捨てるにしのびなく、身をもって人体実験することにした。身を捧げるというほどのものではないだろうけれど、MOTTAINAIが勝ってしまうのです。たかだか三年程過ぎただけだ。
桃缶なんて、昔は風邪を引かないと食べさせてもらえなかった。扁桃腺を腫らして物を飲み込めないノドに甘い白桃がつるりとすべりこむ感触は、病気になった褒美なのでありました。ここにきてこの歳になって、桃缶を食べて病気になるという逆転が起きるのだろうか?
白桃なのに、ほとんど黄桃になっている。別にどうということはない。子ども時分と同じ甘さ美味しさ。一缶まるまる昼飯として頂く。シロップも全部飲み干して、皿を舐めるまではしないけれど、ごちそうさんでした。
これをタイピングしながら、トタンとブリキの違いを確認する。スズというのは毒性が低いようだ。もう全部食べて一日過ぎようとしているけれど、缶詰製品で起こることがあるという急性の中毒症状(吐き気や下痢)はない。今日は右側の杏仁フルーツサラダを昼飯にする。何事も起こらないだろう。