百醜千拙草

何とかやっています

東京から脱原発を

2014-01-17 | Weblog
都知事選には、ついに「殿」のお出まし、機を見るに敏なプレスリーのモノマネ師が、一枚噛んでいるのが気に入りませんが、脱原発というgood causeのもとには、人間の好き嫌いはとりあえず置いておきましょう。鳩山兄弟も潤沢な資金で支援するとの話。

一方、情けな過ぎるのが自民党とその支援を受ける候補。(もっと情けないのが民主党であることは言うまでもありません)東京新聞の一月十日の「筆洗」の一部をコピーします。

どんな世界であろうと師弟の縁を切る「破門」とは厳しいものである。、、、
自民党が東京都知事選で、かつて除名処分にした元厚生労働相の舛添要一さんを支援する方向だという。舛添さんは野党だった二〇一〇年、離党した。自民党が苦しかった時である。「自民党はもう支持されない」と、たんかを切って飛び出した▼破門した人を支援するなんてなんと心が広いとは決して思わぬ。勝てそうな「玉」を見つけられず、困った揚げ句、舛添さんに寄っかかっただけの話である。、、、


そして、
「私は応援しない。応援する大義はないと思う」
 小泉進次郎・復興政務官(32)は15日、視察先のさいたま市で記者団にこう語り、東京都知事選で舛添要一・元厚生労働相を支援する自民党の方針に公然と反旗を翻した。

やはり、プレスリーのモノマネ師、息子の人気浮揚のためのステージをセットアップ。抜け目がありません。

細川氏出馬を受けての天声人語は珍しく中立的でマトモ。

エネルギーや原発政策は国策であり、首長選にそぐわないという議論はある。しかし、都知事選で光を当てることの意味は大きい。福島の事故の後に行われた一昨年の衆院選でも去年の参院選でも原発の扱いをめぐる論戦はかすんでいた▼都は並の自治体とは違う。最大の電力消費地であり、エネルギー問題の当事者にほかならない。立地の危険を地方に引き受けてもらって傍観しているわけにはいかない。今回、都民はわがこととして熟考するまたとない機会を得る▼都民だけの問題でもない。私たちの日本は未来の子孫に何を残すのか。、、、勝敗はともかく、候補者同士の無私の論戦を切に望む。

さすがに原発で大もうけしたポダムの会社、読売の社説は、脱原発批判のプロバガンダ記事。原発事故の加害者と言ってもいいような立場のクセに何を言うか、という感じです。「読売やめますか、それとも人間やめますか」のレベル。

そもそも原子力発電は、国のエネルギー政策の根幹にかかわる問題だ。脱原発を都知事選の争点にしようとするのは疑問である。、、、
電力の大消費地である東京で、「脱原発」候補の票が伸びれば、原発再稼働への影響も避けられない。、、、(筆者:「何と、露骨な!!」) 
都知事選は23日に告示され、2月9日に投開票される。2020年東京五輪・パラリンピックへの対応や、急速に進む人口の高齢化、首都直下地震への対策など様々な課題が問われる。脱原発だけに焦点をあててはならない。

都知事はフクシマ原発事故をおこした会社の最大株主、東京都の代表ですよ。原発問題が中心になるのは当然です。

経団連の提灯持ち、読売に輪をかけてみっともないのが、サンケイ新聞の「主張」、タイトルだけ読んでもこの新聞のイカレ具合がよくわかります。

都知事選 脱原発主張に利用するな  (筆者:「サンケイこそ、新聞、原発再稼働プロパガンダに利用するな」) 
 
本文を読むまでもないでしょう。(よって省略)

東京新聞の親会社、中日新聞の社説では、読売、サンケイと全く逆の主張。

東京都知事選 脱原発は大事な争点だ

細川氏は、同じく「脱原発」を主張する小泉純一郎元首相に協力を仰ぎ、全面支援の約束を取りつけた。「原発の問題は、国の存亡に関わる問題だという危機感を持っている」と決意を述べた。 
東京は国内最大の電力消費地として原発の恩恵にあずかってきた。都は東電の大株主としてそれを間接的に支えてもきた。
 都民は原発政策にどんな態度を示すのか。グローバル経済の中で飽くなき成長を目指すのか、原発のない新しい国づくりを目指すのか。都知事選は自己の生き方や倫理観とも向き合う好機だ。
 本紙の都民世論調査では、「すぐに原発ゼロにする」と答えた人と「ある程度時間をかけて原発ゼロにする」と答えた人の割合を合わせると、65%近くに上った。

記事の引用ばかりになってしまいました。この際、(宇都宮氏には悪いですが)、「殿」に頑張ってもらいましょう。
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