百醜千拙草

何とかやっています

政権与党の傲慢とメディアの怠慢

2018-07-13 | Weblog
いや、本当に人の悪口は言いたくないのです。でもこれ悪口ではなく、事実と感想です。アベの報復を恐れて、メディアがまともな報道をしないので、言わねばならぬと思うだけで、アベのような人間は大嫌いですが、個人的にアベが憎いわけでもないです。アベのような人間として問題のある男が、影響力の強いポジションで、民主主義の精神をを明らさまに無視してnepotism政治を堂々とやり、平気でウソをつき、自分に都合の悪い人間には権力を使って嫌がらせをし、犯罪をもみ消したり作り上げたりする、そういうフザケタまねをするのを看過できないのです。

自民党の選挙に有利な選挙制度の改変案。先日、野党の反対討論も許さず、数の暴力で参院を通過させたことに、野党側は大きく反発。それと同時に議会制民主主義を骨抜きにして独裁制度を作り上げようとする与党と政権に対して、東京新聞は、社説で激しく糾弾。

山本芳生(共)@jcpyamashita:怒りで身体が震えています。先程、参院特別委で「合区もれ自民候補救済法案」が自民、公明によって強行採決されました。しかも、採決前の討論まで封殺して。私が用意した討論原稿は紙屑にされました。選挙制度を党利党略でもてあそぶ勢力には、必ず主権者国民による厳しい審判が下るでしょう。

共産党の井上哲士氏は11日の特別委で「選挙制度を第1党の都合で変えられるならば、政治そのものへの信頼が揺らぐ」と批判。

東京新聞社説。参院選挙の改変 民主主義の土台壊すな

 政権与党の傲慢(ごうまん)さが極まったのではないか。自民党が今国会成立を目指す参院選挙制度改革案。民主主義の土台である選挙制度を、自党の都合を優先して強引に変えることが許されてはならない。
 これほど露骨な選挙制度の改変が、かつてあっただろうか。、、、、
 特定枠は提案した自民党の動機がそもそも不純だ。二〇一六年の前回参院選から「合区」が導入された「鳥取・島根」と「徳島・高知」両選挙区で公認に漏れた現職議員を比例で救済する狙いだからだ。自党の議席維持を優先する党利党略と批判されて当然である。
、、、、国会は、国民との約束である抜本改革を怠ったばかりか、司法判断をも顧みない高慢さである。、、、


主要メディアが、政権に忖度してか圧力をかけられてか知りませんが、与党政権が怪しいことをしているのを批判するどころか、報道さえしない。赤旗にはかなりのスクープが掲載されますけど、読む人は限られますしね。先日のイギリスBBCが一時間番組で報道した日本の政権がもみ消したとされる性犯罪の番組でさえ、その番組が海外で報道されたという事実でさえ、多くの日本人は知らないようです。アベ政権にからむ醜聞なのでメディアが取り上げないからです。

山崎 雅弘@mas__yamazaki さんツイート。

安倍首相が「政府として一丸となって発災以来全力で取り組んでまいりました」とウソをついても、それをウソだと指摘せず垂れ流しで広める。メディアが政府のウソを「ウソだ」と指摘しなくなったらおしまいだが、既にその側面において、今のNHKを含む大手メディアは戦中のメディアと同じになっている。


(アベは、気象庁が特別の警告をだしてから、宴会をやったり自宅で休養したりしてほぼ三日近く、災害を放置したくせに、平気でこのような見え透いたウソをいう。阪神大震災の時に半日始動が遅れて大バッシングをうけた村山政権や、セウォール号沈没のときに初期対応を誤って5日で15%の支持率低下をまねいた韓国大統領のことを考えると、いま国民はアベには激甘ですな)

総理大臣のウソや憲法違反は、ウソや憲法違反であるがゆえに問題なのであって、野党の反応など関係なく、メディアは固有の倫理観や道徳観、職業人としての責任感で対処する義務を負う。安倍政権の暴走が止まらず、ルール破りとモラル崩壊が社会に広がる原因の一端は、メディアの卑怯な責任回避にある。

総理大臣のウソや憲法違反の行動を「これに対し野党は」という与党対野党の政局問題にすり替えて矮小化すれば、国民は「また与党対野党の対立か」「だが与党の方が議席数で多いのだから今回も与党の勝ちだろう」という結論に誘導される。在京大手メディアは、そんな欺瞞に荷担して首相に奉仕している。
コメント
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