危険な場所なのである。下には糞の帯ができているのです。同じ電線でも鳥が止まる場所とそうでない場所があるわけで、運よく電線に沿った畑のウネがあったとしたら、隣りのウネより格段に作物の収穫が良かったりして。
ここは橋の上で、糞帯はその歩道の半分を占めているのです。飛び散ったりもしてますから、ここをよく通る訳知り人は欄干に身を寄せるようにしてそそくさと端を渡るのであります。
一休さんのとんち話を想い出しました。『この橋渡るべからず』という御触れがあるにもかかわらず一休さんが、橋を渡ってきて、それをとがめると『はしを通らず真ん中を通ってきました』と言うのでしたが、そんな屁理屈に感心する方も感心する方ですなぁと思うようなひねくれ者になりました。