な家づくりさん(http://sensouhantai.blog25.fc2.com/)のように、沖縄基地問題を心から心配している本土の人は、他に選択肢がないという理由でしょうか、鳩山政権をまだ見限っていないようで、私も心から鳩山氏が基地問題、ひいては日米同盟(安保)の問題を「密約無し」で解決していって貰いたいと願っています。
もし、28日に鳩山氏自身が結局「辺野古」という結論で、その根拠と計画推進の見通しをはっきり述べないようであれば、現政権のダメージと国民の政治不信は相当なものになるでしょう。鳩山氏、「腹案」についても説明すべきだし、なぜ辺野古という結論になったのかも正直に説明しないといけません。もし、勘ぐりどおり、将来の日本の核武装化を考えていて、そのために沖縄をまた利用してやろうと考えているのなら、私は許せません。
もし、鳩山氏、自民党政権時の計画に戻り、沖縄を利用し続けようとすることが明らかになれば、私、日本の独立国としの未来はないと思います。そして、私は当分床屋政談は止めることにします。民主党の話は、結局ただのリップサービスで中身は自民党と同じ、と国民に思われるようなら、政権交代はマイナス効果しかなかったことになります。
沖縄には首相が何度、足を運んだところで、地元の意見は覆らないでしょう。その地元の強い反対の反応を得る目的での沖縄行きとしか、私には思えません。首相の話に「何も具体的なことがない」のが、県内移設を真剣には考えていない証拠だと私は思ってきました。そして23日の沖縄訪問で、鳩山氏は「辺野古周辺」と移転先を口にしてしまいました。予想された通りの極めて強い知事と地元民の人々の反対を受けました。その知事との会談要旨を読んでも、鳩山氏の言葉がウソっぽく感じます。会見時の鳩山氏の表情は暗く目は宙を泳いでいました。また、次のような言葉は一体、何を意味しているのでしょうか。
首相 厳しいことは十分に理解している。県民の理解が少しでも深まるように最善を尽くしたい。「県外」という思い、できる限り訓練など(の移転)も県外に負担を求めるように積極的に行動してまいりたい。
知事 そうすると、「県外」というのは終わったのではなく、続けているのか。
首相 今、訓練の話などを中心に話したが、普天間に集中している負担が軽減されるよう最善の努力をしてまいりたい。米国との交渉ごとでこれから求めていく部分も多々出てくるが、努力してまいりたい。
知事 まだ全部終わりではないということか。
首相 これが終わりとは思っていない。
これは基地移設は辺野古で決定したが、訓練は県外で行うという交渉をする、と言っているのでしょうか。あるいは、基地移設も含めて、県外での交渉を継続すると言っているのでしょうか。
一説によると、辺野古は沖縄返還前に核兵器を収容していた兵器庫があり、それが、アメリカと自民党の間での強い辺野古移設の根拠になっていたのだそうです。佐藤栄作、口では「非核三原則」などと言っていましたが、ウラでは沖縄返還のための「密約」での取引、昨年は沖縄に核が持ち込まれていたことが判明しました。政治家は国民にウソをついてはいけません。その密約のおかげで、辺野古の核兵器庫のことを知らなかったであろう鳩山氏が、「よく勉強したら、抑止力の点で沖縄県外に基地を移設するのは問題がある」と言ったのは、多分、与党になってから初めて、辺野古の核兵器庫の事を知り、将来の日本の核武装化を考えて、辺野古に自衛隊と米軍が共用できる基地を作るのは悪くない、と思い返したからかも知れません。
ところで、私、鳩山政権が進めている原子力開発に不穏なものを感じています。エネルギー問題に対処するためと言っていますが、あの危険な「もんじゅ」を十五年ぶりに再稼働させた真の目的は、高速増殖技術で核兵器用のプルトニウムを作ることなのではないのか、と勘ぐっています。「もんじゅ」の技術が原子力発電で実用化されるようになるのに四十年かかるといわれていますが、核兵器用の純度のプルトニウムの産出が目的ならすぐに可能なのです。鳩山氏が日本の国防に核を組み入れたいと考えていて、もしも、日本の将来の核武装のことを考えて「辺野古」と言ったのであれば、これは極めて愚かな自殺行為であると私は思います。この勘ぐりが当たっていないことを望むばかりです。
この辺野古案の表明に、連立を組む社民党は強く反発。「実現不可能」な計画を実行しようとすることは愚かだ、との当然の意見。私、だからこそ、ウラにまだ何かあると信じたいのです。鳩山氏の具体性がなく実現不可能な案、ウソっぽい理由付け、曖昧な言葉、これらを良い方にとれば、28日ぎりぎりまで、芝居を続けて、最後の最後に大逆転ウルトラCを出すという可能性はゼロではないのではないか、と私はまだ一縷の希望を繋いでいるのですけど。残念ながら、多くの鳩山民主政権を支持していた人々もこの普天間問題での首相の対応と経過を見て愛想を尽かしだしてます。ただ、池田香代子さん(http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/)や反戦な家づくりさん(http://sensouhantai.blog25.fc2.com/)のように、沖縄基地問題を心から心配している本土の人は、他に選択肢がないという理由でしょうか、鳩山政権をまだ見限っていないようで、私も心から鳩山氏が基地問題、ひいては日米同盟(安保)の問題を「密約無し」で解決していって貰いたいと願っています。
もし、28日に鳩山氏自身が結局「辺野古」という結論で、その根拠と計画推進の見通しをはっきり述べないようであれば、現政権のダメージと国民の政治不信は相当なものになるでしょう。鳩山氏、「腹案」についても説明すべきだし、なぜ辺野古という結論になったのかも正直に説明しないといけません。もし、勘ぐりどおり、将来の日本の核武装化を考えていて、そのために沖縄をまた利用してやろうと考えているのなら、私は許せません。
もし、鳩山氏、自民党政権時の計画に戻り、沖縄を利用し続けようとすることが明らかになれば、私、日本の独立国としの未来はないと思います。そして、私は当分床屋政談は止めることにします。民主党の話は、結局ただのリップサービスで中身は自民党と同じ、と国民に思われるようなら、政権交代はマイナス効果しかなかったことになります。