百醜千拙草

何とかやっています

心変りのワケ

2014-01-24 | Weblog
前回の記事に関して、コメントをいただきました。ありがとうございます。それで、ちょっとだけフォローということで。三流週刊誌のような話で恐縮です。
なぜ、仲井眞知事が心変わりしたのか、という点に関しては、東京都知事のスキャンダルが大きかったのだろうと思います。詳しくは植草教授のブログ、知られざる真実の12/25/13の記事(下に一部、転載)をご覧いただければと思います。

なぜ、このタイミングで、たかだか5千万というカネで、東京都知事は辞任に追い込まれたのか、ということですね。大抵の政治事件には意図があります。

政治家に手を回して、商売を手伝ってもらう、昔の言葉で言えば「政商」ですか、良くある話です。医も算術なら、病院経営は商売、商売の利便を政治家に図ってもらうかわりに、政治活動を補助するのですね。徳州会に限らず、日本医師会も、かつては自民党それから民主党と与党をサポートして、医療行政を通じて利益を得ようとしてきました。昔からどこにでもある話で、きちんとした手続きを踏めば、違法でさえありません。ただし、違法かどうかの解釈は玉虫色なので、小沢氏とその秘書が、選挙の直前に言いがかりをつけられたように、国家権力とマスコミは、やる気さえあれば、誰でもその社会的生命を抹殺し十分なダメージを与えることができるようになっています。

仲井真知事が辺野古埋立申請を一蹴できない理由」から、最初のパラグラフを転載します。これだけでも、私のような下種が勘ぐるには十分な状況証拠ではないでしょうか。

仲井真弘多沖縄県知事が2006年12月の知事選で辛勝した決め手になったのは、徳洲会の全面的な選挙支援であったと伝えられている。
徳田毅議員は自由連合に所属し、2006年の沖縄知事選に立候補した糸数慶子候補の支持陣営にいた。
その徳田毅氏が知事選直前に自由連合を離脱し、仲井真弘多候補支持に回った。
徳洲会は組織的な選挙を展開したと伝えられている。
徳洲会は沖縄にも病院を保有し、これらの病院が基軸となって大規模な選挙応援が繰り広げられた。
選挙は糸数候補優位に進展したが、最後の局面で徳洲会による選挙支援が功を奏して仲井真氏が当選したと伝えられている。
この時期に世間を賑わした大きなニュースがあった。
徳洲会病院による生体腎移植の問題である。
刑事事件に発展する様相を示していたが、沖縄知事選が終了するのと同時に、潮が引くようにこの問題も報じられなくなった。
徳洲会に大きな力が加えられ、そのなかで、徳田毅氏が自由連合を離脱して仲井真氏支持に回ったと見られる。
このときの首相が安倍晋三氏である。
徳田毅氏は沖縄知事選が終了すると、直ちに自民党に入党した。

仲井眞知事が辺野古承認をする数週間前に、降って湧いたような徳洲会がらみのスキャンダルでで東京都知事が追いつめられた、これは「(辺野古移転にウンと言わないと)次はお前だ」というメッセージですね。どうも、辺野古移設承認という「本丸」を取るために、東京都知事を見せしめにして、捨て石にしたということのようです。誰が絵を描いたのかわかりません。基地利権に絡む連中とその一味の官僚でしょう。
 さらに勘ぐると、ひょっとしたらプレスリーのモノマネ師が最初から噛んでいたのかも知れません。都知事を見せしめにして、沖縄知事に辺野古をウンと言わせる。都知事を辞任に追い込んんだ上で、都知事選にでてくるネズミ男をアベ自民党が支援するであろうことを見込んで、「殿」を担ぎ出す。そこで、声だかに「脱原発」を叫んで、アベ派に「原発推進派」のレッテルを貼り、返す刀で自分の息子に正論を吐かせて、アベ降ろしと、息子の人気を上げ、劇場第二幕をの幕開けを図る。 勘ぐりすぎかも知れませんが、モノマネ師はアベ氏よりは、こういう計算においてははるかに頭はキレますから、全ての事件が実は、息子の人気取りという一点に向けてシナリオが描かれていたという可能性はあるでしょう。モノマネ師にとっては、都知事は捨て石、ネズミ男は当て馬、殿は神輿の飾り、アベは前座の道化、ということでしょう。ま、喫緊の課題である脱原発へ繋がるのであれば、多少のことは取りあえず目を瞑りましょう。

ところで、昨日のニュースだと、特捜が東京都知事の特州会事件を取り調べるとのことです。都知事がハメられたのは、そもそもは、某宗教政党の利権に手を出そうとして、官僚、検察の学会関係者の不興を買ったかららしい、という話が去年の地上げ屋さんのブログにありました。また、(本当かどうか怪しい話ですが)この事件を足がかりに別の大物を上げて汚名を晴らしたいと検察特捜が考えているらしいというウワサも聞きました。となると、複数の筋(結局、もとで繋がっていはいるのですが)が、一石三鳥を狙って、この都知事にスキャンダルを仕掛けて辞任に追い込んだということのようです。あとは検察の思惑次第かと思いますが、この話は、前の石原爺さんや総理経験者まで捜査が及んで、もっと大きくなるかも知れません。
三流週刊誌ネタのゴシップはこの辺にしておきます。

ところで、今回の名護市市長選前に、自民党の軍事オタクは名護市に五佰億を落とす約束をしました。単純計算して、有権者一人当たり200万円ぐらいですか。(少なくとも私にとっては大金です)それが直接自分のフトコロの中に現れるというわけではなくても、市に経済振興の目的で落とされたカネはトリクルダウンとなって、市民の財布を潤すだろうという期待感を市民に与えるのは十分だったでしょう。市長選の開票結果では、自民党、公明党の支援を受けた辺野古移設推進の対立候補が、15,000票、反対派市長が20,000票ほどですから、この15,000人ぐらいが、プライドよりもカネをとったということです。もちろん、米軍兵相手の商売をやって生計を立てている人々も多いでしょうから、自民党の露骨なカネのバラマキがなくても、自発的に基地移転に賛成した地元民の人もいたでしょう。悪い言葉で言えば、沖縄は政府というヤクザにカネという麻薬浸けにされてしまって、心ならずも基地なしで生きて行けない体にされてしまったという部分もあります。結果、多くの対立候補への票は、心ではなくカネで買われたものだろうと推測します。カネが欲しいと思う人は、本土の人も沖縄の人も同じように多いでしょう。にもかかわらず、500億のカネになびかなかった有権者は、はるかに多かったのです。私は多くの沖縄の人々の気持ちは、下の岩下おじさんのブログにある通りだろうと想像します。辺野古の美しい海岸を潰して米軍基地を新設するということは、地元の人にとっては、親の敵に娘を売り飛ばすような行為だと思ったのではないでしょうか。自民党の軍事オタクは、女衒さながら、美味しいもの食べてキレイなものを着て良い生活ができますよ、と甘言を弄しつつ、これ見よがしに目の前で札束をビラビラさせたということです。

私が、昔、旅行者として沖縄に行って、何となく感じた事は、沖縄の人はずっとこの「差別」と共にあったということ、われわれ本土の人間は、その差別の存在に無知で鈍感であること、そして「問題はカネで解決できる」という浅ましい拝金主義にすっかり侵されてしまっているということでした。

名護市長選挙は安倍政権打倒への鏑矢となるだろう

でもその子供たちに「なぜ海を汚してジュゴンを殺したの?」と問われて答えられる大人はいないはずである。これは感情的情緒的反対論ではない。娘を犯され環境を破壊してまで守るべき大義が一体この世に存在するのかという本源的な疑問である。


大義など勿論ないのです。利権屋がカネ目当てでやっていることですから。戦争もそうです。戦争の「大義」など何もありません。人を殺して富を奪うのが戦争ですから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする