百醜千拙草

何とかやっています

鈴木宗男氏の収監に思う

2010-12-07 | Weblog
昨日収監された鈴木宗男氏、収監前のブログを読んで、目頭が熱くなりました。
検察に冤罪をでっちあげられ、司法にデタラメの裁判で嵌められ、それでも悪法でも法と、前向きに歩もうとされるその態度にただただ、頭が下がります。

その悔しさ、家族とも別れ、国民と国のために情熱を傾けた政治活動を止めざるを得なくなり、貴重な時間を無為に過ごさねばならない無念というものは推して余りあります。しかも、己の利益のために権力側が謀略によってでっち上げた罪によるものなのですから、私なら怒り狂うでしょう。

もちろん、私は、収賄罪が本当に成り立っているのかどうかの判断の妥当性を知りません。しかし、本人も、贈賄と判断された方にも、その意志を一貫して否定してきているわけで、その状況の詳細を知ると、これが贈収賄であるはずがない、と感じざるをえません。年をとって、頭も体力も落ちてきましたが、唯一、良くなっていると思うのは人を見る目です。騙されたり、とんでもない人間とかかわり合いになってしまったり、逆に素晴らしい人にであったり、そんな経験をつんで、人を見る目だけは磨かれました。一言しゃべる言葉を聞けば、どんな人間か正しく判断できると自信を持っています。鈴木氏の綴る文章に鈴木氏という人間が体現しています。ウソをつく人間にはかけない文章だと思います。

思うに、この鈴木事件の詳細を少しでも知っている人は、全員がこれは冤罪であることを分かっているのだろうと思います。その収監を決めた検察とグルの裁判所も事件をでっち上げた検察も、自分たちが法を欺いて、人間として、職業人としてもっとも恥ずべきことをしていることを十分に知っているはずなのです。みんなが間違っていると思っているのに、結局、鈴木氏の収監という恥ずべき結果になってしまった日本。鈴木氏の無念を思うと、ハラが立って仕方がありません。
 そんな中でも、鈴木氏は将来への希望を捨てず、支援者や家族に人々に感謝の言葉を残して、胸を張って収監されていったことに、私は人間の尊厳とでも言うべきものを感じました。腐りきった権力と自分の利益のことしか考えない現内閣の政治家、マスコミのいう大ウソを真に受けて思考停止してしまう人々、やりきれないことが多すぎるこの国の今ですが、政治家の中にも、マスコミと権力の卑怯な総攻撃を総身に受けても天に向かって真っ直ぐに立ち続ける鈴木氏や小沢氏のような人をみると、日本人も捨てたものではないと思ったりするのです。

私が日本に望むことは、誇り高い君子の国であることです。喩え、アメリカの属国であっても、胸を張って天を望む人々のいる国であって欲しい、そうずっと思っています。
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この数日のこと

2010-12-07 | Weblog
ここ数日にあったことなど。

リンの代わりにヒ素を使って生きる細菌がNASAとNSFの研究者によって、カリフォルニアで発見されたという、大発見が数日前に報道されました。これはとんでもない大発見です。簡単に追試もできるでしょうから、ウソだとも思えませんが、本当だったら世界がひっくり返る発見だと思います。(http://www.nasa.gov/topics/universe/features/astrobiology_toxic_chemical.html) 続報を期待したいです。(信じられないので)

12/5日、日比谷野音で、約1500人を集めて、検察の裏金づくり告発直前に口封じ逮捕され、実刑を受けた三井環さん、検察審議会のデタラメを調査している森ゆう子議員、社民の保坂展人元議員、ジャーナリスト青木理氏らの検察の違法行為に対するスピーチのあと、検察批判の市民デモが行われました。翌12/6に収監された鈴木宗男議員の音声のメッセージも流されました。検察、司法という官僚の権力が政治的意図をもって、不法に市民の社会生命を奪ってきたヤクザの国、をマトモにしなければなりません。収監前の鈴木宗男氏のブログから以下転載。

最後の週末

鈴木宗男氏(新党大地代表)

 昨夜、釧路からの最終便で上京。家に着いたのは23時になった。限られた時間しかないので雑誌の校正とか残された仕事をしたら夜中の3時近くになってしまった。

 9時から日程が入っていたので予定通りこなしながら午後からは事務所で書類整理や留守の間の打合せを事務所の人達とする。9月15日異議申し立て棄却、10月7日食道ガンと言われ26日手術。あっという間の80日だった。

 8年前逮捕される時は検察のリークによるメディアスクラムともいうべきバッシングで身動きが取れなかったが今回は同情や激励ばかりで、メディアの皆さんも冷静に受け止めて下さり、北海道内の後援会はもとより全国の主要な処にも挨拶に行く事ができよかった。

 与えられた宿命の中でしっかり頑張って結果を出したいと改めて決意する。北海道はもとより全国の後援会、仲間、同志の皆さんしばらく留守を致しますがお許し下さい。

 東京も北海道の事務所も従前通り機能しておりますので宜しくお願いします。一日も早くお目にかかれる事を楽しみにしながら行って参ります。

アメリカ、Federal Reserve Board (FRB) 議長のバーナンキ、テレビインタビューに答えて、将来的にアメリカ経済が持ち直すことに関して自信を持ってはいるが、この不景気はあと4、5年は続くかも知れないと発言。アメリカの失業率はむしろ悪化しつつあるというデータ、WikiLeaksがアメリカ金融機関の機密文書を間もなく公表すると言っていることなどの不安材料が多いためでしょう。先日、FRBが判決に従って公開したといわれる経済危機のときの救済内容ですが、「暗黒夜考」によると、この内容は虚偽であるそうです。(http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/bc71acb876aaf3c5c9a736477fc7c366)なるほど、アメリカがアサンジ氏を指名手配し、WikiLeaksのサイトアクセスやPayPalでの寄付をブロックしたりと、なりふり構わぬ手段をとってWikiLeaksを潰そうとしているワケです。おそらく、WikiLeaksはアメリカ金融機関の劣悪極まりない運営内容と汚職についての情報を手に入れていて、それが公開されると、今度は本当にアメリカ株式市場の暴落とドル体制の崩壊が一気に進む可能性が高いからでしょう。
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