最近、Kindleで本を読んでいます。やはり、インクの匂いを嗅ぎながらページの感触を感じながら読むのと比べると味気ないですが、私はもともと本フェチでもないし、殆どの本は読み飛ばして終わりですから、このお手軽さはありがたいです。本を選ぶのもウェッブサイトでクリック一発で、本屋や図書館に行く必要もなくその場で手に入ります。Kindleの本を買いだしてから気づきましたが、多くのebookが無料であったり、大変廉価に売られていたりします。思うに、eBookであれば、物理的な本を出す場合に必要な編集者、出版社、印刷工場、物流システム、こういったものを場合によっては全部すっ飛ばすことができるので、コストが下がったということではないかと思います。これは素晴らしいことです。インターネットによって情報が無料で瞬時に共有できるのですから。思うに、将来的には紙に印刷された本というものは消滅するのではないでしょうか。そうなると、誰もが作家になって情報を発信し、誰もがその作品をほぼ無料で読めるようになるのです。つまり、本は「商品」として資本主義社会での金銭をやりとりする手段でなくなっていく可能性があります。私が望むのはこれがどんどん他の分野に広がることです。現在、生活必需品を含めたほとんどの「モノ」が投資や金儲けの対象として利用されています。資本主義において、金はパワーであり、そのパワーは結局は他人を縛るために使われるのです。命よりもカネ、それが資本主義というものですから。他人や他集団を支配したいという個人や集団のエゴが資本主義を支えていると思います。そんな中で、ネットを通じて、かつては有料であったモノが無料化してきていることは素晴らしいと思います。もしも今後、人間にとって最低限度必要なもの、すなわち衣食住の値段も、本と同じ様に下がっていけば、人々はカネの必要のない社会を実現できるかも知れません。いろんな産業で機械化は進んでいるのですから、本来、生きていくのに人々は昔ほど一生懸命に働く必要はないはずです。しかるにそれどころか現代人は昔の人々以上に働き、過労死したりしています。それは、必要なものを買うためにカネを介する必要があるという現在の通貨制度によるものだと思います。モノはあってもそれと交換するカネがなければ、モノは手に入りません。だからこそ、大量のコンビニ弁当が捨てられている横で餓死者が出たりするのです。売り物にならないコンビニ弁当を、単に食べ物を必要としている人に回せば、ゴミ問題と飢餓の問題が一緒に解決するのに、食べ物をコモディティーとしてカネを得るための取引対象として扱うために、このようなことがおこります。人々は他人をコントロールしたいというパワーへの欲があり、カネはその道具として使われています。無制限に無からカネを生み出すことができる現代のシステムでは、輪転機を回す立場の一部の人間は無制限のパワーを得ることができます。だから、私は金本位制に基づかない現代の通貨制は危険でありかつ非人道的であると思っております。カネがモノとモノの交換のための道具という本来の役割に戻ることができれば、より人道的な社会が実現できるのではないかと想像しているのですが、(甘いのでしょうね)。
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