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tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

古事記ガール(kikiガール)をハントしよう!

2012年02月09日 | 記紀・万葉
Facebook友達の平井陽出一さん(総本家 平宗 常務取締役)が、日経トレンディ(12年2月号)の記事を紹介されていた。タイトルは「“古事記ガール”増殖! 1300年記念でゆかりの地ブレイク?」だ。以下、記事から抜粋すると
※トップを含め4枚の写真は、玉造温泉(島根県松江市玉湯町)の公式ホームページから拝借

2012年は日本最古の歴史書「古事記」が完成して1300年に当たる。“ゆかりの地”であるいくつかの観光地の取り組みが活発になっており、特に若い女性に焦点を当てた企画が目立つ。

【奈良県】歴女+山ガールに人気――古代と出合う野山歩き
古事記と日本書紀の編さん地である奈良県は、日本書紀編さん1300年を迎える2020年までの長期プロジェクト「記紀・万葉プロジェクト」を開始。その一環として、古事記や日本書紀の編さんに関わった人物や物語の舞台を歩くモデルルートを提案する。ホテル日航奈良は、いち早くこの取り組みに参加。ヤマトタケルが「大和は国のまほろば」とたたえた石碑が建つ「山の辺の道」を歩く宿泊パックを販売したところ、古社詣でで恋愛力アップを願う女性、平城遷都1300年祭で奈良に関心を持った歴女、さらに山ガールなど、女性の予約が殺到。コースも変更してリピート率をさらに高める。



【鳥取県・島根県】婚活女性が全国から殺到――神話が題材のイベントも開催
古事記に登場する神話の多くは、山陰地方が舞台。島根県の「ヤマタノオロチ」や鳥取県の「因幡の白兎」などが有名だ。両県は古事記ゆかりの地をパワースポットと位置づけ、若い女性にアピール。縁結びスポットとして認知度の高い出雲大社や八重垣神社(ともに島根県)には全国から婚活中の女性が訪れている。7月21日~11月11日には「神話博しまね」、10月1日~12月31日は島根県、鳥取県、JRグループで「山陰デスティネーションキャンペーン」を実施し、集客に力を入れる。

【宮崎県】神々の恋の物語に着目――宮崎恋旅がヒット中
宮崎県も神話の宝庫。同県は、神話をベースにしながら縁結びスポットを巡る「宮崎恋旅」を提唱。若年層の女性グループやカップルの支持を得ている。古事記を活用した誘致策は、女性の関心を引くものばかりだ。



先日の週刊奈良日日新聞(2/3付)「悠言録」に《「記紀・万葉プロジェクト元年」の奈良県だが、盛り上がりはいまいちとみる県民も少なくない。一昨年の平城遷都1300年祭のような大々的なPRもなく、ある県中南部の観光関係者からは「県の力の入れようが一昨年とは明らかに違う」とボヤキ節も》とあったが、奈良県も結構頑張っている。

今日のブログ記事の写真は、すべて玉造温泉の公式HP(社団法人松江観光協会玉造温泉支部:島根県松江市玉湯町玉造)から拝借した。ここはHPだけでなく「姫神さまのふりーぺーぱー」という無料マガジン(トップ写真の女性たちが持っている雑誌)や、「出雲の国 松江 美肌・姫神の湯 玉造温泉」という16頁もののパンフレットなど、とても上手にPRしている。奈良県下の観光団体は、ぜひ見習っていただきたい。


奈良日日新聞(同)には《「記紀・万葉」の素材は島根や鳥取、宮崎にひけをとらない。あとは、観光客をひきつける魅力的な企画だ。特に女性。これまでの仏像ガールや歴女を超越した「記紀ガール」の興味をひきつけるプランを期待したい》とあったとおり、「企画力」で女性客を誘致しなければならない。なお「古事記ガール」より、「記紀ガール」の方が耳当たりがいい(「ホームレス娘」と勘違いされない)し、「kikiガール」と書けば喜々」に通じ、よりお茶目なイメージになる。

島根・鳥取や宮崎と比べ、奈良の企画はやや地味だ。縁結びの神さま・大己貴神(大国主神)をお祀りする大神(おおみわ)神社は、日本一のパワースポットとして知られているし、鏡王女(かがみのおおきみ)をお祀りする談山神社も縁結びの神社である。他にも、夫婦大国社(春日大社)、率川神社などの神社だけでなく、宝山寺、長谷寺など縁結びの寺も多い。

この写真は、私が奈良ビブレ(1階)で撮影(2/8)

昨日(2/8)、奈良ビブレに立ち寄ると、「采女神社に奉納 私の恋が成就!」というボードが掲げられていた。twitterにも情報が出ていて《奈良の観光スポット猿沢池の手前に采女神社があります。縁結びの神様です。今バレンタイン企画で、ビブレでギフトお買い上げのお客様に奉納カードプレゼントしてます》とある。采女神社とは、奈良市観光協会のHPによると《猿沢池のほとりにある、春日大社の末社。昔、帝の寵愛が薄れたことを嘆き悲しんだ采女が猿沢池に身を投げたため、その霊をなぐさめるために建てられたという伝説が残されています》。

同社では「采女祭(うねめまつり)」が、よく知られている。『奈良まほろばソムリエ検定 公式テキストブック』によると《仲秋の名月の日 采女祭…采女神社(奈良市樽井町) 天皇に寵愛されながら翻心により嘆いて猿沢池に身を投げたとされる采女を祀る采女神社の祭礼。秋の七草を飾った花扇や十二単衣の花扇使いなどの行列が市内を練り歩く。夜にはこれらを乗せた龍頭船が猿沢池を廻る》というもので、同社には「えんむすび 采女神社」のプレートも掲げられている。身投げをした采女の霊を弔う神社が「縁結び」の神社とは、どうもスッキリしないが、「大怨霊」「死の世界の王」とされる大国主神が縁結びの神さまなのだから、まぁそこは気にしないでおく。

こういうノリで今年はぜひ、歴女、仏女、山ガールに加え「kikiガール」をハントしようぜ!
コメント (2)
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