数日、夏休みをとるつもりですので、次回は更新しない予定です。休みの間は俗世間のことを忘れてリフレッシュしたいので、今日はその前に俗世間のことを書いておきたいと思います。
美味しんぼの雁屋哲さんのブログ、以前にも紹介しましたが、最近の「敵を間違えるな」「鳩山由紀夫氏から菅直人氏へ(1, 2)」などのエントリーでは、日本の政府はずっとアメリカの支配下にあったこと、自民党、官僚、マスコミが日本国民から富を吸い上げて、アメリカへ横流しするために存在してきたこと、それに楯ついた鳩山内閣が潰されてしまったこと、などについての解説が読めます。私の理解している所、私の思う所とほぼ一致しています。
雁屋哲の美味しんぼ日記: http://kariyatetsu.com/category/nikki
日本の将来において非常に需要なこれらの歴史的事実を国民は余り知らされてきませんでした。アメリカの支配下で戦後日本の政府がアメリカの都合の良いようにコントロールされてきたのですから、一般報道、学校教育などなどにそういう事実が語られるワケがありません。その点で、日本は他のアメリカ帝国主義にかつて支配された国々と比べても遥かに遅れていると思います。日本はアメリカ国外では最大のアメリカ軍基地を戦後65年にわたって持たされ続け、日米安保という有名無実の詐欺商品に巨額の支払いをし続けています。その一方で、日本は世界7位の国防費用を「軍隊なのになぜか軍隊と呼んではいけないジエータイ」費やしています。この異常な事態がまるで普通であるかのように、日本人は教育され、聞かされてきました。余りに長くアメリカに支配され続けて来たので、支配されていることそのものが空気のようにあたり前に感じるようになりました。アメリカという名の農場主の持つ乳牛のように 日本は鎖で首を繋がれてミルクを搾り取られる毎日が正常と思い込まされてきました。
そのアメリカ支配体制の確立に大きく寄与したのが、岸信介を始まりとするアメリカの傀儡政権(?)と天皇でした。ただ、私は、雁屋さんのブログの中でのように、後から振り返って、昭和天皇を強く非難するのはフェアでないのでははないかと思います。そもそも天皇は親英であったわけで、日独伊の三国同盟には最初は強く反対していたわけですし。天皇は、日本帝国主義に突っ走る政府と軍、そして大本営発表で踊らされた一般国民、という愚かなエリート達と民衆の流れの上に担がれて、自らも否応無く、流されていったという感じではなかったのか、と想像します。
それはともかく、日本の「お上」は、アメリカの手先であって、国民を搾取するために存在し続けているということです。雁屋さんのブログに示されているような証拠を知らなくとも、潰された前鳩山内閣を見れば、たとえ国民が選んだ代表たる首相であっても、ウラの大きく暴力的な圧力に対しては、かくも無力なものか、と思い知らされます。前にも少し触れましたが、角栄を始めとして反米政治家はことごとく、失脚、変死という末路をたどっています。鳩山氏も今期が終われば議員は引退すると言ったようですが、勘ぐるに、これは相当、脅されたのだろうと思います。抵抗すれば、検察やマスコミの攻撃あるいは非合法的手段で政治的、肉体的生命を断つ、一方、寝返れば、権力と地位の安泰を保証する、そんなアメとムチ攻撃を受けたのだろうと想像します。 議員を今期で辞めると言ったのは、「国民をこれ以上、裏切ることはできない」と思った善意の人、鳩山氏の精一杯の矜持であったのかも知れません。
今回の参院選はかなりの低投票率だったようです。鳩山氏の辞任、小沢氏の幹事長辞任、官僚に魂を売ったかのような菅内閣の言行、それらを見せつけられて、日本の政治家がいくらがんばったところでどうにもならない日本社会の搾取構造に、国民はすっかり失望し、萎えてしまったのではないでしょうか。
菅内閣の言行を見る限り、非小沢系の民主党の多くはすでに敵にオルグされたと見てよいでしょう。私の感じるところでは、最後の砦は「国民の生活が第一」の小沢氏だけになってしまったようです。 音無しの構えの小沢氏の心中はどうなのでしょう。そして、9月の代表選では小沢氏はどういう手を考えているのでしょうか。
ところで、今日のニュースで、検察審議会、小沢氏の政治資金規正法違反に対する検察の「不起訴」に対して「不起訴不当」の結論を出したとのこと。この政治スタンスも不明のナゾの「シロート集」が市民感覚で、中立とは言えない弁護士の誘導のもと、検察の判断に口を出しするこのシステムについては、以前、散々文句を書いたのでもう繰り返しません。そもそも、検察審議会というものは、国家権力による不当な市民の権利の侵害を防ぐためにもうけられたものであり、国家権力から失脚を画策され不当な権利侵害を受けている一政治家の攻撃に悪用されるためにあるものではありません。この一連の事件(?)というものがそもそも何であったのかを知れば、検察のとんでもない捜査、産経をはじめとするマスコミが書き散らしたデマ、今回の審査会の結論、腹が立つのを通りこして、そのバカさ加減にあきれ果てるばかりです。
アメリカ側は、日本国民の不満が政権にぶつけられてコロコロ政治家がかわる、この状況を喜んでみていることでしょう。戦後65年にわたって醜悪な根を張って来た日本支配のシステムは、政権が変わったところで、そう簡単に崩れるようなヤワなものではなさそうです。鳩山氏は少なくともその支配構造にメスを入れようとしました。結局、返り討ちにあいましたが、鳩山氏の足を引っぱったのは、すでにアメリカ側に懐柔されていたと思われる民主党内の前内閣閣僚と、マスコミの情報操作にのせられた国民だったと思います。党内の反逆分子に対しては鳩山氏、用意はしていたでしょうけども、国民に真意を分ってもらえなかったことはかなりこたえたに違いありません。辞任会見で「国民の皆様に聞く耳をもってもらえなくなった」と恨み節を垂れたことからも伺い知れます。
本当の敵は誰なのか、それを知って、国民が強くアメリカ支配の終焉と基地撤退を主張すれば、最後にそれは叶います。(ドイツや韓国の例があります)アメリカが最も恐れていることは、日本国民が声を揃えて、アメリカに「出て行け」と叫び出すことです。アメリカでさえ、日本の戦後支配がこれほどまでにうまく行くとは思っていなかったといいます。そして、未だに、日本は政局はあっても政治はなく、政治家は政治をするためではなく、国民が欲求不満をぶつける対象としてのみ存在しているかのようです。こういう茶番政治を見てほくそ笑んでいるのはアメリカでしょう。
本当の敵を見誤ってはならないと思います。
美味しんぼの雁屋哲さんのブログ、以前にも紹介しましたが、最近の「敵を間違えるな」「鳩山由紀夫氏から菅直人氏へ(1, 2)」などのエントリーでは、日本の政府はずっとアメリカの支配下にあったこと、自民党、官僚、マスコミが日本国民から富を吸い上げて、アメリカへ横流しするために存在してきたこと、それに楯ついた鳩山内閣が潰されてしまったこと、などについての解説が読めます。私の理解している所、私の思う所とほぼ一致しています。
雁屋哲の美味しんぼ日記: http://kariyatetsu.com/category/nikki
日本の将来において非常に需要なこれらの歴史的事実を国民は余り知らされてきませんでした。アメリカの支配下で戦後日本の政府がアメリカの都合の良いようにコントロールされてきたのですから、一般報道、学校教育などなどにそういう事実が語られるワケがありません。その点で、日本は他のアメリカ帝国主義にかつて支配された国々と比べても遥かに遅れていると思います。日本はアメリカ国外では最大のアメリカ軍基地を戦後65年にわたって持たされ続け、日米安保という有名無実の詐欺商品に巨額の支払いをし続けています。その一方で、日本は世界7位の国防費用を「軍隊なのになぜか軍隊と呼んではいけないジエータイ」費やしています。この異常な事態がまるで普通であるかのように、日本人は教育され、聞かされてきました。余りに長くアメリカに支配され続けて来たので、支配されていることそのものが空気のようにあたり前に感じるようになりました。アメリカという名の農場主の持つ乳牛のように 日本は鎖で首を繋がれてミルクを搾り取られる毎日が正常と思い込まされてきました。
そのアメリカ支配体制の確立に大きく寄与したのが、岸信介を始まりとするアメリカの傀儡政権(?)と天皇でした。ただ、私は、雁屋さんのブログの中でのように、後から振り返って、昭和天皇を強く非難するのはフェアでないのでははないかと思います。そもそも天皇は親英であったわけで、日独伊の三国同盟には最初は強く反対していたわけですし。天皇は、日本帝国主義に突っ走る政府と軍、そして大本営発表で踊らされた一般国民、という愚かなエリート達と民衆の流れの上に担がれて、自らも否応無く、流されていったという感じではなかったのか、と想像します。
それはともかく、日本の「お上」は、アメリカの手先であって、国民を搾取するために存在し続けているということです。雁屋さんのブログに示されているような証拠を知らなくとも、潰された前鳩山内閣を見れば、たとえ国民が選んだ代表たる首相であっても、ウラの大きく暴力的な圧力に対しては、かくも無力なものか、と思い知らされます。前にも少し触れましたが、角栄を始めとして反米政治家はことごとく、失脚、変死という末路をたどっています。鳩山氏も今期が終われば議員は引退すると言ったようですが、勘ぐるに、これは相当、脅されたのだろうと思います。抵抗すれば、検察やマスコミの攻撃あるいは非合法的手段で政治的、肉体的生命を断つ、一方、寝返れば、権力と地位の安泰を保証する、そんなアメとムチ攻撃を受けたのだろうと想像します。 議員を今期で辞めると言ったのは、「国民をこれ以上、裏切ることはできない」と思った善意の人、鳩山氏の精一杯の矜持であったのかも知れません。
今回の参院選はかなりの低投票率だったようです。鳩山氏の辞任、小沢氏の幹事長辞任、官僚に魂を売ったかのような菅内閣の言行、それらを見せつけられて、日本の政治家がいくらがんばったところでどうにもならない日本社会の搾取構造に、国民はすっかり失望し、萎えてしまったのではないでしょうか。
菅内閣の言行を見る限り、非小沢系の民主党の多くはすでに敵にオルグされたと見てよいでしょう。私の感じるところでは、最後の砦は「国民の生活が第一」の小沢氏だけになってしまったようです。 音無しの構えの小沢氏の心中はどうなのでしょう。そして、9月の代表選では小沢氏はどういう手を考えているのでしょうか。
ところで、今日のニュースで、検察審議会、小沢氏の政治資金規正法違反に対する検察の「不起訴」に対して「不起訴不当」の結論を出したとのこと。この政治スタンスも不明のナゾの「シロート集」が市民感覚で、中立とは言えない弁護士の誘導のもと、検察の判断に口を出しするこのシステムについては、以前、散々文句を書いたのでもう繰り返しません。そもそも、検察審議会というものは、国家権力による不当な市民の権利の侵害を防ぐためにもうけられたものであり、国家権力から失脚を画策され不当な権利侵害を受けている一政治家の攻撃に悪用されるためにあるものではありません。この一連の事件(?)というものがそもそも何であったのかを知れば、検察のとんでもない捜査、産経をはじめとするマスコミが書き散らしたデマ、今回の審査会の結論、腹が立つのを通りこして、そのバカさ加減にあきれ果てるばかりです。
アメリカ側は、日本国民の不満が政権にぶつけられてコロコロ政治家がかわる、この状況を喜んでみていることでしょう。戦後65年にわたって醜悪な根を張って来た日本支配のシステムは、政権が変わったところで、そう簡単に崩れるようなヤワなものではなさそうです。鳩山氏は少なくともその支配構造にメスを入れようとしました。結局、返り討ちにあいましたが、鳩山氏の足を引っぱったのは、すでにアメリカ側に懐柔されていたと思われる民主党内の前内閣閣僚と、マスコミの情報操作にのせられた国民だったと思います。党内の反逆分子に対しては鳩山氏、用意はしていたでしょうけども、国民に真意を分ってもらえなかったことはかなりこたえたに違いありません。辞任会見で「国民の皆様に聞く耳をもってもらえなくなった」と恨み節を垂れたことからも伺い知れます。
本当の敵は誰なのか、それを知って、国民が強くアメリカ支配の終焉と基地撤退を主張すれば、最後にそれは叶います。(ドイツや韓国の例があります)アメリカが最も恐れていることは、日本国民が声を揃えて、アメリカに「出て行け」と叫び出すことです。アメリカでさえ、日本の戦後支配がこれほどまでにうまく行くとは思っていなかったといいます。そして、未だに、日本は政局はあっても政治はなく、政治家は政治をするためではなく、国民が欲求不満をぶつける対象としてのみ存在しているかのようです。こういう茶番政治を見てほくそ笑んでいるのはアメリカでしょう。
本当の敵を見誤ってはならないと思います。