何度も来たことがある、方丈記を著したと伝えられる庵跡まで遠出の散歩。
どんぐりや小さな栗が落ちていた。
『長明方丈石』の石碑の前にバラバラと落ちているのが栗のイガ。
手前の巨石の上に、方丈(約3mの四角)の庵を結んで、しばらく引きこもりをした長明も栗を拾っただろうか。
賽銭があった。
石碑の前に硬貨を投げていく人がいるから、近所の誰かがステンレス・ボウルを置いたのだろう。
一円玉、五円玉、十円玉までだが、この銭の行く末はどうなるのだろうか。
食うに困り、この小銭を拝借して生き延び、後に成功して、恩返しに何か奉仕行動をしたというような美談はまだ聞かない。