tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

十津川村応援ツアー by 奈良交通八木新宮特急バス(2012Topic)

2012年02月11日 | 奈良にこだわる
MSN産経ニュース(2/11配信)に、「さだまさしさん校歌提供 過疎で統合の十津川中に『温かき里 泉は満ちて』」という記事が出ていた。《過疎のために今春、1校に統合される奈良県十津川村の村立4中学校に、歌手のさだまさしさんが新しい校歌を提供した。阪神大震災で被災した遺児の施設建設を支援するさださんに資材を無償提供してきた同村の住民に、さださんが“恩返し”をした格好。同村は昨年9月の紀伊半島豪雨で大きな被害を受けており、さださんは「自分の故郷への誇りと尊敬を育んでくれるように、という願いを強く抱いて作りました」と中学生たちを励ましている》。
※トップ画像は、奈良交通のホームページより

《統合決定を受けて、村が昨年4月、さださんに校歌の作詞・作曲を依頼したところ、さださんも快諾。先月末に楽譜と歌詞が村教委に郵送で届いた。歌詞には「温かき里 泉は満ちて 世界遺産 天空の道」「吊り橋高く 鳥達は舞う」など、同村の豊かな自然や暮らしが詩情豊かに表現されている。楽譜と歌詞は早速、4校にも届けられ、それぞれの生徒たちが合唱の練習を開始。合併後の4月6日、合同開校式で披露する予定だ》。

《同村教委は「村の魅力がよく表現された校歌をつくっていただき、本当に感謝している。村全体で校歌を大切にしていきたい」と喜んでいる。さださんは「村の人たちも一緒に口ずさんでくれないかな? という夢もあります。皆さん頑張って覚えてください」とコメントした》。校歌の曲名は、「千年の祈り」。奈良新聞(2/11付)には、1~3番までの歌詞すべてが掲載されている。「大宙(おおぞら)遥か 天空の滝 千年の奇跡を紡(つむ)ぐ ぬくもりの里」など、十津川村の素晴らしさが随所に盛り込まれていて、これは村民の愛唱歌にできそうだ。

画像は、めはりじいさんとめはりばあさん。十津川村観光協会のホームページより

「歌による応援」の一方で、「バスによる応援」もある。十津川村内での宿泊客は、前年同月比で4割減っているそうだが、これに対し奈良交通は「十津川村応援ツアー」を発売している。昨日(2/10付)の読売新聞奈良版の《奈良交通路線バスで1泊2日 十津川村応援ツアー 「少しでも復興の力に」》によると、《奈良交通(奈良市)は、昨年9月の台風12号で大きな打撃を受けた十津川村の観光を応援するツアーを発売している。村内のホテルに宿泊する1泊2日の日程。五條市大塔町辻堂地区の国道168号の迂回路が狭く、大型観光バスが通れないため、同社の長距離路線バス「八木新宮特急バス」を利用する》。

《3月30日までの毎日、近鉄大和八木駅前などを出発。料金は2食付きで、平日と日曜祝日は大人15,000円(2人以上1室)、小学生1,1000円、休前日は大人17,000(同)、小学生12,000円。通常の約2~3割安く設定した。同村は、台風の影響で十津川温泉郷の源泉くみ上げポンプなどが壊れ、旅館などが営業を休止。2か月後、営業を再開したものの、村観光振興課のまとめでは、昨年11、12両月の宿泊客は4,581人で、一昨年同期と比べて4割減》。

《十津川村観光協会の田花敏郎会長(60)は「『復興のために』と気にかけてくれる常連客は多いが、被害が広く伝えられ一般客の宿泊が減った」と話す。同社は、同様に大きな被害を受けた和歌山県を支援する勝浦温泉(那智勝浦町)や串本温泉(串本町)のツアーも行う。同社営業推進部の市川健一課長は「少しでも復興の力になれればと企画した。ぜひ利用してほしい」と話している。問い合わせは同社総合予約センター(0742・22・5110)》。

このほか奈良交通では、県の「記紀万葉プロジェクト」にあわせた「古事記・万葉集の旅」のほか、「早春の旅人」「まほろば巡礼バスツアー」「こころの道」などを発売している。HPを見ていると、好評の「古事記・万葉集の旅」などは定員をオーバーすると、すぐ別の日に同じツアーを組み、利用者のニーズにうまく応えている。

十津川村の温泉は、源泉かけ流しの「ほんまもんの温泉」である。全国4,400もの温泉を訪ねた温泉博士・松田忠徳教授(札幌国際大学)からも「十津川温泉郷はトップクラスの温泉」とのお墨付きをもらっている。この素晴らしい温泉を猿たちに占領させておくのは、誠にもったいない。ぜひこの機会に、「十津川村応援ツアー」にご参加いただきたい。村民が歌う「千年の祈り」の一節が、聞こえてくるかも知れない。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする