夏の間に、次のグラント応募期限までの間にすべきことやもっと大きな研究目標などについてじっくり考えようと思っておりましたが、日々の雑用や目前の小事に追われ、あれよあれよという間に時間が過ぎさっていきます。多少の手がかりは掴んだような気がしますが、それが成熟したプロジェクトへと育て上げれるかどうかどうかは、まだまだあれこれやってみて感触を掴んでいかないとわかりません。
というわけで、余り研究以外のことを考えている時間がないので、この数日で、拾った情報を二、三。
一つはNatureのEditorialの記事ですが、福島原発後の東電の対処を厳しく批判しています。以下、適当に抜き書き。
もう一つは、鳩山氏の8-18の講演で、民主党政権を振り返ったという話。以下、適当に抜き書き。
それから、TPP推進という問題も私の時にはなかった問題で、菅総理になったとたんに推進の方向に大きく変わった。TPPについては多くの懸念が払拭されていない。農業だけでなく保険、医療、金融、郵政などあらゆるものを例外なく一挙に全部開こうという強引なやり方は、アメリカを利するものであって、必ずしも日本の利になることではなく、基本的に推進すべきものではない
それに対して、私がやらなければならなかったこと、十分にできなかったことは、既得権益との戦いだ。いま発想を変えて、例えば予算ひとつでも大きく変えていこうとすると、今まで予算の下で甘い汁というか利権にありついてきた人たちからすると、とんでもない奴らだということになり、強い批判が出て来る。最初は、政権交代に戦々恐々として模様眺めだった人たちが、自分たちの既得権の問題と分かると、相当に厳しい反応を示すようになった。
既得権とは1つには官僚機構そのものだ。もう1つは大手の企業、財界である。そしてもう1つは、今日も揃ってお出ましのようだが、大手のメディアも既得権そのものだ。、、、さらにもう1つ言えば自民党で、自民党政治は既得権そのものだった。今はその既得権の中にむしろ入り込んでしまったのが野田政権なのかもしれない。
私のみならず民主党全体で選挙の前に作った「沖縄ビジョン」というものがあって、その中に、普天間の移設先について「将来的には海外が望ましい」と、また「県外に移設されるべき」であると書かれてあった。党としての考え方として「最低でも県外」ということだった。当然、総理になったので、私が中心となりこの方向性を指し示してきた。沖縄の皆さんは、年来の彼らの想いを総理がそこまで話してくれるということに喜び、期待もしてくれた。私としてもできる限り県外に移設をしたいと最後まで思い、徳之島などにも当たらせて頂いた。最初は前向きに考えていた方々も、メディアの壁というものがあったと思うが、メディアなどで伝えられると急激なカーブを切り、徳之島はダメだということになって、退路を断たれることになってしまった。
官僚機構というものの壁は厚かったということだ。先ほど言ったように、既得権と戦いを強引にでも行わなければならなかった鳩山自身が、この普天間の問題で壁の前で挫折してしまい、それが総理辞任の1つの理由になったことは間違いない。
ただ、私がありがたかったことは、今年の5月15日に沖縄を訪れたときに、沖縄の皆さんに怒られるかと思って、私自身の不徳、力不足を詫びたが、沖縄の皆さんは暖かくて優しくて、誰一人、私に対して文句、批判をする方はいなかった。「いやあ、鳩山さんだけですよ、歴代の総理の中で沖縄の側に立って『最低でも県外』と発表してくれたことはありがたいと思っている。ただ、上手く行かなかったことは残念に思っているが、私たちとしてももはや態度は決めています」
既得権益と戦わなければ、国民にとっての公平公正な社会は作ることはできないということを申し上げている。なぜならば3年前の国民の皆さんの不満、不信というのは、ひとえに政官業の癒着の中で甘えた人たちが御利益を得て、一方でその外にいる人たちは幸せでない生活を強いられているということだった。その不公平感から脱却させていくには既得権を壊さなければならない。言うまでもなく、既得権を壊すことだけが目的ではなく、それを壊すことによって、より公平公正な社会を創り出すということが目的であることは論を俟たない。
私がアメリカに東アジア共同体構想を伝えた時に、アメリカが大変敏感に反応し、それに加えて普天間の移設問題でこの鳩山はアメリカに対して敵対的ではないかと思われたのだろう。その結果が、私の立場を大変辛いところに導いたと指摘されている。だからと言って、アメリカの意思に何でも従う日本であっては決してならないと思っており、そのような態度は今後も貫いていく。
日本の外交はアメリカが主導権を握っています。アメリカ抜きで日中国交回復した田中角栄にキッシンジャーがした仕打ちをみれば明らかです。見せしめですからね。東アジア共同体構想、米軍基地問題に口を出した鳩山氏は、メディアに散々叩かれ、参院選のために辞任せざるを得なくなりました。在日米軍は第七艦隊程度で十分と発言した小沢氏に官僚組織、マスコミがやってきた陰湿きわまりないでっち上げ事件、デタラメ報道をみても、主権はアメリカにあり日本は属国であることがよくわかります。ですから、尖閣諸島問題も竹島問題も、外交問題である以上、アメリカの意志というものが必ず関与しています。まして韓国も日本同様のアメリカの属国に近いわけですから、韓国大統領自らの挑発にアメリカが絡んでいないと思う方が不自然です。「知られざる真実」の「やらせ外交問題」を切り上げ消費増税論議を行え」にあるように、この領土問題は、アメリカにとっては「日米軍事同盟」の広告の機会であり、官僚組織にとっては、悪政三点セットと呼ばれる「消費税増税」、「TPP参加」、「原発推進」といった国民生活にかなり強烈なダメージを与える問題から国民の目をそらせるのに都合のよい話題です。領土問題はアメリカと官僚組織が仕組んだヤラセであるというのは当たらずとも遠からずでしょう。
最後に、二日前に行われた官邸前反原発デモを主催してきた首都圏反原発連合の代表者11名とドジョウと面会の様子を見ました。要望書はかなり厳しいドジョウへの批判に満ちていましたが、ちょっと原稿棒読みだったのが残念です。ドジョウの目を睨んで、もっと怒りを全面に出しても良かったのではないでしょうか。相手は極めて理解の悪いドジョウ脳の持ち主です。理屈をいくら言っても馬の耳に何とやらです。それでも、とにかく怒って見せれば、相手が怒っていることぐらいはわかったのではないでしょうか。ドジョウの(無)反応と木で鼻をくくったような答弁みると、頭の中のスッカラカンぶりがよくわかります。まさに馬の耳です。
その様子が(田中龍作ジャーナル)にレポートされています。
でしょうね。ドジョウはただの操り人形、ロボットに過ぎません。馬未満です。
というわけで、余り研究以外のことを考えている時間がないので、この数日で、拾った情報を二、三。
一つはNatureのEditorialの記事ですが、福島原発後の東電の対処を厳しく批判しています。以下、適当に抜き書き。
メチャクチャな安全管理:フクシマの杜撰な後処理が日本の原発の将来における不安を強める
しばらく前、フクシマの作業員が放射線線量計に鉛のカバーをつけていたことが発覚。(これによって被爆線量をゴマカし、作業員が法定時間以上の労働ができるようにした)
東電の発表だと、この5人の作業員は孫請け会社との契約で来た者で、原発で働く資格さえ持っていなかった。、、、
メディアの監視の中で、このような言語道断な安全プロトコール違反が行われていたことは驚愕に価する。、、、
東電本部の意思決定は、(現場同様)全く醜いものだ。先週、東電は、事故後数日間の150時間に及ぶ会社と現場とのやりとりを記録したビデオを公開した。そこでは、現場の判断にもかかわらず、会社幹部が原発プラントのダメージを恐れて、海水での冷却を躊躇している様子など、東電がかつて否定していた不愉快な事実が示されている。
2011-3-1以降、世界は、東電の原発が災害に弱いことを知った。今や、この会社が災害の後始末にも、非常に拙劣に対応してきたことが明らかになりつつある。
しばらく前、フクシマの作業員が放射線線量計に鉛のカバーをつけていたことが発覚。(これによって被爆線量をゴマカし、作業員が法定時間以上の労働ができるようにした)
東電の発表だと、この5人の作業員は孫請け会社との契約で来た者で、原発で働く資格さえ持っていなかった。、、、
メディアの監視の中で、このような言語道断な安全プロトコール違反が行われていたことは驚愕に価する。、、、
東電本部の意思決定は、(現場同様)全く醜いものだ。先週、東電は、事故後数日間の150時間に及ぶ会社と現場とのやりとりを記録したビデオを公開した。そこでは、現場の判断にもかかわらず、会社幹部が原発プラントのダメージを恐れて、海水での冷却を躊躇している様子など、東電がかつて否定していた不愉快な事実が示されている。
2011-3-1以降、世界は、東電の原発が災害に弱いことを知った。今や、この会社が災害の後始末にも、非常に拙劣に対応してきたことが明らかになりつつある。
もう一つは、鳩山氏の8-18の講演で、民主党政権を振り返ったという話。以下、適当に抜き書き。
それから、TPP推進という問題も私の時にはなかった問題で、菅総理になったとたんに推進の方向に大きく変わった。TPPについては多くの懸念が払拭されていない。農業だけでなく保険、医療、金融、郵政などあらゆるものを例外なく一挙に全部開こうという強引なやり方は、アメリカを利するものであって、必ずしも日本の利になることではなく、基本的に推進すべきものではない
それに対して、私がやらなければならなかったこと、十分にできなかったことは、既得権益との戦いだ。いま発想を変えて、例えば予算ひとつでも大きく変えていこうとすると、今まで予算の下で甘い汁というか利権にありついてきた人たちからすると、とんでもない奴らだということになり、強い批判が出て来る。最初は、政権交代に戦々恐々として模様眺めだった人たちが、自分たちの既得権の問題と分かると、相当に厳しい反応を示すようになった。
既得権とは1つには官僚機構そのものだ。もう1つは大手の企業、財界である。そしてもう1つは、今日も揃ってお出ましのようだが、大手のメディアも既得権そのものだ。、、、さらにもう1つ言えば自民党で、自民党政治は既得権そのものだった。今はその既得権の中にむしろ入り込んでしまったのが野田政権なのかもしれない。
私のみならず民主党全体で選挙の前に作った「沖縄ビジョン」というものがあって、その中に、普天間の移設先について「将来的には海外が望ましい」と、また「県外に移設されるべき」であると書かれてあった。党としての考え方として「最低でも県外」ということだった。当然、総理になったので、私が中心となりこの方向性を指し示してきた。沖縄の皆さんは、年来の彼らの想いを総理がそこまで話してくれるということに喜び、期待もしてくれた。私としてもできる限り県外に移設をしたいと最後まで思い、徳之島などにも当たらせて頂いた。最初は前向きに考えていた方々も、メディアの壁というものがあったと思うが、メディアなどで伝えられると急激なカーブを切り、徳之島はダメだということになって、退路を断たれることになってしまった。
官僚機構というものの壁は厚かったということだ。先ほど言ったように、既得権と戦いを強引にでも行わなければならなかった鳩山自身が、この普天間の問題で壁の前で挫折してしまい、それが総理辞任の1つの理由になったことは間違いない。
ただ、私がありがたかったことは、今年の5月15日に沖縄を訪れたときに、沖縄の皆さんに怒られるかと思って、私自身の不徳、力不足を詫びたが、沖縄の皆さんは暖かくて優しくて、誰一人、私に対して文句、批判をする方はいなかった。「いやあ、鳩山さんだけですよ、歴代の総理の中で沖縄の側に立って『最低でも県外』と発表してくれたことはありがたいと思っている。ただ、上手く行かなかったことは残念に思っているが、私たちとしてももはや態度は決めています」
既得権益と戦わなければ、国民にとっての公平公正な社会は作ることはできないということを申し上げている。なぜならば3年前の国民の皆さんの不満、不信というのは、ひとえに政官業の癒着の中で甘えた人たちが御利益を得て、一方でその外にいる人たちは幸せでない生活を強いられているということだった。その不公平感から脱却させていくには既得権を壊さなければならない。言うまでもなく、既得権を壊すことだけが目的ではなく、それを壊すことによって、より公平公正な社会を創り出すということが目的であることは論を俟たない。
私がアメリカに東アジア共同体構想を伝えた時に、アメリカが大変敏感に反応し、それに加えて普天間の移設問題でこの鳩山はアメリカに対して敵対的ではないかと思われたのだろう。その結果が、私の立場を大変辛いところに導いたと指摘されている。だからと言って、アメリカの意思に何でも従う日本であっては決してならないと思っており、そのような態度は今後も貫いていく。
日本の外交はアメリカが主導権を握っています。アメリカ抜きで日中国交回復した田中角栄にキッシンジャーがした仕打ちをみれば明らかです。見せしめですからね。東アジア共同体構想、米軍基地問題に口を出した鳩山氏は、メディアに散々叩かれ、参院選のために辞任せざるを得なくなりました。在日米軍は第七艦隊程度で十分と発言した小沢氏に官僚組織、マスコミがやってきた陰湿きわまりないでっち上げ事件、デタラメ報道をみても、主権はアメリカにあり日本は属国であることがよくわかります。ですから、尖閣諸島問題も竹島問題も、外交問題である以上、アメリカの意志というものが必ず関与しています。まして韓国も日本同様のアメリカの属国に近いわけですから、韓国大統領自らの挑発にアメリカが絡んでいないと思う方が不自然です。「知られざる真実」の「やらせ外交問題」を切り上げ消費増税論議を行え」にあるように、この領土問題は、アメリカにとっては「日米軍事同盟」の広告の機会であり、官僚組織にとっては、悪政三点セットと呼ばれる「消費税増税」、「TPP参加」、「原発推進」といった国民生活にかなり強烈なダメージを与える問題から国民の目をそらせるのに都合のよい話題です。領土問題はアメリカと官僚組織が仕組んだヤラセであるというのは当たらずとも遠からずでしょう。
最後に、二日前に行われた官邸前反原発デモを主催してきた首都圏反原発連合の代表者11名とドジョウと面会の様子を見ました。要望書はかなり厳しいドジョウへの批判に満ちていましたが、ちょっと原稿棒読みだったのが残念です。ドジョウの目を睨んで、もっと怒りを全面に出しても良かったのではないでしょうか。相手は極めて理解の悪いドジョウ脳の持ち主です。理屈をいくら言っても馬の耳に何とやらです。それでも、とにかく怒って見せれば、相手が怒っていることぐらいはわかったのではないでしょうか。ドジョウの(無)反応と木で鼻をくくったような答弁みると、頭の中のスッカラカンぶりがよくわかります。まさに馬の耳です。
その様子が(田中龍作ジャーナル)にレポートされています。
官邸から出てきた反原連の面々に野田首相はどんな顔をしていたのか尋ねた。「表情がなかった」「何かに操られているみたいだった」「人間として感じているのか、いないのか分からなかった」
でしょうね。ドジョウはただの操り人形、ロボットに過ぎません。馬未満です。