tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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つぎはぎ古事記入門

2012年02月03日 | 記紀・万葉
お待たせしました! 無料ダウンロードできる古事記の入門冊子『つぎはぎ古事記入門』(PDF・A4版38頁フルカラー)をアップしました。これ1冊で、古事記の全貌が「だいたい分かる」仕掛けになっています。

まえがき(INTRODUCTION)には《『つぎはぎ古事記入門』(PARTⅠ&PARTⅡ)は古事記イヤーの2012年(古事記完成1300年)にお役立ていただこうと、古事記の概要を38ページにまとめたものです。できるだけ早くしかも正確に作れるよう、信頼できる書籍やWebサイトを引用し、文字通り「つぎはぎ」で仕上げました。これを読んだからといって、決して古事記の「すべて」が分かるわけではありませんが、ツボは押さえましたので「だいたい」は分かっていただけると思います。古事記のことを、これほど「手軽に、手っ取り早く、しかも無料で」学べる教材は他にはないと思います。ぜひ、最後までおつき合いください》と書きました。

「入門」と銘打ちましたが、「ビギナー向」ではありません。序章(PROLOGUE)はドナルド・キーン著『日本文学の歴史』から、終章(EPILOGUE)は西郷信綱著『古事記の世界』から引いていますし、英語版『The KOJIKI』(TUTTLE PUBLISHING)からの引用もあります。本文は、著名なシーンだけをピックアップするのではなく、古事記の記載順に概要をコンパクトにまとめて紹介しています。そうやってはじめて、古事記の「ロジック」、古事記の「世界観」をご理解いただけると思ったからです(引用した書籍は全10冊、サイトは全3サイト)。

私は決して古事記に通じた人間ではありませんが、古事記完成1300年(2012年)をにらみ、昨年(2011年6~12月)に全10回開催した、木村三彦さん(奈良県観光ボランティアガイド連絡会会長)のご指導による古事記読み下し文(岩波文庫版『古事記』)輪読会で学んだ知識がありましたので、この冊子を制作することができました。改めて木村さんに厚く御礼申し上げます、有難うございました。

これから県や関係市町村の古事記関連イベントがどんどん出て来ると思います。出雲では「神話博しまね」(7/21~11/11)も開催されます。県制作のガイド本『なら記紀万葉 名所図会~古事記編~』とあわせてご愛読いただき、ぜひ古事記ゆかりの地をお訪ねいただきたいと思います。
コメント (5)
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