共和党大統領候補指名予備選で、意外にもロン ポールが頑張っています。最近の話だとギングリッチと横並びのようです。ロン ポールも小沢氏同様、国民主権というあたり前のことを主張してきたために、権力を握る側から不利な扱いを受けてきました。ところが、ロムニー、ギングリッチという権力側が推したいと思っているであろう本命が、公開討論会などの発言などで、テレビに映れば映るほど欠点があらわになって、どうもアメリカ国民も彼らではダメだと思い始めたのではないかと思います。経済が苦しくなってくれば、アメリカ国民も生活のために必死にもなりますから、候補者の違いがわかるようになってきたのではないでしょうか。多分、権力者側はポール以外なら誰がなっても同じだと思っているでしょう。逆に言えばポールだけは大統領にさせたくないと考えていると思います。オバマはブッシュの悪政と経済低迷に嫌気がさしたアメリカ国民の反動にうまく乗って選ばれました。しかし、オバマ個人でできることは限られているわけで、結局、期待ほどの仕事はできず、下院は再び共和党に握られるねじれとなりました。共和党が政権を取り戻すチャンスなわけですが、出ているのがロムニーとかギングリッチというわけです。次の日本の選挙では民主党は歴史的惨敗を喫するでしょうが、かと言って、自民党の総裁や執行部の面々を見ると、自民党に投票したいという国民が増えるとは思えません。アメリカ大統領選も多分それに似たような感じなのではないでしょうか。ブッシュ-チェイニーのデタラメに辟易としたアメリカ国民は、ブッシュと同じような候補なら共和党に入れたくないと思っているでしょう。そこで有利になったのがティーパーティーよりのバックマンですが、彼女ではちょっと役不足、というわけで、ロン ポールに期待が集まってきているのではないでしょうか。
"Occupy movement"や日本の市民デモに見られるように、アメリカも日本も一般国民は、これ以上、権力を握っている側に搾取されるのは真っ平だと思っており、政治家を頼みにしているだけでは何一つ変らないということを実感しているのではないでしょうか。インターネットのおかげで、新聞やマスコミが一方的に流す権力側に都合のよい情報に頼らず、人々は多角的に情報を得ることができるようになり、その情報の質と量のレベルは飛躍的に増加しました。人々はより賢くなり、権力者の押し付けるオプション以外の選択をするようになってきました。意外なロン ポールの支持の上昇というのは、ハリウッド映画とフットボールですっかり愚民化したはずと権力側が侮っていた一般アメリカ人の意識が、実は結構高かったことを示しているのかも知れません。万が一、ポールが共和党の大統領候補になるようなことがあれば、それだけでも権力者にとっては脅威と感じるのではないかと思います。まだまだ、わかりませんが、ポールの支持がこれから上昇してくれば、これまでのようなマスコミ「黙殺」作戦だけではなく、積極的にスキャンダルを作ってネガティブキャンペーンを展開してくるかも知れません。76歳という年齢もあり、彼も今期が最後でしょうから、是非、頑張ってもらいたいと思います。ポール以外が共和党候補であれば、オバマにもう一期やらせた方がよいと思いますが、もしロン ポールが候補となれば、彼がどういう仕事をするか見てみたい気もします。ただ、税金ソースの金で生活している、アカデミアの研究者も含む人々は、ポールは緊縮財政を敷くでしょうから、辛い目に合いそうです。日本にとっては、ポールなら在日米軍を引き上げるか少なくともかなり縮小するでしょうから、喜ばしいと思います。
ところで、日本は北朝鮮の金総書記の死に際して、アメリカと同調して「弔意を示さない」ことにしたそうですね。ドジョウはわかりやすい、しかし、それにつけても情けない。あれだけ貧しい国である北朝鮮を「テロ国家」とみなして、危険を煽ってきたのはアメリカです。北朝鮮の総書記の死に「弔意を表さない」ことによって、日本は何か得をしますか?損ならするかも知れません。得をするのは朝鮮半島の緊張を演出しておきたいアメリカだけです。ドジョウは軟体動物でしたっけ?骨抜きなのか最初から骨などないのか。確信犯ですから言うだけ虚しいですが。一方、アメリカでは朝鮮半島の核危機問題に貢献したカーター元大統領が弔意を表明。この方はジョージアの田舎出身の「コネクション」のない人です。大統領を辞めてから活躍しましたが、大統領時代にパッとしなかったのは、ひょっとしたら現在、同じ様な出自のオバマが手足を縛られているのと同じ理由だったのかな、と想像したりします。いずれにしても、ドジョウは何かやればやるだけ国民の利益と日本の国益を損なうのだから、何もするな、と言いたいですね。関西ではこのような人間を「いらんことしー」と呼びます。この間の集まった聴衆の怒りに恐れをなして、ドタキャンした新橋での街頭演説、ドタキャンの後、怒った人々から、「逃げるな!」と怒声が飛び交い、「解散コール」が巻き起こったと聞きました。[ニコニコニュース (2011年12月19日(月)12時37分配信) 「逃げるな!」野田首相の街頭演説中止で新橋駅前は騒然] どうせ逃げるのなら、そのまま泥にもぐって出てくるな、と思いますね。