こいつは蝶のなかでは一番の馴染み。
キャベツ畑には、かならず飛んでいるので、青い幼虫も子供の頃からよく知っている。
捕まえた時に、バタバタして振りまく鱗粉の臭いも記憶に残っている。
それなのに、こんなにも綺麗な眼をしていることを知らなかった。
青い瞳も緑色の瞳も魅力的だが、この色の瞳をしているのは、どの女優だっただろう。
もうちょっと眼にピントが合っていたら、部分的に拡大できたのに残念。
こいつもセイタカアワダチソウの蜜を吸っていた。
うしろにはヌスビトハギの若い種と、いつでも何かに引っ付いてやろうとスタンバイ中の熟した種も見える。
紋白蝶というのは、紋が白い蝶ではなくて、紋を持つ白い蝶だということを、この度ようやく理解した。