京大医学部にこんな石碑があった。1974年に京大カラコルム遠征隊の一員として未踏峰のK12峰の登頂に成功した後の下山中に消息を絶ち、氷河の底で永遠に眠る高木真一という医学部生だったのだろう人の墓碑。登頂成功の顕彰碑も兼ねているのだろう。供えられているリンドウの花からわかるように小さな小さな碑。
木曽の御嶽山の噴火による登山者遭難事故は戦後最悪の規模だと報じられている。登山の好きな友人がいて、御嶽山に登っている可能性がありそうで、連絡を取れない。取れないのではなくて、もしものことが恐ろしくて連絡を取らないでいるのです。
あの、『・・・ナンジャラホイ』という民謡は、噴火以来一切流されることも唄われることもないのだろうな・・などと想う。信仰の山に登っていて、遭難した人達の恐怖を想うと身震いがする。