
夏の名残に、相次いで見つけた二匹を撮ってみた。もちろん昆虫採集をしたわけではなくて、歩いているときに地面にころがっていた死骸。幸いなのかどうか、蟻に見つけられていなかったので無傷。
熊蝉という名がようやく納得できる気がした。真っ黒なセミだ。この個体がそうなのか、死ぬと黒くなるのかわからない。たぶん昔は真っ黒だったのではないかと思われる。ずんぐりして真っ黒なら熊ですよね・・という事だろう。
玉虫はどうか。今は玉と言えば球状のものを言うけれど、昔は玉と言えば宝石であり美しくて尊いもののことだから、これは納得できる。でも、子どものころに、この名を聞いたとき、当然ながらまん丸い虫がいるのだろうと想像していた。
クマゼミの羽は、硬直していて広げたらもげそうだったけれど、ぎりぎり限界まで広げて待ち針で展翅してみた。タマムシは、脚をちぢこませていて触っただけでもげてしまったので、かしこまった姿にしかならなかった。タマムシを見るとアフガニスタンのカルザイ氏のガウンを思い浮かべる。