リビアのガダフィー大佐が殺されたという数日前のニュース。ビンラディンの時と同じ、これでは闇から闇です。殺したのは少年兵だという話ですが、どこまで本当なのか怪しいものです。アメリカが手を回したのではないのかと勘ぐるのは私だけではないようで、Fifiさんの意見に私は共感します。
ビンラディンの時もそうだったが、なんか口封じ的な殺され方に思えて仕方が無い。
リビアは表向きは国際社会において孤立してたと思われているが、色んな国と繋がってたからね。もちろんあのアメリカとですらブッシュ政権下では、いわゆるズブズブの関係だったわけ。
生きたまま拘束されて裁判なんかかけられちゃ、だれが一番困っちゃう?カダフィの性格上、おしゃべりだからね、捕まったあかつきには、なんでも白状しちゃいそうだもんね。
オバマが早速、これでリビアの独裁が終わって民主主義がどうとかこうとか会見していましたが、そんな心にもない演説をしないといけないのも気の毒なものです。ガダフィ死亡のニュースを聞いて、NATO連合軍とアメリカの「民主主義」の勝利だと単純に浮かれて星条旗を振っている若者の映像も見ましたが、正直、暗澹たる気分になりました。
産油国リビアで反米ガダフィの死、とイラクのフセイン、どちらも広義にはアメリカに殺されました。ガダフィはアフリカを合衆国にして西側諸国に対抗するという構想を持っていたそうです。一方、西洋諸国はアフリカの植民地化に際してアフリカを分断しました。またリビアはアフリカで最初に人工衛星を打ち上げ、通信インフラを整えようとした国なのだそうです。これらの動きをアメリカが歓迎するはずがありません。「民主主義」など表向きのキレイごとで、その実はアフリカの地位向上を抑え石油を手にしたいだけのことです。ガダフィを私はよく知りませんが、アフリカが西洋諸国に対抗するためのリーダーシップが独裁という形を取らざるを得なかったのであれば、独裁者だから非民主主義で悪い、という単純な判断はすべきではないでしょう。軍隊が良い例です。戦争に勝つためには司令官の命令が一兵卒まで通らなければなりません。民主主義でやる戦争などありません。そしてガダフィはもともと軍人なのです。