百醜千拙草

何とかやっています

小沢氏はハラをくくるのか

2010-12-14 | Weblog
今の下劣内閣の話を聞くたびにムナクソ悪くなるのですが、ちょっと動きがあったので。
先代に続いて害をまき散らすフィクサー気取りの某新聞社の爺さんが仲介して、民主-自民の大連立を画策との話。死にかけの自民と本音の支持率殆どゼロにちかい民主ですから、大連立ではなく、無理心中だろう思ったりするわけですが、要は、政権にしがみつきたいだけの空きカン内閣がねじれを乗り切って、総辞職または解散を避けるためだけに数が欲しい、という見え見えの手。自民でも公明党でも社民でも政治理念がどれほど違っていても、バルカンの空きカンには政治理念など最初からないのだから関係ない、きょろきょろと権力の匂いを敏感に察知して、強いものに抱きつくだけが芸というおゲレツさが丸見えです。この爺さんも空きカン内閣と自民をくっつけて政府を自民化してしまえば、飼い主からほめられると思っているのか、自分こそが闇将軍だとでも思い上がっているのか。
大連立の話は小沢氏が代表時代に参院選勝利後にあったことが記憶に新しいですね。その当時の大連立の目的は、当時野党の民主党が、参院多数という優勢の時期に、自民と連立することで、民主の政策を実現していくことができるというメリットがありました。落ち目の自民が与党の座を守るために、民主と組むつもりならば、民主側の言い分をかなり引き受けることになる、そうして民主の政策をとにかく通して行くことができる、そういう読みがあったのでしょう。それに大反対をして話を潰したのが今の内閣にいるオリジナル民主の連中でした。ねじれ国会で法案が通らずに立ち往生することについて、野党経験しかないオリジナル民主の連中は認識が足りなかったのでしょう。そして、現在、ねじれで立ち往生し、今回の国会で通った民主の法案数は史上最低という話。当時であれば、大連立すれば民主党が強い立場にいることができました。今は、民主は当時の自民党の立場です。与党の座を守るために野党側に連立をお願いしないといけない立場で、この連立には大義なし、唯一の目的が内閣解散の回避という情けない事情。この話、全く国民をバカにしています。昨年の総選挙で、自民党ではダメだからと民主を支持した国民に意志を全く無視するものです。それが、一年ちょっとで自民と一緒になります、ではあの選挙は一体何だったのか、という話になります。ま、空きカン内閣、発足して半年でよくもこれだけアホウ氏でも驚くほどのデタラメができたものだと、ちょっと思い浮かべるだけで目眩がしそうになりますから、驚くようなことではないのかも知れませんが。この多分史上最低の内閣のやりたいことは政権にしがみつくことだけで、マニフェストを片っ端から反故にし、選挙で惨敗しようが外交で国難を招こうが、国民がいくら辞めろと言っても石にかじりついてでも与党の座を離したくないということですから、この空虚な粗大ゴミが国民のことをカケラも考えていないのは自明ではあります。ある人によると、空きカン内閣の使命は、とことん国民に愛想をつかされるまでバカとマヌケを晒して、国民に政治不信を植え付け、官僚政治の安寧を図ることなのだそうです。そうならば、この内閣は身を捨てて官僚のためにアホウのふりをしているということですけど、これはちょっと読みすぎでしょう。ただのアホウだと思います。
自民のほうはとっくに空きカンの意図はお見通しで、政権維持のためだけの連立に利用されるのを嫌い、「選挙を経ていない連立組み替えは邪道だ」、「連立に応じるな」という党幹部の声。空きカン得意の「抱きつき戦法」、自民の方もこの疫病神に抱きつかれてはかなわんということでしょう。
 一方、どうもとことん、民主に愛想を尽かしかけている小沢氏、「ハラをくくる」決断をする時期が迫っていることを示唆するような発言が漏れ出てきているようです。今週の両院議員総会で離党、新党結成に進むのではないか、という憶測があります。民主は空きカン内閣が頭では、これからの地方選で惨敗を繰り返すことになり、与党の座も長くはない、沈む船を立て直すことができないのなら、捨てて新しい船を造るしかない、そいうことでしょう。さっそく茨城県の県議選挙で民主は惨敗、自民が躍進とのニュースがありました。また岡田幹事長、野党との取引代として、小沢氏の国会招致を強引に進めようとしているという話。小沢氏は国会招致という事実だけをもってまたひたすら叩かれることになりますから、当然ながら拒否の姿勢をくずしません。これをもって、悪徳弁護士らは小沢氏を民主党から排除する口実にしたいのでしょう。岡田氏も幹事長といういまや貧乏くじをひかされて、窮地に追い込まれているのではないでしょうか。しかし、一時は代表を努めた政党、党かわいさに悪徳弁護士の口車に乗って、毒をくらわば皿までの心境なのかも知れません。私、この人は悪徳弁護士や空きカンほどの「ずるさ」を感じません。おそらく、おぼっちゃんで実家の企業のバックアップで苦労せず議員になった育ちのよさのせいでしょう。ただ、惜しむらくは、頭の回転に問題があるようです。こういう人は自分が首相や幹事長という権力の座につくのではなく、良い師について、導いてもらえば力を発揮するのだろうと思います。沈みかけの民主党の幹事長というのは、この人にとっては最悪のポジションではないかと思います。いずれにしても、育ちはよくて素直なのでしょうがちょっと計算能力に問題がある岡田氏が、ずる賢い悪徳弁護士らの口先に踊らされて、小沢氏国会招致に動き出したということが、小沢氏がハラをくくらせることになるでしょう。可愛がってやった飼い犬に牙を剥かれる飼い主の心境ですか。小沢氏の離党、新党結成の可能性が高まってきました。おそらく、それとともに、小沢支持民主議員は少なくとも200人、加えて民主から逃げ出したいと思っている議員も多数いるでしょうから、小沢氏の離党とともに、民主は少数与党になりさがり、そして誰も無理心中したくないので連立を組みたがる政党もなく、政権の座から消え去ることになるのでしょう。アメリカは空きカンやマエハラ氏でなくても、自分の言うことを聞いてくれる連中が与党にいればそれでいいわけですから、小沢氏さえ政権の中枢にいなければ何とかなると思っているでしょうから、もし、これで民主党が崩壊したら、マエハラ氏や空きカンは捨てられ、このオリジナル民主の連中は二度と政権の中枢へ戻ってくる事はないでしょうね。

ところで、鈴木宗男氏収監に関して、東京新聞に載った佐藤優さんの文を見つけましたので転載します。

「収監 」 佐藤 優 12月10日(金)朝刊 

 
十二月六日、鈴木宗男氏(前衆議院議員、新党大地代表)が収監された。その四日前の二日、都内のホテルで鈴木氏の送り出し会が行われた。そこには森善朗元首相(自民党)、鳩山由紀夫前首相(民主党)、福島瑞穂社民党党首(参議院議員)らが出席し、「送る言葉」を述べた。 

六日午前十時過ぎに鈴木氏から「午後一時半に出頭なんだけれど、一緒に昼飯を食べないか」という電話があった。指定されたレストランに行くと、個室に案内された。そして鈴木氏の家族、秘書、後援者たちと鈴木氏の好物である五目焼きそばを食べた。鈴木氏は食道がん手術の直後なので、麺を軟らかく茹でた特製のメニューだった。 

筆者が、「特捜事件で実刑が確定した政治家の送り出し会に与野党から首相経験者が出席するのは異常な事態です。出席しても社会から指弾されないので、あれだけ多くの政治家が出席したのです。司法の正義と社会の正義が乖離しています」と述べた。 

鈴木氏は、「確かにそうだ。ただし、それはよくない。私は罪に問われるようなことは何もしていない。再審の準備をする。しかし、日本国家が私に刑を務めろと言うのだから従うのは当然だ。国家権力を握る司法官僚たちとは戦っていくが、日本国家と日本国民に対しては最後まで忠実でありたい」と答えた。(作家・元外務省主任分析官)

空きカン内閣にこの人の言葉を噛みしめてもらいたいものです。空きカン内閣は、国家権力を握る官僚にすり寄り、日本国民は騙して搾取するものだと思っているようですからね。
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