百醜千拙草

何とかやっています

広がる放射能汚染

2011-12-06 | Weblog

ナンダカンダと忙しい年の瀬です。大地震と原発事故からもう9ヶ月余りも経ったのがウソのようです。原発心配です。誰もメルトスルーした核燃料の正確な情報は知らず、ただ放射性物質はまだまだ飛散し続けている状況のようで、放射能汚染された食料があちこちで見つかって毎日のように問題になっています。意図的に汚染された食材を誤摩化して流通させる業者による二次的人災の部分も大きいようです。BLOGOSに次のような話がありました。あらためて言うような話ではないかも知れませんが、日本の食にすでに安心はないということですね。

日本でも今は、産地を偽装して売るということになってます。福島の海産物が夜に名古屋まで運ばれていって、名古屋の市場で安い値段で卸されて業者が買い付けして、関西圏に出回っているということが実際に行われているようです。それは噂としてではなく、実際にやってる人の親戚から聞いた話です。これからは食べ物によって、福島だけでなく日本中がくまなく汚染される事態になりつつあります。

一回限りのことではなくて、仕事としてやってる

「非常に安い」ということを聞きつけて、(被災地の産品だと)分っている人達が買い付けにくるようですね。

それにしても、あきれかえるのは東電と政府がつき続けてきたウソですね。最初からわかっていた状況を、直ちに影響はないとか、メルトダウンしている証拠はないとか散々、言ってきたくせに、最近になってホトボリが冷めたとでも思ったのか、少しずつウソを訂正し出しました。この9ヶ月もの間、国民を被曝させ続け、放射能汚染した食材を流通させてきた政府と東電こそがウソの情報を故意に流して「風評被害」を引き起こした当事者です。日本は国家としての体をなしていない、と人々はよく言いますが、全くその通りです。

 

そんな中で明るいニュースは、鈴木宗男さんの仮釈放でしょうか。この人も外務省の内紛に絡んでコイズミ政権に国策捜査で、嵌められましたが、気力は衰えず、出所後そのまま記者会見へ直行しました。この方の言うことは大変マトモです。政策的にも理の通っていますし、何より言葉に誠実さが感じられます。無理が通れば道理が引っ込むわけで、今では、マトモな人間が検察や司法を含む官僚組織とマスコミにデタラメなリンチを加えられてきた一方で、恥知らずの空きカン、ドジョウ、悪徳弁護士やマエハラ氏らは、官僚どもにすり寄って、国と国民を売り払おうとしています。

悪口は控えるはずでした。やめます。

鈴木氏が会見で次のように言っていました。

 苦難を乗り越えるには3つ必要だと思いました。一つは筋を通す信念です。ブレないで生きる。もう一つは一人では生きていけない。家族、知人友人、仲間が必要だと思いました。家族は「天の配剤だと思って体に気をつけて頑張れ」と家内や娘から応援をもらいました。松山千春さんら多くの後援者からも「信じてるから頑張れ」と言ってくれました。3つ目は、ご先祖様を含めて万物に支えられてるなという思いを改めて思いました。

あたり前のように聞こえますが、実際に苦難を乗り越えてきた人の実感から出てきた重みのある言葉だと思うので、書き留めておきたいと思います。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

財務省の捨て石?

2011-12-06 | Weblog

選挙では、プーチンの統一ロシア党は過半数割れ、プーチンの中央集権、独裁政治が嫌われ始めたのでしょうか。強いロシアを標榜し、大統領二期目では7割の国民が支持したプーチンのやり方もそろそろ潮時ということでしょう。驕れるものは久しからずですね。遠からず国政に出てきて総理をやりたいと考えているであろう新大阪市長もプーチンを他山の石としてもらいたいと思います。

さて、ドジョウがいよいよ財務省の操り人形としての本性をむき出しにして消費税増税に前のめりになってきました。消費税は増税すれば、景気悪化をよんで所得税収と法人税収の低下を招き、全体としては結局減収となる上、冷え込んだ消費が長期にわたるデフレを引き起こす、というのは、橋本内閣の時に学んだのではなかったのでしたっけ。

思うに、財務省官僚は、消費税だったら貧乏人からでも取り上げられる、所得税や法人税が不景気でどんどん落ち込んでも、生活に必要な経済活動は必ず行われるので、消費税の税収はそれほど落ち込まない、そう考えているのでしょう。事実、過去10年間をみても、所得税は右肩下がりですが消費税の税収は安定してます。一方、消費税増税がもたらす一般国民への影響は深刻です。生活は相対的に苦しくなります。所得の少ない人ほど強いダメージを受けることになります。自然と景気は後退し、したがって所得は減少し、サラリーマンはリストラされ、会社は倒産するでしょう。一般国民の生活が犠牲になっても、得をする(損をしない)のは、税金を分配する政府と官僚でしょう。社会保障との一体改革とか言って、消費税の税収を年金や福祉に使うという建前ですが、本音は、所得税や法人税よりもより安定した税収が見込める消費税をガッチリ取って、まずは最初に自分たちで分け合いたい、そして残った分があれば国民の社会保障に回せばよい、と思っているのでしょう。

空きカンが経済音痴だったのは有名な話ですが、このドジョウはどうなのか。消費税を上げたら税収が上がって復興も進んで、財政も改善する、と本気で考えているおめでたい人は、ごく少数でしょう。この人もバカではないでしょうから、増税したら国民生活はますます困窮し、自分の支持率もますます低下するのはわかっているはずです。誰かに脅されているか、操られているとしか思えません。振り返れば、アホウ政権で増税をマニフェストで謳って自民は惨敗し、消費税増税封印をマニフェストに上げた鳩山-小沢民主党が総選挙を取りました。その後、空きカンも参院選前に増税と口走って惨敗しました。その後のドジョウも増税に前向きです。つまり増税を安易に口にする空きカンやドジョウやアホウ氏は、一般国民の意見を聞いておらず、別の誰かに増税しろとの指示をうけているということでしょう。面と向かって、ドジョウに聞いてみたいものです。誰に命令されて、マニフェストで「やらない」と明言したはずの消費税増税をやろうとするのか、増税しないと官僚にサボタージュされて政権は終わりだと脅されているのか、あるいは、命令に逆らったら横田基地から東京湾遊覧にでも連れて行かれて、たっぷり江戸前の水を飲むはめになるのか、そして、一体、誰がドジョウのボスなのか、と。

週末のニュースだと、ドジョウは、企業経営者の会合で、TPP参加と消費税増税を「不退転の覚悟でやりたい、捨て石になってけりをつける」と強調したそうです。非公開の小さな会合での発言を、朝日や毎日新聞が横並びで報じているわけですからこの話も経団連経由の誇張やウソが入っているかもしれませんが、本当だとしたら、語るに落ちた、という感じです。自分でも財務省官僚とアメリカの「捨て石」だと思っているのではないでしょうか。空虚極まりない答弁を聞いていると国民の将来のためにあえて憎まれ役をやるというようには見えません。きっと、捨て石をやったあとはいろいろ美味しい見返りが用意されているのでしょう。でなければ、マニフェストを反故にし国民生活を犠牲にしての消費税増税、大多数の国民と識者および過半数をこえる反対議員を押し切ってのTPP参加をしようとするはずがないと思います。あるいは、この弁も企業経営者向けのドジョウお得意の「二枚舌」ですかね。

腹が立ちますが、ドジョウはドジョウ、いくらドジョウをつついても虚しいだけですからやめておきます。しかし、空きカン同様、ドジョウのくせにソーリの椅子には座っていたいという根性の浅ましさが、やはり片腹痛いです。

世の中の不条理ばかり見ていると、私は正義感が強いので、つい感情的になって、悪口三昧となってしまいます。なるべく、冷静さを失わず、論理的に問題に対処できるように努力したいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする