奈良日日新聞に毎月1回掲載される「地域に生きる」は、いつも楽しみにしている。書き手は旧知の西久保智美さんだし、登場人物にも知人が多い。以前、尾上忠大さん(森と水の源流館)が登場され、当ブログで紹介させていただいた。先日(11/28付)登場した季刊誌『俚志(さとびごころ)』編集長の大浦悦子さんとは、11/14に開催された「大神神社酒祭り うま酒ツアー」でお会いしたばかりだ。
『俚志』最新号(秋号)の特集は「地域おこし協力隊」だった。《奈良県内で活躍中の協力隊員さんの中から川上村、吉野町、奈良市の3ヶ所を訪ね、取り組みやこれからのことなどをうかがってみました》というもので、これは貴重な情報だった。この特集は、こちら(PDF)で読むことができる。知人の吉村耕治さん、鳥居由佳さん、村山祐里さんなどが紹介されている。鳥居さんは最近、Yahoo!ニュースで「吉野杉の『おすぎ』を買った女」として話題になった。では以下に「地域に生きる 41」の全文を紹介するので、ぜひお読みいただきたい。
人をつなぐ季刊誌
『俚志』編集長 大浦 悦子さん
奈良の地域でいろいろな活動に取り組む人や、活動事例を紹介するマガジン『俚志(さとびごころ)』が、平成22年3月に第1号を発刊されてから、この冬号で第20号を迎える。発行人であり、編集長の大浦悦子さんは「地域の活性化には、異分野の情報や活動を、もっと知り合える機会が必要と思い、退職後、そのネットワークとして、季刊誌を発刊することに決めたのが始まりです」と話す。
地方自治研センターで3年間、季刊誌の発行に携わっていた大浦さんは、地域でいろんな活動をしている人たちと出会い、気づけば、その面白みにはまっていたという。「定年間際に地方自治研センターで編集のお手伝いをすることになったのですが、もともと理系で、文章を書くのは苦手。四苦八苦していました。ですが、いろいろな活動している人たちに出会うのが面白くなってきて、もうちょっと続けたいなと思ったんです」と、編集やデザインなどの協力者を探し、自己資金で『俚志』を立ち上げた。
当初は、ほぼ大浦さんが企画から取材などをこなし、編集のプロに校正をしてもらったり、それぞれの専門家から寄稿してもらったりしながら、手探りで制作を進めた。「今思えば、勢いだけで突っ走っていましたね。だんだん発行回数を重ねていくうちに、内容や知識的なことで壁にぶつかって、いろいろと悩んだり、迷ったりもしましたが、そんな時に限って、協力者が現れたりして、人との出会いに恵まれて、発行できていると実感しています」。
今では、編集者など、制作に関わる人も増え、編集会議を開くように。「関わってくださる人が増え、記事の内容も厚みが出てきたように思います」と大浦さん。わずか500部の発行ながらも、「地域の絆を支える祭」「薬草に見る大和の今昔」などのコアな特集や、地方自治、環境保全、福祉など、さまざまな分野を深く掘り下げた記事は、奈良で暮らす人たちにとって、奈良への新たな視点や再発見をもたらしてくれる季刊誌として、根強い人気を集めている。
編集体制が整った今、さらに多くの人とのつながりを求めて、ホームページとの連動企画や、読者から投稿できるような体制を考えているという。「でも一番大事なのは、Face to Face 。人のつながりを実感できる媒体でありたいと思っています。来年3月で創刊して丸5年を迎えますが、深く知れば知るほど奈良は面白い。それぞれに想いを持って、いろんな地域で活動している人やその取り組みを、これからもどんどん紹介し、私たちが暮らす奈良について考える機会を提供していけたら」と大浦さん。
1人の想いから始まった『俚志』は、共感する人たちを巻き込みながら、100年住み続けたい奈良のためのポジティブマイノリティー応援マガジンとして、今後も続く。
自己資金を投入して季刊誌を作られ、まもなく丸5年を迎えるのだ。大変なご苦労だったことと思うが、よく今まで続けてこられたものだ。「地域で活動している人やその取り組みを、これからもどんどん紹介し、私たちが暮らす奈良について考える機会を提供していけたら」という思いは、私も同じである。大浦さん、これからも地域の情報を発信し続けてください!
『俚志』最新号(秋号)の特集は「地域おこし協力隊」だった。《奈良県内で活躍中の協力隊員さんの中から川上村、吉野町、奈良市の3ヶ所を訪ね、取り組みやこれからのことなどをうかがってみました》というもので、これは貴重な情報だった。この特集は、こちら(PDF)で読むことができる。知人の吉村耕治さん、鳥居由佳さん、村山祐里さんなどが紹介されている。鳥居さんは最近、Yahoo!ニュースで「吉野杉の『おすぎ』を買った女」として話題になった。では以下に「地域に生きる 41」の全文を紹介するので、ぜひお読みいただきたい。
人をつなぐ季刊誌
『俚志』編集長 大浦 悦子さん
奈良の地域でいろいろな活動に取り組む人や、活動事例を紹介するマガジン『俚志(さとびごころ)』が、平成22年3月に第1号を発刊されてから、この冬号で第20号を迎える。発行人であり、編集長の大浦悦子さんは「地域の活性化には、異分野の情報や活動を、もっと知り合える機会が必要と思い、退職後、そのネットワークとして、季刊誌を発刊することに決めたのが始まりです」と話す。
地方自治研センターで3年間、季刊誌の発行に携わっていた大浦さんは、地域でいろんな活動をしている人たちと出会い、気づけば、その面白みにはまっていたという。「定年間際に地方自治研センターで編集のお手伝いをすることになったのですが、もともと理系で、文章を書くのは苦手。四苦八苦していました。ですが、いろいろな活動している人たちに出会うのが面白くなってきて、もうちょっと続けたいなと思ったんです」と、編集やデザインなどの協力者を探し、自己資金で『俚志』を立ち上げた。
当初は、ほぼ大浦さんが企画から取材などをこなし、編集のプロに校正をしてもらったり、それぞれの専門家から寄稿してもらったりしながら、手探りで制作を進めた。「今思えば、勢いだけで突っ走っていましたね。だんだん発行回数を重ねていくうちに、内容や知識的なことで壁にぶつかって、いろいろと悩んだり、迷ったりもしましたが、そんな時に限って、協力者が現れたりして、人との出会いに恵まれて、発行できていると実感しています」。
今では、編集者など、制作に関わる人も増え、編集会議を開くように。「関わってくださる人が増え、記事の内容も厚みが出てきたように思います」と大浦さん。わずか500部の発行ながらも、「地域の絆を支える祭」「薬草に見る大和の今昔」などのコアな特集や、地方自治、環境保全、福祉など、さまざまな分野を深く掘り下げた記事は、奈良で暮らす人たちにとって、奈良への新たな視点や再発見をもたらしてくれる季刊誌として、根強い人気を集めている。
編集体制が整った今、さらに多くの人とのつながりを求めて、ホームページとの連動企画や、読者から投稿できるような体制を考えているという。「でも一番大事なのは、Face to Face 。人のつながりを実感できる媒体でありたいと思っています。来年3月で創刊して丸5年を迎えますが、深く知れば知るほど奈良は面白い。それぞれに想いを持って、いろんな地域で活動している人やその取り組みを、これからもどんどん紹介し、私たちが暮らす奈良について考える機会を提供していけたら」と大浦さん。
1人の想いから始まった『俚志』は、共感する人たちを巻き込みながら、100年住み続けたい奈良のためのポジティブマイノリティー応援マガジンとして、今後も続く。
自己資金を投入して季刊誌を作られ、まもなく丸5年を迎えるのだ。大変なご苦労だったことと思うが、よく今まで続けてこられたものだ。「地域で活動している人やその取り組みを、これからもどんどん紹介し、私たちが暮らす奈良について考える機会を提供していけたら」という思いは、私も同じである。大浦さん、これからも地域の情報を発信し続けてください!