今の日本、余りに噴飯もののデタラメがまかり通っていて、ニュースを見ると本当に健康に悪いです。明らかなデタラメやゴマカシが平気でマスメディアに流れていて、それに対する批判がきかれません。記者クラブという差別サークルで権力側と一体になって、体制側に都合のよい話だけを無批判に垂れ流す大手マスコミの責任が大きいと思います。どんなに酷いウソも大声で何度も何度も言うと本当らしく聞こえてくるということでしょうか。言葉がありません。
今週のデタラメ#1は、これですかね。
「冷温停止状態」16日宣言へ
核燃料がメルトスルーしてどうなっているかもわからないのに、何を言っているのでしょうか。国民をバカにするにもほどがあるというものです。
日本語版ウォールストリートジャーナルの記事では、
この発表は3月11日の大震災によって引き起こされたカオスに打ち勝ったことを意味するものになる。
とあります。外人記者の直訳日本語なのかも知れませんけど、バカも休み休み言え、というものです。
下は、報道の良心をまだ持っている数少ない新聞、東京新聞の記事の再転載です。
福島第一原発事故をめぐる政府や東京電力の記者会見では、しばしば珍妙な用語が飛び出す。「事故」と言えばいいのに「事象」が使われる。「老朽化」は「高経年化」、「汚染水」は「滞留水」に。「危険性を隠したがる原子力界の潜在意識の表れだ」と指摘する原子力の専門家もいる。ヘンテコな原子力用語を検証した。 (谷悠己)
まず、政府がしきりに使いたがる「冷温停止状態」。
「冷温停止」の本来の意味は、定期検査などで原発の運転を止め、密閉された原子炉の中で冷却水が沸騰していない安全な状態のことだ。
政府などは「状態」を加えた「冷温停止状態」という言葉をよく用いる。事故収束に向かっていることをアピールするためのようで、細野豪志原発事故担当相は「慎重な表現を使っている」と強調する。しかし、原子炉の密閉性が失われて高濃度汚染水が大量に建屋内に残っている現状は、「冷温停止」の状態とかけ離れている。
政府のエネルギー・環境会議のコスト等検証委員会は13日、原子力の発電コストを最低でも従来試算より約5割高い1キロワット時当たり8・9円と算定し、廃炉や賠償費用を考慮すれば火力並みになるとの報告書案を示した。太陽光など再生可能エネルギーは、技術革新などでコストが大幅に低下すると指摘した。
今回の試算では今後膨れ上がると想定される除染費用の一部が含まれていない。東京電力福島第1原発事故に伴う廃炉や賠償費用が確定すれば原発コストはさらに上昇し、火力の約10円と並ぶことがほぼ確実だ。
結局、原発は全然、安くもクリーンでもなく、深刻な環境や生物への悪影響を将来に渡って及ぼし続ける汚くて危険な技術で、一部の原発マフィアだけが得をする、3K(危険、汚い、高価)発電だということですね。これだけの事故を起こしておきながら、それを輸出するとかいっているバカ政府、今更ながらつける薬がありませんね。