本日は休みですけど、先週の日米共同声明とその後の社民党党首福島氏の閣僚罷免という心の塞ぐニュースがあり、少し、書いておきたくなりました。結果的には鳩山氏の一連の普天間問題の扱いは「迷走」と言われても仕方が無い、と思います。やはり政治は(政治に限りませんけど)結果が全てですから、自分が口にした約束の結果を出せなかった、というのは大きなダメージです。私は、鳩山氏が保身のために平気でウソをついたり、主義を曲げたりするような人間には見えないし、これまでの自民党総裁のように国民を愚かな羊であるかのようにバカにしたarroganceというようなものを感じません。少なくとも小泉とかアホウ氏とかに比べたら百倍は誠実でマトモな人間だと思えます。しかし、この一連の鳩山氏の行動、とくに5月のはじめの訪沖以降の態度の豹変ぶりは感心しません。それも、芝居のうちだろうと、28日になるまで良いように解釈していましたが、紆余曲折の末、原案に逆戻りという結末になってしまい、それに対して納得のいく説明がありません。それがとてもマズいと思います。
結局、日米共同声明には「辺野古」「徳之島」が明記されてしまいました。地元の了解もなく、頭越しに実行不可能な計画の声明を出すということは、「合意」を確認することだけが目的であったということです。しかし、首相としては、声明を出すために、合意したふりをしているだけだと、国民に向かって言うわけにはいきません(アメリカも見ていますからね)。社民党とも仲違いし、正直、最悪の結果になってしまいました。期待のウルトラCもちゃぶ台返しもなし。唯一のプラスは社民党と沖縄の強い反対が、宣伝されたことぐらいでしょう。この件では鳩山氏は墓穴を自ら掘ったといわれても仕方ありません。参院選の結果次第ですけど、この調子では、民主党と鳩山内閣はこのままジリ貧となりかねません。
思うに、肉を断たせて骨を切る最後の起死回生の一手は、「正直にありのままをブチまける」ことしかないと思います。なぜ日本は未だにアメリカの植民地なのか、「密約」の中身とは何を含んでいるのか、なぜ辺野古に基地が必要なのか、正直に言うのです。もちろん、危険な話です。正直にブチまけようとすれば、鳩山氏の政治生命どころか本当の命もかなり危なくなるでしょう。これは過去の経世会系の政治家がどういう末路をたどったか思い出すだけでも十分予想されることです。しかし、自分で薮をつついてしまったのですから、本当に責任を取るつもりなら、命をかけて、国民の正直に全てを話す、それしかない、と私は思います。
フィリピンや韓国で、米軍基地が撤退、縮小してきたのは、民意の力です。鳩山氏一人の失脚や暗殺を画策することは易しいですが、国民の民意を押さえつけることはできません。なによりアメリカの(戦争の)大義名分は民主主義を守ることなのですから。日本国民全員がアメリカに出て行けという民意を示すなら、アメリカは出て行かざるを得ません。国民一人一人がアメリカからの独立を叫ぶことが、最も有効なのです。
政権交代し、アメリカからの独立を目指している鳩山氏(ともちろん小沢氏)が普天間問題に手をつけようとしました。この基地の問題が、これほどに根が深く、アメリカの日本支配とアメリカの極東軍事戦略の根本に直結する大問題であるということが、与党になって沖縄返還のウラにあった密約の中身を知るようになるまで、鳩山氏や社民党にはっきりと掌握できていなかったのではないか、という推測はある程度当たっているだろうと思います。福島党首は最後まで突っ張りました。もちろん、それが社民党のすべきことです。鳩山氏も罷免するのはやむを得ない選択でしょう。だから、この社民党の抵抗と福島氏の罷免は、鳩山氏が、「辺野古」と選択した時に決定していました。
福島氏の罷免を受けても、社民党は自ら連立離脱を選択するべきではありません。連立の中で、基地問題に反対の声を上げ、波風を立てていくことは、野党席からヤジるよりももっと効果的なこの問題の宣伝になると思うのです。国民全員が、基地問題を自分自身の問題として考えるようにならない限り、日本は永久に植民地です。
もう一度言いますが、今回、雨降って地を固める、普天間騒動の逆転の最後の一手は、鳩山氏、命を賭して「正直にありのままをブチまける」ことしかないと私は思うのです。それが国民を動かします。しかし、今の民主党のメンバーを見ていると、援護射撃も出そうになく、孤軍奮闘の感のある鳩山氏、自爆覚悟で正直にありのまま言ったところで、反対勢力にもみ消されて、犬死にとなりかねないような気もします。
小沢氏はどう考えているのでしょう。ここで逆転の一手を出せる可能性があるのは小沢氏しかいないのではないでしょうか。何か、すごい一手を出して、唸らせてもらいたい、そう思うのですけど。
このまま、事件が収束し、鳩山内閣はジリ貧となって終われば、政権交代は結局、ただの宣伝倒れ、アメリカの日本支配は当分続くことになるでしょう。国民の生活はより不安定になり、自殺者は増え、食い詰めた人は犯罪に走り、貧困層は難民化するかもしれません。そうなってから国民みんなの尻に火がついて、日本独立戦争が起きたところで、犠牲が大きくなるだけで効果は薄いと思います。
追記。
先ほど、社民党が連立離脱とのニュース。がっくり力が抜けました。これでは敵の思うつぼです。普天間問題で筋を通すのは必要です。しかし、普天間だけが連立の目的ではないのですから、ここで自らちゃぶ台をひっくり返しては、台無しです。社民党は参院選厳しくなりました。民主も同じ事です。
どの新聞の論調を読んでもわかることですけど、敵は連立与党の力を削ぎ、参院選で勝って連立与党の政治力を確立しようとする小沢氏を狙っているのですから、ここはじっとガマンして参院選にマイナスになるような戦略をとらないようにすべきであったのです。連立離脱して、社民党にプラスは殆どないでしょう。連立の離脱と、普天間問題で反対の立場を貫くというのは、別の問題である、と宣言すべきでした。参院選が厳しくなりました。恐れていた衆参ねじれも現実化してきました。小沢氏の時間は限られています。今回のチャンスをものにできなければ、日本がアメリカ独立を果たすことは当分できないでしょう。
もう遅いですけど、連立離脱のデメリットは社民が多少得るかもしれないメリットに比べて、余りに大きいと思わざるを得ません。
結局、日米共同声明には「辺野古」「徳之島」が明記されてしまいました。地元の了解もなく、頭越しに実行不可能な計画の声明を出すということは、「合意」を確認することだけが目的であったということです。しかし、首相としては、声明を出すために、合意したふりをしているだけだと、国民に向かって言うわけにはいきません(アメリカも見ていますからね)。社民党とも仲違いし、正直、最悪の結果になってしまいました。期待のウルトラCもちゃぶ台返しもなし。唯一のプラスは社民党と沖縄の強い反対が、宣伝されたことぐらいでしょう。この件では鳩山氏は墓穴を自ら掘ったといわれても仕方ありません。参院選の結果次第ですけど、この調子では、民主党と鳩山内閣はこのままジリ貧となりかねません。
思うに、肉を断たせて骨を切る最後の起死回生の一手は、「正直にありのままをブチまける」ことしかないと思います。なぜ日本は未だにアメリカの植民地なのか、「密約」の中身とは何を含んでいるのか、なぜ辺野古に基地が必要なのか、正直に言うのです。もちろん、危険な話です。正直にブチまけようとすれば、鳩山氏の政治生命どころか本当の命もかなり危なくなるでしょう。これは過去の経世会系の政治家がどういう末路をたどったか思い出すだけでも十分予想されることです。しかし、自分で薮をつついてしまったのですから、本当に責任を取るつもりなら、命をかけて、国民の正直に全てを話す、それしかない、と私は思います。
フィリピンや韓国で、米軍基地が撤退、縮小してきたのは、民意の力です。鳩山氏一人の失脚や暗殺を画策することは易しいですが、国民の民意を押さえつけることはできません。なによりアメリカの(戦争の)大義名分は民主主義を守ることなのですから。日本国民全員がアメリカに出て行けという民意を示すなら、アメリカは出て行かざるを得ません。国民一人一人がアメリカからの独立を叫ぶことが、最も有効なのです。
政権交代し、アメリカからの独立を目指している鳩山氏(ともちろん小沢氏)が普天間問題に手をつけようとしました。この基地の問題が、これほどに根が深く、アメリカの日本支配とアメリカの極東軍事戦略の根本に直結する大問題であるということが、与党になって沖縄返還のウラにあった密約の中身を知るようになるまで、鳩山氏や社民党にはっきりと掌握できていなかったのではないか、という推測はある程度当たっているだろうと思います。福島党首は最後まで突っ張りました。もちろん、それが社民党のすべきことです。鳩山氏も罷免するのはやむを得ない選択でしょう。だから、この社民党の抵抗と福島氏の罷免は、鳩山氏が、「辺野古」と選択した時に決定していました。
福島氏の罷免を受けても、社民党は自ら連立離脱を選択するべきではありません。連立の中で、基地問題に反対の声を上げ、波風を立てていくことは、野党席からヤジるよりももっと効果的なこの問題の宣伝になると思うのです。国民全員が、基地問題を自分自身の問題として考えるようにならない限り、日本は永久に植民地です。
もう一度言いますが、今回、雨降って地を固める、普天間騒動の逆転の最後の一手は、鳩山氏、命を賭して「正直にありのままをブチまける」ことしかないと私は思うのです。それが国民を動かします。しかし、今の民主党のメンバーを見ていると、援護射撃も出そうになく、孤軍奮闘の感のある鳩山氏、自爆覚悟で正直にありのまま言ったところで、反対勢力にもみ消されて、犬死にとなりかねないような気もします。
小沢氏はどう考えているのでしょう。ここで逆転の一手を出せる可能性があるのは小沢氏しかいないのではないでしょうか。何か、すごい一手を出して、唸らせてもらいたい、そう思うのですけど。
このまま、事件が収束し、鳩山内閣はジリ貧となって終われば、政権交代は結局、ただの宣伝倒れ、アメリカの日本支配は当分続くことになるでしょう。国民の生活はより不安定になり、自殺者は増え、食い詰めた人は犯罪に走り、貧困層は難民化するかもしれません。そうなってから国民みんなの尻に火がついて、日本独立戦争が起きたところで、犠牲が大きくなるだけで効果は薄いと思います。
追記。
先ほど、社民党が連立離脱とのニュース。がっくり力が抜けました。これでは敵の思うつぼです。普天間問題で筋を通すのは必要です。しかし、普天間だけが連立の目的ではないのですから、ここで自らちゃぶ台をひっくり返しては、台無しです。社民党は参院選厳しくなりました。民主も同じ事です。
どの新聞の論調を読んでもわかることですけど、敵は連立与党の力を削ぎ、参院選で勝って連立与党の政治力を確立しようとする小沢氏を狙っているのですから、ここはじっとガマンして参院選にマイナスになるような戦略をとらないようにすべきであったのです。連立離脱して、社民党にプラスは殆どないでしょう。連立の離脱と、普天間問題で反対の立場を貫くというのは、別の問題である、と宣言すべきでした。参院選が厳しくなりました。恐れていた衆参ねじれも現実化してきました。小沢氏の時間は限られています。今回のチャンスをものにできなければ、日本がアメリカ独立を果たすことは当分できないでしょう。
もう遅いですけど、連立離脱のデメリットは社民が多少得るかもしれないメリットに比べて、余りに大きいと思わざるを得ません。